相手の自慢への対処に悩むことがないだろうか。
相手が自分の自慢をし出し、どう対処していいか困った…という経験をした人もいると思う。
自慢をすることは好ましくない…ということは、そこそこ経験を積んだ大人であれば、わかっているはずだ。自慢をするメリットは、「人に認められたい」という鬱屈した気持ちを吐き出すことができてスッキリする…ということぐらいだ。だが、未熟な人は自慢をしてしまう。
自慢をするデメリットがわかっていないためだが、大人としてそんな人への対処の仕方も心得ておけばいいだろう。今回は、自慢された時の対処法について書いてみたい。
目次
自慢には大人の対応をする
自慢することのデメリットがわかっていない未熟な人は自慢する。
たとえば、意中の女性にアピールするために、自慢話をする人はいないだろうか?
この場合は、自分を大きく見せて相手に関心を持ってもらおう…という魂胆が背景にある。これは、鳥が翼を大きく広げて、メスにアピールするようなものだ(笑)。
大人の対応を心がける
自慢への対処をどうするかだが、相手の自慢には大人の対応をしたい。
無関心丸出しの対応をしたり、話をさっさと切り上げる、という手段もあるが、相手との人間関係がある場合はそうもいかない。なので、相手の自慢には大人の対応がベストだろう。
自慢に対する無関心は相手が不快になる
相手の自慢に対し、やってはいけない対処は…
「へー(棒)」、「ふーん」、「(つまらない様子で)それで?」などだ。
たしかに、相手の自慢話などおもしろくないし、つまらないのだが、それをストレートに表現してはいけない。それでは、子ども同士になってしまう。カップルとかだと、相手が気分を害し無口になったり、ケンカになるかもしれない。無関心というのは、無視と同様で不快になるのだ。
相手が自慢する「子ども」なら、自分は自慢を受け止める「大人」になるべきだ。
相手に共感して一緒によろこぶ
夫が昇進した、子どもが受験に成功した、などの自慢に対しては、
相手に共感して一緒によろこぶという方法がある。当然、「うらやましい…」という気持ちが湧いてくるかもしれないが、相手を自分に置き換えて一緒によろこんでしまえばいいのだ。
と、サラッと書いたが、これができる人は本当に大人だと思う。
それも、素敵な大人だ。余談だが、このような対応ができる人は、人生において成功しやすいと思う。そのタイプの人には、温かい人間関係を築く能力があるからだ(共感力がある)。
「よかったですね!」と感情を込めて、相手を祝福したいものだ。
相手を持ち上げる
相手が自慢話を始めたら、相手を「よいしょ」する練習をしてみよう…と思ってもいい。
この場合は、相手に「馬鹿にしている」と思われない程度に、ややおおげさに表現する、というのがポイントだ。※ややおおげさはOKだが、やりすぎは禁物だ。
「あいづちを打つ時には、おおげさぐらいでちょうどいい」と、私は考えています。これは笑顔にも言えることなのですが、本人が「やり過ぎかな?」と考える位示さないと、相手には届かないものです
出典:こんな「あいづち」をする人とまた会いたい!
コミュニケーションでは、相手に伝わらないと意味がない、ということだ。
コミュニケーション能力が高い人をみていると、リアクションがややオーバー目であることに気が付くだろう(感情を入れ込んでいる)。それぐらいで丁度いいのだ。
具体的には…
「すごいですね!」
何かに感心したとき、思わず出る言葉がこれだ。
実際にスゴければ素直にそう言えばいいし、たいしてスゴくなくても、相手を「よいしょ」する練習だと考えて、「すごいですね!」と言ってみよう。
男性が女性の気を引くために自慢話をしたときなど、女性の方から「すごいですね!」と言ってあげると、男性の虚栄心が満たされて、満足するだろう(特に、自慢話をする男は単純だ)。
「すごいですね!」は、自慢に対する返しとして無難で効果的な言葉だ。
「すばらしい!」
90年代に「王様のレストラン」という、おもしろいドラマがあった。
リアルタイムでみていなくても、再放送をみた人も多いと思うが、そのドラマの中で、松本幸四郎演じる千石さんが多用した言葉が「すばらしい」だ。
余談だが、その「すばらしい」を数えた方がいて、34回言ったそうだ(大変おもしろいドラマなのでおすすめです)このドラマをみた人はわかると思うが、あのような感じで情感を込めて「すばらしい!」と言ってみよう。その言葉を聞いて、きっと相手は満足するだろう。
「さすがですね!」
これは、相手の能力に敬意を表す表現だ。
もともと(ある程度)すごいと思っていたが、やっぱりすごいですね…という意味が込められている。相手の能力をほめる言葉である。なので言われた方は、自分の能力が認められている…と感じてうれしくなるだろう。
ただし、「相手の能力を評価する」という意味合いがあるので、下のものが上のものに対してかける言葉ではないだろう。目上の人に使うのは避け、同等以下の人に使うのが無難だろう。
自慢された時の対処法 - サマリー
まとめ
今回は、自慢された時の対処法について書いてみた。
あなたと人間関係のある人が、あなたに対し自慢をすることがあるだろう。
その自慢に対し、無関心丸出しの対応をしたり、話をさっさと切り上げる、という手段もあるが、その人との人間関係を大事にしたい…と思うのであれば、大人の対応がベストだろう。
あなたがやってはいけない対処だが、「へー(棒)」など、つまらないという気持ちをストレートに表現してはいけない。相手はあなたからの「好意的な反応」を期待しているので、あなたがそれに背くと、相手は不機嫌になったりするだろう。
相手が相手に起こった良いニュースを自慢する…というケースがある。
そのときは、相手に共感して一緒によろこぶという対処がある。
相手を自分に置き換えて一緒によろこんでしまうのだ。よろこびのおすそ分けをありがとう…という気持ちでよろこんでもいい。できれば、「よかったですね!」と感情を込めて、相手を祝福したい。
すばらしい!すごいですね!
相手を持ち上げる具体的な言葉だが、
たとえば、「すごいですね!」、「すばらしい!」、「さすがですね!」などがある。
これらを適切に使い分けたい。ただし、「さすがですね!」(実力ですね)には、「相手の能力をこちらが評価する」という意味合いがあるので、目上の人に使うのは避けた方がいいだろう。
相手の自慢にはイラッとせず、大人の対応を心がけることだ。
今回の記事:「自慢された時の対処法」