不器用な生き方をやめたい

人の心理や特徴を踏まえて合理的に行動したい

助けてほしいと言える?助けを求めるというスキル

助けを求めることについて、考えたことがありますか?

あなたは困ったとき、人に助けを求められるタイプですか?周囲の人に「助けてほしい」と素直に言えるタイプでしょうか。それとも、助けを求めることを躊躇するタイプでしょうか。

素直に「助けてほしい」と言えるのであればOKですが、助けを求めたいが、求められない…というのであれば問題です。これまでの人生で、かなり苦労をしたのではないでしょうか。

今回は、「助けを求めるスキル」について、書いてみたいと思います。

目次

認知のゆがみがある

助けを求められない人には、認知のゆがみがあります。

他人に助けを求められない人は、たとえば、「誰かに助けを求めることは、恥ずかしい」、「助けを求めることで、人に弱みを見せるのは嫌だ」、「他人に助けを求めることは、自分のプライドが許さない」などと考えています。これは「認知のゆがみ」だと考えていいでしょう。

※「助けてほしい」と言えない人には、認知のゆがみがあります。

まず「認知」とは、その人が「物事をどう捉えていくかの捉え方の事」「解釈する過程」のことです。五感を通した「知覚」も「認知」に含まれています。この認知が歪んでしまっているのが「認知の歪み」ということです
出典:認知の歪み

認知のゆがみは、非合理的なことです。

たとえば、助けを求めることは、恥ずかしいこと…でしょうか。自分の力で対処できない問題について、他人の力を借りて解決しようとすることは、極めて合理的なことです

その合理的な行動を「恥ずかしい」と感じて自ら阻止するわけですから、非合理的なことと言わざるを得ません。助けを求められない人には、「認知のゆがみ」があるのです。

投げ出す/がんばりすぎてつぶれてしまう…

助けを求められない人

助けてほしい…と口にできない人は、苦労の多い人生になります。

他人に助けを求められない人は、非合理的な「認知のゆがみ」をベースにして行動しますので、合理的な行動ができません。※選択をするときに、非合理的な選択をしてしまいます。

自ら効率の悪い厳しい道を歩み、本来必要のない苦労をします。

自分で自分を追い詰めてしまいます。その結果、あきらめて投げ出してしまうか、つぶれてしまうか、のどちらかに至る可能性が高くなります。会社員の場合ですと、退職したり、からだを壊したり、メンタルに問題が生じたり…という結果になります。※良い結果にはなりません。

助けを求められない人はつぶれやすい

易しい道と困難な道がある場合、あえて困難な道を選ぶという人がいます。

これは、自身の経験値を高める、またはスキルアップなどのため、(無理しすぎない程度で)合理的に困難な道を選ぶということです。「認知のゆがみ」に基づく非合理的な選択ではないことに留意してください。※助けを求められない人は、道半ばでつぶれやすくなります。

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認知のゆがみを正す

では、他人に助けを求められない人は、どうすればいいのでしょうか?

言葉にすると簡単ですが、行動のベースになっている「認知のゆがみ」を正すことです。

たとえば、「助けを求めることで、人に弱みを見せるのは嫌だ」と思う人。人に助けを求めることができれば、多くの人から好感を持たれる、という事実があることをご存じでしょうか?

助けを求められない人は認知の組みかえを行う

実は、「助けてほしい」と言うことで、好感度が上がります。

実は「助けて」と言える人の方が、言えない人よりも多くの人から好かれます
出典:「どうして、あの子はモテるの?」気になるヒミツを解き明かす

「助けをもとめること=人に弱みを見せること」ではなく、

援助を求めることは「私はあなたにこれだけの可能性と価値を認めている」という表明になるのです
出典:「どうして、あの子はモテるの?」気になるヒミツを解き明かす

「助けをもとめること=相手の価値と可能性を認めている表明」だとしてみてはどうですか?

あなたも助けを求められたとき、うれしくなることがあると思います。それは、相手が自分の力と価値を認めてくれたためです。なので、相手の力と価値を認めて助けを求めればいいのです。

このように、認知を組みかえればいいのです。※認知を正す、ということです。

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人の上に立つ場合も同じ

これは平社員レベルだけの話ではなく、人の上に立つ場合も同じです。

リーダーになりたての人や、いまひとつ影響力を発揮できないリーダーのほうが「助けを求める」ことが苦手だったり、抵抗を感じるようです
出典:リーダーこそ必要!部下に「助けを求める」スキル

上司が部下に助けを求められない、という例です。

おそらくこの場合は、上司サイドに、「部下よりできて当然」、「自分がやらないと、部下に示しがつかない」、「部下になめられたくない」という認知があると思われます。

適切に助けを求めることで、相手の力を引き出し、活躍の場を提供します
出典:リーダーこそ必要!部下に「助けを求める」スキル

この認知を「助けを求めることで、相手に活躍の場を与える」としてやればいいのです。

部下に活躍されては自分が困る…という嫉妬深い上司であれば、そう考えることはできないかもしれませんが(笑)、それ以外の上司であれば、そう考えることができるはずです。

※上司が出張りすぎると、部下が活躍できませんよね。

まとめ

今回は、助けを求めるスキルについて、書いてみました。

あなたは、「助けてほしい」と、素直に表現できるタイプですか?

その「助けてほしい」が言えない、他人に助けを求められない人は、非合理的な「認知のゆがみ」をベースにして行動するため、合理的な行動ができません。※合理的な選択ができません。

その結果、間違った方、間違った方へと舵をとり、苦労重ねで人生を終えるタイプです。なので、努力しても思うように報われず、厳しい人生になります。※無駄な苦労が多くなります。

そうなりたくなければ、原因となっている「認知のゆがみ」を正すしかありません。

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おかしい…と感じたら、自分の認知を疑ってみる

変だな…と思ったら、自分の認知を疑ってみることが大事です。

何かおかしい、上手く行っていない…と思ったら、自分はこう考えているけれど、「本当にそうなのか?」、「別の解釈があるのではないか?」と疑ってみましょう。

自分の認知は、「もしかするとゆがんでいるのかもしれない…」と考えることが、問題解決の最初のステップになると思います。※自分で気づけば、改善できる可能性が出てきます。

助けてほしいと率直に言えない人の中には、「これではちょっとマズいかな…」と気が付いている人もいるはずです。そう気づけば、そこから勇気を出して歩みを進めてみましょう。

今回の記事:「助けを求めるというスキル」