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反論する技術|すぐに使える反論の仕方4つ

コミュニケーション下手な人は、相手に理不尽なことを言われても反論できません。

反論する技術を持っていないため、上手く反論できないのです。

そんなときは、感情的に(反射的に)反発するか、(何言ってんのこの人…と思いつつ)反論することなく不機嫌になって黙り込んでしまうか…だいたいこの二通りだと思います。

そもそも、最後まで相手の話を聞いて、冷静に反論できるのであれば、コミュニケーション下手な人ではありませんね。今回は、反論する技術(反論の仕方)について書いてみます。

目次

反論の仕方を頭に入れておく

議論の場で反論できない人

口下手な人の場合は、反論の仕方を身につけておく必要があります。

コミュニケーション下手な人の場合、相手に上手く言い返すことができず、相手の筋違いの議論に乗せられることがあります。そんなときは、あとで「しまった…」と思います(笑)。

なので、このタイプの人は、反論の仕方をあらかじめ頭に入れておきましょう(反論する技術を身につける、ということです)。

利害が衝突する議論の場(会社であれば会議)で役に立つと思います。また、友達や恋人、家族との言い争い(?)でも役に立つかもしれませんね(笑)。反論の仕方を頭に入れておけば(反論の技術を身につけておけば)、どんなシチュエーションでも使えるようになります。

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反論の仕方がある

論理の飛躍があるのでは?

これは、「論理の飛躍」を指摘する方法です。

何か理屈がおかしいな…と思ったら、このパターンです。

話がA ⇒ B ⇒ C(結論)と流れて行くのであれば、自然に納得できると思います。

そこには、段階的で合理的な論理構成があります。しかし、A ⇒ B ⇒ F(結論)であれば、どうでしょうか?C,D,Eが抜けているため、「論理の飛躍がある」と考えられます。

※不自然に感じるときは、論理の飛躍を疑いましょう。

もう少し丁寧に説明してほしい

そこで、「論理の飛躍があるのでは?」と指摘します。

B ⇒ F(結論)までの過程を「もう少し丁寧に説明してほしい」と主張できるわけです。論理の飛躍に留まらず、「こじつけ」のようなこともありますが、こじつけであれば、その指摘により論理が破たんします。※A ⇒ B ⇒ Cなのか、A ⇒ B ⇒ Fなのか、見極めが大事になります。

全体を考えれば些末な議論では?

全体を考えれば、「些末な議論ではないか?」と反論する方法もあります。

もちろん、このような直接的な言い方をしてはいけません。そう言うと反感をもたれるだけですから(笑)。議論というのは、本質から外れて些末な部分に入り込んでしまうことがあります。

発言者が意図的に本質から外れることもありますね。これは発言者が、自分の話しやすいことを話す、という場合に起こりがちです。※分が悪くなると、枝葉へ逃げ込むことがあります。

 

 

 

より重要な問題があるのでは?

そのような場合には、相手の話に理解を示した上で、「より重要な問題があるのではないか?」と、相手に軌道修正を求めることができます。相手の話に理解を示す、ということが、クッションの役割を果たします。そうすることで、無用なヒートアップを避けることができます。

その話もわかるけれど、より重要な問題があるのでは…ということですね。

都合の良い情報だけを利用していないか?

これは、「都合の良い情報だけを利用しているのでは…」という突っ込みですね。

自分の主張に都合の良い情報のみを根拠として採用する。これはよくあることです。たとえば、「〇〇は体にいい」という主張をしたければ、それに沿う情報だけを採用します。

※研究者でも、こういうことがあるようです。

本当にその情報に客観性があるのか、(このケースに)その情報を使うことが適切なのか…は、よく吟味されなければいけません。※話を有利に進めるため、意図的に行うこともあります。

別の可能性もあるのでは?

また、ほかの相反する情報によって、相手の話の根拠が崩れる可能性もあります。

仮にそのような情報をそのとき持っていなくても、その可能性を示唆することは可能です。

※「別の可能性もあるのでは?」という指摘をすればいいのです。

ひとつの事例を一般化しているのでは?

「ひとつの事例を一般化しているのでは?」と、反論することもできます。

身近にいるBさんが、大学を中退して事業を起こし成功した。だから、Cさんが大学を中退して事業を起こすことに賛成だ、というような話です。根底には、Bさんが成功したから、Cさんも成功するんじゃないか…という安易な思い込み(一般化)のようなものがあります。

この話では、大学を中退して事業を起こした人数がどれぐらいで、その内成功したのはどれぐらいで…という話がありません。また、大学を卒業して事業を起こした人数がどれぐらいで、その内成功したのはどれぐらいで…という比較の話もありません。※データの有無は別の話です。

 

 

 

一般化するには無理があるでしょ

ひとつの例を挙げましたが、このような話はいくらでもあります。

なので、それに気がついた場合は、「ひとつの事例を一般化しているのではないか?」と反論できるわけです。一般化するには、データや根拠が足りないでしょ…とすればいいのです。

※個人的な1つの体験を一般化する人に対し、反論することができます。

 

反論する技術 - サマリー

まとめ

今回は、反論する技術(反論の仕方)について書きました。

今回の記事で書いたのは、1)論理の飛躍がある、2)全体を考えれば些末な議論だ、3)都合の良い情報だけを利用している、4)ひとつの事例を一般化している、と指摘して反論する、という技術です。

コミュニケーション下手な人は、反論する技術を持っておらず、反論できません。

相手におかしなことを言われて、感情的になってまくしたてたり、不機嫌になって黙り込んでしまっては、コミュ力が低く、仕事のできない「残念な人」になってしまいます。

相手の話を冷静に聞きながら、反論できるポイントを探りましょう。

たとえば、3番目の「都合の良い情報だけを利用している」ということは、よくあることです。あなたも「自分の主張を通したい」と思うときは、そういうことがあると思います。

なので相手の言い分に流されるのではなく、「別の情報もあるのでは?」、「別の可能性もあるのでは?」と考えてみることが大事になります。

立場上、反論できない場合でも…

立場上、反論できない場合もあるかと思います。

でも、(仮に反論できなくても)そのような思考回路を持つことは大事なことだと思います。人の話を聞きながら、反論できるポイントをおさえるクセをつければいいでしょう

そうすれば、パートナーにも言い返せるようになります(笑)。

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行動メモ:

反論の仕方を身につけておく。

そうしないと、自分の主張を通すことはできない。

具体的には、1)論理の飛躍がある、2)重要性の低い議論だ、3)都合の良い情報だけが主張の根拠になっている、4)個人的なひとつの事例を一般化している、と反論すればいい。

ただし、反論する前に「相手を承認する」というクッションを入れたい。面倒でも「あなたの話はわかります」、「あなたの話には一理あります」などとして、相手の話に理解を示す。

そうすれば、冷静な議論になり、反論が相手に受け入れられやすくなる。

今回の記事:「反論する技術|すぐに使える反論の仕方4つ」