不器用な生き方をやめたい

人の心理や特徴を踏まえて合理的に行動したい

内向的な生き方も悪くない|内向的な思考=悪いことではない

あなたは、内向的な人だろうか、それとも外向的な人だろうか。

どちらとも言えず、「内向と外向の中間ぐらいだ」という人もいるだろう。

内向的な人はもしかすると、内向的なことは好ましくないことで、「外向的な人になりたい」と思うかもしれない。だが、「内向的 ≠ 好ましくないこと」であり、そう思う必要は全くない。

今回は、内向的な生き方も悪くない、ということを書いてみたい。

目次

内向的な人は意外に多い 

世の中には、内向的な人が意外に多い。

少なくとも1/3が、「内向的な人」であるそうだ。30人の集まりであれば、その中の10~15人が内向的な人…ということになりそうだ。たしかに言われてみれば、そんな気もする。

会社のトップでも、約4割が内向的な人だそうだ。

4割のエグゼクティブは内向的及び”隠れ”内向的な人である。内向的だとして知られている著名なCEO には、例えばビル・ゲイツウォーレン・バフェット、チャールズ・シュワブ、スティーブン・スピルバーグ、ブレンダ・バーンズ(Sara LeeのCEO)等がいる
出典:tech venture business » CEOには内向的な人も多いという説(USA Today)

会社のトップが内向的というのは、やや意外な気がするかもしれない。

トップに立つこともできる

内向的な人は会社のトップには向いていないのではないか…と思ってしまう。

だが現実には、内向的な人がトップを務める、という例はめずらしくない。なので、内向的な人がトップになれない、リーダーになれない…というのは、間違いだ。※諦めてはいけない。

ここには出てきていないが、ジョージ・ルーカスも内向的だろう(見た感じそのままだ…)。彼は、持ち前の内向性の強さゆえに、スタッフとのコミュニケーションに苦しんだそうだ。

つらつらと、日々思いをブログを書いている人にも、内向的な人が多いのではないだろうか?何かを書く、ということは、「自分の内面とじっくり向き合う」ということでもあるからだ。

初対面の人と会うとき

内向的な人は初対面が苦手…というイメージ

内向的な人が初対面の人と会うのは、ひと苦労である。

内向的な人は、その「場」を自分のホームだと感じることができれば、本来自分が持つ力を発揮することができる。ホームでは、ストレスを感じることなく自由に振舞うことができる。

厄介なのは、よく知らない人がいるだけで、その場をホームだと感じることができなくなる、ということだ。内向的な人は、よく知らない他人の存在に、強く影響を受ける傾向がある。

よく知らない人の存在が、外部刺激(ストレス)になる

内向的な人の思考はとめどない

あれこれ考えてしまう

内向的な人は、外部の影響を受けやすい繊細な性格を持つ、と言っていいかもしれない。

外交的な人でも、初対面の人と会う場合は多少緊張するかもしれないが、そのこと自体を苦痛だとは捉えていない。外交的な人は常々外部からの刺激を欲しており、それが活動のエネルギーになるからだ。

一方、内向的な人はそうはいかない。相手に合う前から頭がフル回転する。

たとえば、「相手はどういう人なのだろうか?」、「自分は受け入れられるのだろうか?」、「どういう話をすればいいのだろうか?」、「自分は相手にどう評価されるのだろうか?」など、あれこれ考える。そして、苦痛を感じる(笑)。

雑念を捨てて自然体で接すればいいのかもしれないが、なかなかそうすることができないのだ。事前の雑多な思考は、刺激(ストレス)に対する備え、ということだろうか…。

見知った顔の人が向こうから歩いてきた…

日常のひとコマで解説しよう。

どこかで見たことのあるような人が、向こうから歩いてきた…数秒後にはすれ違うことになる。よくある日常のシチュエーションである。このときの内向的な人の思考を再現してみたい。

あれ?どこかで見たことのある人だな…もしかして知り合いかも?

いや、よくわからない、知らない人かもしれない…、「でも、面識のある人だとしたら…相手は自分のことに気付いているだろうか?」、「あいさつをした方がいいのだろうか?でも、違っていたら恥ずかしいし…」、相手は自分のことに気付いていないかもしれない…などと考える。

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すれ違ったあとも…

そして、そのまますれ違う。

その後も、あれこれ考える。「名前は思い出せないけれど、やっぱり面識のある人じゃないかな…」、「自分が(相手を)無視したと思われたらどうしよう…」、「あいさつすべきだったのではないかな(後悔)」※不安になったり、後悔したりする。

そして、どんよりしてしまう。時間にすれば、数秒だろう。その短い間にこれだけ思考し、感情が揺れ動くのである。内向的な生き方というのは、かくも大変なことなのだろうか(笑)。

内向的=悪いことではない

内向的な人は脳トレをしている

以上述べたように、内向的な人は外交的な人よりも思考し、感情を動かしている。

無駄なことに脳のリソースを使っている、と言えなくもない(笑)。

※そういう意味では、非合理的かもしれない。

脳の電位活動を探った研究では、外向的な人よりも内向的な人の方が、休憩中や認知的課題を実行している時の電位活動のレベルが高かったことが知られています
出典:内向的な性格の7つのメリット - 日常を心理学する

しかし、内向的な人に対し、これを変えろ、思考をするな、と言っても無理な話だ。

そうであれば、考え方を変えた方がいい。脳の劣化・老化を防ぐために、「脳トレ」をしている、と考えたらどうだろうか?思考をめぐらすということは、脳を使っているということだ。普段から脳をよく使っていれば、劣化を防ぐことができる、というのは理に適っていると思う。

内向的な人は、普段から「脳トレをしている」と思えばいいのだ

人生が豊かになっているかもしれない

内向的な人の人生は、実は豊かなのかもしれない。

内向的な人は、(あまり親しくない)見知った顔の人が向こうから歩いてきただけで、サッと緊張する(もちろん、程度の大小はあるが)。日常の何気ないひとコマにすぎない出来事が、自意識のおかげでスリリングなものになる。見方によっては、おもしろくないですかね(笑)?

つまり、凡庸な料理に「自意識」というスパイスをふりかけて、個性的な味の料理に仕上げているのだ(笑)。※内向的な人は、外向的な人と比べると、自意識が高くなりがちだ。

無駄があるから人生が豊かになる

ところで、無駄があるから人生は豊かになるそうだ。

むしろ、無駄なことはどんどんしましょう。それは、今すぐ役には立ちません。しかし、ある日、ふと意外なところで役立ちます。無駄があるから、人生は豊かになるのです
出典:無駄があるから、人生は豊かになる

合理性を突き詰めても豊かにはなれない。無味乾燥な人や人生になるだけだ。

無駄があるから人生が豊かになるのだ…ともいえるだろう。無駄な思考を重ねる内向的な人の人生は、もしかすると(自分が気が付いていないだけで)本当は豊かなのかもしれない。

そして、その独特の豊かさを楽しむ方法があるかもしれない(あるはずだ)。

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苦悩だと解釈しないことが大事

最後に一点だけ、気を付けてほしいことがある。

内向的か外交的かという性格の違いは、それだけでは認知症のリスクは増加していませんでしたが、内向的かつ苦悩を感じやすいという女性ではアルツハイマー病のリスクが最大でした
出典:不安感や嫉妬心に弱い女性は認知症やアルツハイマー病になりやすい

研究によれば、苦悩を感じやすい内向的な女性には、アルツハイマー病のリスクがあるそうだ。なので、内向的な人は、自分があれこれ思考していること自体を、ネガティブに捉えないことだ。

※思考をする人は苦悩が多い…と思いがちだが、必ずしも、思考 ⇒ 苦悩ではない。

先に述べたように、「脳トレ」をしていると思えばいい。その思考が無駄だと感じるのであれば、無駄があるから人生が豊かになる、と考えればいいのだ。もっと言えば、内向的な性格は何ら悪いことではないし、直す必要もない。その性格を悪いことだと決めつける考えが悪いことなのだ。

そのような認知のゆがみだけは、持たないようにしたい。

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内向的な生き方も悪くない - サマリー

まとめ

今回は、内向的な生き方も悪くない、ということを書いた。

内向的な人は意外に多く、30人の集まりがあれば、10~15人ぐらいが内向的な人、ということになる。会社のトップでも4割程度がそのタイプの人になる。メディアを通じて外向的なリーダーが目立つので、リーダー=外向的な人、というイメージがあるが、それはイメージにすぎない。

内向的な人は、ささいなことについてもあれこれ考えてしまい、「こんなことに、あれこれ考える自分が嫌だ…」と思うかもしれない。だが、考えることは脳トレになるし、無駄は豊かさにつながる。また、考える対象を選べば、特長として利用できるだろう(活かすことを考えればいい)。

内向的な性格を直す必要はない。その性格を強みとして活かすべきだ。

今回の記事:「内向的な生き方も悪くない」