日常の生活においては、イラッとすることがある。
会社でも、上司や仕事相手にイライラすることがある。そして、感情的になる。
あなたは、そんなとき、その感情をどのように処理するだろうか。時間とともにイライラはおさまる…ということがあるので、そのまま放置する方法もあると思う。ただ、イライラを意図的に抑える対処法もある。今回は、イラッとしたときの独創的な対処法について書いてみたい。
目次
イラッとすることがある
イライラの種はどこにでもある
たとえば、人は「自分が尊重されいない」と感じると、イラッとする。
会社員であれば、仕事で上司や顧客、取引先から叱責やクレームを受けることがある。もし、それが行動に留まらず、人格にまで踏み込んだものであれば、かなりイラッとするだろう。
※自分が相手に尊重されていない、と感じるためだ。
あいさつでイラッとすることがある
また、このブログでは「あいさつ」のことをよく書いているが、あなたが誰かに対してあいさつしているにもかかわらず、相手があいさつを返さなければ、イラッとするだろう。
会社の同僚が、自分にはあいさつしないのに、他の人にはキチンとあいさつする姿を見ると、イラッとするだろう(笑)。※だれしも、人の無神経な言動にイラッとする瞬間があるはずだ。
マナー違反にイラッとする
さらに、誰かの不道徳な(マナー違反の)行為を見ると、イラッとすることがあるだろう。
禁煙の場所で誰かがタバコを吸っていたり、歩きタバコの人がいれば、(子連れの人は特に)イラッとするはずだ。逆に、自分の悪癖を誰かに指摘されても、イラッとするかもしれない。
対処法を用意しておく
このように、イライラの種は仕事、プライベート問わず、どこにでも転がっている。
なので、あらかじめイラッとしたときの対処法を身につけておくことが、よりよく生きる知恵として必要になる。上手く対処できなければ、嫌な気分を引きずることになるためだ。
対処法
イラッをポイントにする
「イラッ」をポイントにしたい。「イラッ」としたら、1ポイントとするのだ。
そして、たとえば10ポイントたまったら、自分にご褒美を上げる、と決める(ある種のゲームになる)。ご褒美は「スイーツを買う」など何でもいいが、自分が「うれしい」、「心地よい」と感じることにする。※ご褒美が、自分にとって魅力的なほど効果がある。
「イラッ」とするときは、不快な気分になる。
その不快な気分を、「ポイントが入ったので、ご褒美がもらえる」と思うことで、打ち消そうとする試みだ。単純だが結構効果のある方法だと思う。おそらく、意識が「イラッ」としたことから逸れるからだろう。
人は二つのことを同時に考えることができないので、これは有効な作戦なのだ。
ただし、ポイントを記録するのが面倒ではある(笑)。
分析モードに入る
「イラッ」とした瞬間、分析モードに入る、という方法がある。
誰かに不愉快な言動をとられたとしよう。たとえば、あいさつを無視された、でもいい。
そのとき、一瞬「イラッ」とすると思うが、すぐに「なぜ相手はそのような態度を取るのか?」と分析モードに入るのだ。※「イラッ」⇒「分析」を繰り返すことにより、両者間のパイプ(結びつき)を太く・強くしておくことだ。そうすれば、自動的に切り替わるようになる。
自分の問題か相手の問題か考える
分析モードでは、まず、自分の問題なのか、相手の問題なのか、を考える。
「自分の問題」というのは、自分が過去にとった言動が原因になって、それが(ブーメランのように)反作用として戻ってきている、というケースだ。
人は、相手が自分に対し非礼な態度をとると、ハッキリ記憶するが、自分が相手に非礼な態度をとった場合は、忘れやすい。もし、自分に何らかの心当たりがあれば、(自分の問題であり)自分にも非があるということになる。※その場合は、納得して今後の糧にする。
相手の問題である場合は…
自分に心当たりがなければ、(多くの場合)相手の問題だ。
もともと、誰に対しても非礼・無礼な人だったり、デリカシーのない人だったり、何かをこじらせている人なのか、よくマナー違反をするルーズな人だったりするのかな…と考える。
たまたま虫の居所が悪いのか、家庭不和でストレスがたまっているのか、仕事が上手く行っていないのか、上司との関係が悪いのか、健康に不安があってストレスをためているのか…
年下には頭を下げたくないタイプなのか、人間関係で傷つくのが嫌なのか、いろいろと不要なプライドを持っているのか…など、いくらでも想像を巡らすことができる。
推理することに意味がある
その分析が当たっているかどうかは、問題ではない。
相手の属性やルックスから、適当に想像を当てはめて納得すればいいのだ(笑)。※そうすることで、脳の活性化にもつながるだろう(視覚系脳番地を鍛えることになる)。
この方法にも、 「イラッ」をポイントにする方法と同様に、「意識を逸らす」という効果がある。一瞬「イラッ」として感情的になっても、すぐに分析モードに入ることにより、冷静な状態に戻れるのだ。※「売り言葉に買い言葉」という状態を防ぐことができる。
マイナスの感情をエネルギーにする
マイナスの感情を行動のエネルギーにする、という方法もある。
マイナスの感情でも、エネルギーには違いない。エネルギーには、人を動かす力があるのだ。
以前誰かから、「誰かに非礼な扱いを受けたときは、ほかの誰かに親切にします」という話を聞いたことがある。この話を聞いたとき、「なるほど、上手いやり方だな」と思った。
マイナスの感情でも、エネルギーなので、それが体にあるときは、行動しやすいのだ。
たとえば、頭にきたときに、モノに八つ当たりする、ということがあると思う(モノを破壊したことのある人もいるはずだ)。つまりは、(頭にきたときは)エネルギーで満ちているため、普段やらないことをやる…ある意味行動的になるのだ(笑)。
好ましい行動に使うことができる
その方向を180度変えてやればいいのだ。
方向を変えるのはむずかしい…と思うかもしれないが、意外とできるものだ。たとえば、あいさつを無視された後に会った別の人に親切にする、ということは、意外にできるものだ。
アウトプットする
アウトプットする、という方法はお馴染みだと思う。
「イラッ」とした出来事をネタにして消化する、ということだ。
ブログに書くのであれば、(その出来事を)虚実織り交ぜのストーリーにして書くと、おもしろくなるだろう。「事実」、「洞察」、「想像」、「派生」などを意識して書くといいと思う。
人は「エピソード記憶」は忘れにくく、「意味記憶」は忘れやすい。
なので、淡々と事実だけをアウトプットすればいい(意味記憶にしてしまえばいい)、という考え方もあるが、上述のように、「エピソード記憶」を書き換えてしまう方法もある。 虚実織り交ぜのストーリーにして書くと、「エピソード記憶」が置き換わってしまうのだ。
なお、アウトプットは手書きがいい、という話もあるが、タイプやタッチでもいいと思う(さほど効果は変わらないだろう)。
いずれにしても、「イラッ」としたことをアウトプットして消化してしまえば、かなりスッキリするのだ。※合う・合わないがあるので、自分に合う方法を見つけてほしい。
イラッとしたときの対処法 - サマリー
まとめ
今回は、イラッとしたときの対処法について書いてみた。
今回の記事で書いたのは、1)ポイントにする、2)分析モードに入る、3)感情をエネルギーにする、4)アウトプットする、の4つだ。
個人的によくやるのが、「分析モードに入る」だ。誰かに不愉快な思いをさせられたときは、その相手は「どうしてわざわざそのような行動や態度をとるのか…」とよく考えてみる。
そうすることにより、「これまでの自分の言動が原因になっている…」と思い当たり反省することもあるし、そうでない場合は、分析することにより冷静さを取り戻すことができる。
今回の記事:「イラッとしたときの独創的な対処法」