不器用な生き方をやめたい

人の心理や特徴を踏まえて合理的に行動したい

思考力を高める方法7つ

思考力を高めたい、と思うことがないだろうか。

人は仕事でもプライベートでも常に、「考える」という作業をしている。考えることは毎日行う作業なので、年間で計算すると、膨大な時間になる。なので、思考力を高めれば(思考の質を上げれば)、「生産性が上がるのではないか?」と思うのは自然なことだ。

もちろん、人の生活は生産性だけではないが、少なくとも仕事では(プライベートのある部分でもそうだろう)、生産性を上げることが大事だ。そうすることで、時間の節約になり、それが気持ちの余裕や豊かさに結びつくかもしれないからだ。※可能性としては十分ある。

今回は、思考力を高める方法について書いてみたい。

目次

本当にあなたは考えているのか?

思考力を高める女性のイメージ

まず、思考しているのか、悩んでいるだけなのか、明確にしたい。

何か問題に直面したとき、困っているのか、悩んでいるのか、対策を考えているのか、わからなくなることがある。情報はとりあえず集めたが、そこからどのような結論を導き出せばいいのかわからない…どう行動に結びつければいいのかわからない…と立ち往生しているような状態だ。

思考力を回復するために原点に戻る

その状態は、考えている…というよりも、困っている、悩んでいる状態だ。

こうなってしまうと、合理的に考えることができず、前に進むことができない。そんなときは、思い切って(思考らしきものを)一旦そこで打ち切り、原点に戻ることだ。

何が問題なのかについて、(問題の)捉え方を間違えていないか、別の解釈があるのではないか?と、そこから考え直すことだ。問題の捉え方に間違いがなければ、おそらく情報の集め方に問題がある。集めた情報の「質と量」が適切なのかどうか、よく見直すことだ。

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自分は頭が悪いと思うとそこで終了

自分は頭が悪いから…と思ってしまうと、そこで思考停止だ。

ただ、楽な方向へ逃げているにすぎない。

あなたは、これまで生きてきた中で、相当考えているはずだ。考えることについては、すでにとんでもない経験値(経験知)があるのだ。なので、「自分は頭が悪いから…」などと考える必要は全くないのだ。

自分は頭が悪いとか、思考力がないと思うとそこで終了する。

ひとつのことを長く考えない

ひとつのことを一度に長く考えても、あまり効果的ではない。

たとえば、ブログの記事のテーマや内容をどうしようか…と考えることがあるが、ジッと机に向かって長く考えてもいいアイデアは浮かばない。

ボクシングでいえば、相手のガードの上からときどきジャブを単調に打っているだけ…という感じで、手詰まり感だけが深く、効果的なパンチを打てない状態だ。

歩いてみる

手詰まり感や閉塞感に包まれたら、そこで考えることを一旦やめることだ。

そして、ほかのことをする。別の作業をする、ということでもいいが、私のおすすめは、(作業から離れて)歩いたり体を動かすことだ。体を動かし、気分をリフレッシュする…というのがおすすめだ。※考える時間のリミットを、ある程度設定しておけばいいだろう。

思考力を高めるために思考回数を増やす

思考力を高めるために、思考回数を増やしたい。思考の長さよりも、回数を重視する。

同じシチュエーションで考える(たとえば、机の前で考える)というよりも、外部環境(場所)を変えながら考える回数を重ねた方がいい。幸いなことに、考えるという作業はどこでもできる。電車の中でも、歩きながらでも、トイレの中でも可能だ。

おそらく、外部の環境(場所)を変えることが、思考に何らかの影響を及ぼすのだろう。そうすることにより、問題の違う側面がみえたり、突破口らしきものがみえてきたりすることがある。

個人的なおすすめは、歩きながら考えるということだ。通勤時でもいいし、オフィスの中を歩いてもいい。狭い部屋の中でも、少し歩きながら考えるだけで頭の働きが違ってくるのだ。

間をあけて何度か考える

思考力を高めるために、間をあけて何度か考えたい。

考える回数を増やすということは、間をあけることでもある。間をあけることについては、以下の記事で述べたように、1)気づきがある、2)内容の剪定ができる、 などの効果がある。

わかりやすい文章に仕上げるコツ

比較的むずかしい問題について考えるときは、この(間をあける)効果を享受することを考えた方がいいだろう。「間」の時間を、あらかじめスケジュールに入れておくといいだろう。

※思考の間に、睡眠を挟むといい。

大 ⇒ 小 と考える

これは、森全体をみてから個々の木をみる…ということだ。

たとえば、ビジネスの赤字が問題になっているのであれば、収入が足りないから赤字になっているのか、支出が多いから赤字になっているのか、両方なのか…をまず考える。

※大きい区割りの部分から考える。

収入が足りないのであれば、客数の問題なのか、客単価の問題なのか、その他の問題なのか…支出が多いのであれば、変動費の問題なのか、固定費の問題なのか、さらに固定費であれば…と、細かく考えていく。

ときには時系列で考える、ということも必要になるだろう。「大 ⇒ 小」という考え方をベースにして、頭の中でロストしないように、順序立てて考える…ということが大事だ。

組み合わせを考える

常に、組み合わせることを意識したい。

いろいろな情報を分析して結果を得たとする。その段階では、それらの結果は別々のピースにすぎない。ボクシングの例でいうと、ストレート、フック、アッパーと個々のパンチにすぎない。これらを組み合わせてコンビネーションにすることで、有効な攻撃をすることができるのだ。

それと同じで、それぞれの情報や情報から得た分析の結果を組み合わせて、有効なものにする、ということを意識するのだ。(見えていないだけで)有効な組み合わせというものがあるので、それを探したい。それが見つかれば、オリジナリティのある成果物を生み出すことができる。

思考をまとめ上げる

最後に、思考をまとめ上げたい(統合したい)。

いろいろな情報を分析して得た結果のうち、不要な枝葉の部分を切り落とし、残った重要な部分から結論を引き出す…というのが、考える最後のプロセスだ。

上述した「組み合わせる」ということも、このプロセスに含まれる。多くの場合、結論はシンプルな言葉で表すことができるはずだ。※シンプルだが、奥の深い言葉になるはずだ。

もし、結論をシンプルに表現できないのであれば、最後の「まとめ上げる」という工程でミスをしている可能性がある。上手く収斂させることができなかった、ということだ。

その原因だが…たとえば、情報の取捨選択が不十分で、重要な部分の絞り込みが足りないのかもしれない。そんなときは、もう一度、その工程を見直してみることだ。

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まとめ

今回は、思考力を高める方法について書いた。

何か問題に直面したとき、困っているのか、悩んでいるのか、対策を考えているのか、わからなくなることがある。その状態は、考えている…というよりも、困っている、悩んでいる状態だ。

こうなってしまうと、思考が立ち往生し、前に進むことができない。そんなときは、思い切って思考を一旦そこで打ち切り、原点に戻ることだ。

考える長さよりも、考える回数を重視したい

同じ状態で長く考えるよりも、外部環境(場所)を変えながら考える回数を増やした方がいい。「考える」というプロセスを、細切れにするというイメージだ。

外部の環境(場所)を変えることが、思考に何らかの影響を与える

問題の違う側面がみえたりだとか、突破口らしきものがみえてきたりすることがあるのだ。おすすめは、歩きながら考えるということだ。何回かの思考の内の一回でもいいので、取り入れてみてほしい。

考える最後のプロセスは、「まとめ上げる」ということだ

いろいろな情報を分析して得た結果のうち、不要な枝葉の部分を切り落とし、残った重要な部分から結論を引き出す…というプロセスになる。ここでは、大 ⇒ 小と考えたり、組み合わせを考えたり…という技術が必要になる。

まとめ上げた結果(収斂作業の結果)は、シンプルだが奥の深い言葉で表すことができるはずだ。この出来が、上手く考えることができたのかどうか…のひとつの指標になると思う。

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行動のコツ:

思考力を高めるためには、

悩んでいるのか、考えているのか、明確にする。悩んでいるのであれば、考える方にシフトする。そして、原点に戻る。わかっていることとわからないことを仕分けし、整理する。

問題について続けて長時間考えるのではなく、思考回数を増やす。気分を変えて、間を開けて何度も考える。寝る前にベッドの中で考える。起床してから考える。※睡眠をはさんで考える。

大から小、抽象から具体、時系列で考える。組み合わせをあれこれ考える。最後にまとめ上げる。煮詰めた思考をシンプルな考えや言葉で表現できるか、チェックする。 

今回の記事:「思考力を高める方法7つ」