不器用な生き方をやめたい

人の心理や特徴を踏まえて合理的に行動したい

ミニマリストさんのブログが炎上した件の考察

少し前に、ある方のブログが炎上する、という出来事がありました。

あるミニマリストさんが、ビックカメラへ買い物に行ったそうですが、そのときのことを書いた記事が炎上しました。マーケティング目的で、意図的にブログを炎上させる人もいるようですが、そうでない場合、「ブログの炎上」は、(筆者にとって)好ましいことではないと思います。

※今回の炎上は、後者に当たると思います。

自分のブログを炎上させないためにも、「なぜ炎上してしまったのか?」について、考察してみたいと思います。ブログの炎上の「ケース・スタディ」として考えてみます。

このライターさん、率直なんだけど、不器用なんじゃないかな…と思ったのが、このブログで取り上げる理由です。※このライターさんに、悪意はないと思います。

目次

ミニマリストという言葉

ブログが炎上している様子

まず、「ミニマリスト」という言葉ですね。

人は自分の理解できない言葉に軽くイラッとします。この傾向は横文字になると、強くなります。「(会議の)アジェンダのリマインドよろしく!」と言われたら、「は?」となります。

ミニマリストという言葉は、一般レベルで普及しているとは言えませんので、何のことかよくわからない…という層は、「は?」となります。そういう言葉を使う人に対して、軽くイラッとしても不思議ではありません。よくわからん言葉を使うな、という反発を買いやすいのです。

※追記:ミニマリストという言葉は、そこそこ一般的になってきました。

ミニマリストが~と言われやすくなる

また、「ミニマ」はミニマムのムをとったものか?と思う人は、マキシマムはどうなんだ?

マキシマリストっているのか?と、余計なことを考えてしまいます(笑)。この非対称な座りの悪い感じから、イラッとする人もいるかもしれません。※政治用語にはあるようです。

要するに、「ミニマリスト」と名乗る時点で、若干炎上しやすい環境にあるということです。普通の記事でブログが炎上することはありませんが、誰かや何かをディスる記事だと危ないです。「あのミニマリストが~」、「何がミニマリストだよ!」と、言われやすくなるのです。

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他者下げ・自分上げはブログ炎上の燃料になる

当該記事には、他者下げで自分上げ…というニュアンスがあります。

 たぶんこの足は社畜だよね。君は何のために働いているんだい?疲れた足をほぐすしょうもないどっピンクの機械買うために働いているのかい?

※以下、引用元は「ミニマリストビックカメラへ買い物に行った結果」という記事です。

パッと見ると、挑発的な印象を受けますね。煽っている雰囲気があります。

広告コピーに対する率直な感想だと思いますが、他者を下げて自分を上げるニオイを感じる人もいるでしょう。上記の引用は一部ですが、この雰囲気というのは、全文を通して読み取れます。

※他者下げ・自分上げは、ブログ炎上の燃料になります。

強い言葉を使っている

また、社畜とか「しょうもない」という激しい言葉を選んでいます。

前者の「社畜」というのは、悪い意味で人の琴線に触れる言葉です。対面で相手に「社畜」という言葉を使う人はまずいないでしょう。使うとしたら、自分が自虐的に使うぐらいです。

後者の「しょうもない」にイラッとくるのは、メーカーや販売店さんですね。「どっピンク」という表現にも問題があります。「センス最悪の色~」という気持ちが、言外に溢れているからです。

中には、自分が関与した商品のことを言われているような印象を受ける人もいるでしょう。

※強い言葉の使用も、ブログ炎上の燃料になります。

人を傷つけると反撃を受ける

ここで思い出すのが、この興味深いシーンです。

MS元副社長、茂木に窓を侮辱されキレる、というタイトルがついています。

茂木さんは、「僕の考えだからいいじゃないですか」と発言していますが、その商品に関与した人が隣にいることを理解していないように感じます。理解していたとすれば、気配りが足りない、ということになります(配慮よりも、自分が言いたいことを優先した、ということです)。

お店の中で「不味い」はまずい

外食したときに、お店の中で「まずい」とは言いませんよね。

たとえ(内心で)まずい…と思っても、「まずい」とは言いません。そう言うと、人を傷つけることになってしまうためです。これが許されるのは、こどもだけでしょうね。

話がそれましたが、たとえ実際にしょうもなくても、そのような言葉は相手を傷つけることになるので、(特に相手の耳に届く場合は)使わない方がいい、ということです。

※人を傷つけると、ブログが炎上しやすくなります。

20代という属性

このライターさんは、20代半ばとのことです。

マッサージ機買う暇があったら労働形態と自分の未来を考えなおしましょう。

と、大きな字で書かれていますが…

果たして20代半ばの人にこう言われて、素直に納得する人がどれぐらいいるのか…中年のおじさん・おばさんが、若者に「自分の未来を考えなおしましょう」と言われるシーンを想像してください。

※同じ言葉でも、発する人により印象や意味合いが変わります。

個人的には、ギャップのおもしろ味を感じますが(笑)。もし、中年のおじさん・おばさんが読むことを想定していなかった…ということであれば、想像不足かもしれませんね。

※自分の属性を無視した上から目線は、ブログの炎上につながります。

誤解を生む表現を使っている

さらに追い打ちをかけるように、

お父さんとお母さんは、なぜそんなに忙しいのか?と疑問を呈した後に、

心亡くした親とか、子ども困っちゃうよ?アダルトチルドレン、育っちゃうよ?

と、半ば脅かすような表現をしています。

「親が子供との時間を十分とらないと、後に問題になりますよ?」という真っ当な主張だと思いますが、表現の仕方に問題があります。正しいことを主張しても、表現によっては誤解される、という例になるかと思います。※親が子供との時間を十分とらないことは、問題だと思います。

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アダルトチルドレンですが、機能不全家庭で育ったために、トラウマを抱える大人のことを指します。機能不全家庭とは、「親の虐待がある家庭」、「アルコール依存症の親がいる家庭」、「家庭問題を持つ家族」などを指します。その体験がトラウマとして残っている人のことですね。

※誤解を生む表現ですが、主張は真っ当なだけに残念ですね。

無駄な(?)改行がある

記事に改行をたくさん入れる人がいますね。

無駄な改行がたくさんあると、読み手は読むためにスクロールを強いられるわけで、これもイラッとする原因になります。余計な作業が伴うために、イラッとすることがあるのです。

※書くときのフォーマットで、そうなってしまうのでしょうか?

もしかすると、改行に意味があるのかもしれませんが、その意味についてはよくわかりません。改行がない記事も読みにくいのですが、改行がありすぎる記事も読みにくくなります。

※読者の読みやすさを意識することは、大事だと思います。

ブログ炎上のまとめ

「他者下げ自分上げ」と「20代という属性」が、今回の炎上の主燃料になりました。

他者下げ自分上げは、かんたんで手っ取り早いので、(ブログに限らず実生活でも)思わずやってしまう人もいると思います。なので、意識的に注意する必要があります。

また、強い言葉、挑発的な書き方(煽るような表現)も燃料になります。

加えて、「ミニマリスト」と名乗ったことと「無駄な改行」が、主燃料を燃やすための触媒になったのではないか…と思います。触媒+主燃料で炎上してしまった、ということですね。

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読んで傷つく人がいるかも…という想像は必要

最初にも言いましたが、この方は悪い人ではなく、特別な悪意があったわけではないと思います。だれもが持つ黒い部分を、素直+煽り気味に表現してしまった…ということでしょう。

批判を恐れてはブログを書くことがむずかしくなりますが、読んで傷つく人がいるかもしれない…という想像は、必要だと思います。不必要に他人を傷つけないようにしたいものです。

今回の記事:「ミニマリストさんのブログが炎上した件の考察」