不器用な生き方をやめたい

人の心理や特徴を踏まえて合理的に行動したい

心配性の治し方とは?|心配ぐせを直す方法がある

自分は心配する性質だ、という人がいると思う。

中には、かなりの心配性なので治したい、と考える人もいるだろう。心配性だと、(ささいなことにも)心が乱れることが多く、平穏な気持ちで日々を過ごすことができなくなるためだ。

いわゆる心配性の人は、何かにつけて心配が先に立つ。

コンビニで買い物をしていても、歩道を普通に歩いていても、車が突っ込んでくる可能性があるぐらいだから、心配をし出したらきりがない(心配のネタがつきることはない)。なので、平穏な気持ちで生きようと思えば、上手に心配をマネージメントする必要があるのだ。

今回は、心配性の治し方・心配ぐせの直し方について書いてみたい。

目次

心配性のデメリット

心配することには、デメリットが多い。

適度に心配することで、自分にプレッシャーをかけ(適度なストレスをかけ)、行動の原動力にすることは可能だ。おそらくこれが、心配することの数少ないメリットのひとつだろう。だが、あくまでもこれは、「適度に」心配した場合だ。一方、心配することのデメリットは多い。

楽しめなくなってしまう

本来、楽しいはずのことでも、心の中に不安がよぎると、 楽しめなくなってしまうのだ。

たとえば、デートをしているときでも、「楽しいのは今のうちだけだ、そのうち相手には他に好きな相手ができて、自分から去っていく…」と思うと、 楽しめなくなってしまう。

そう思うと、楽しむどころか、悲しい気持ちにすらなってしまうかもしれない。心配することで、時間が無駄に奪われてしまうのだ。なので、今心配しても無駄なことを、心配しても意味がない

起こりそうにないことは心配しない

意味があるとすれば、

あらかじめ(マイナスの方向の)「起りそうなこと」をシミュレーションしておき、起ったときのために心の準備をしておく…ということぐらいになる。だが、それはあくまでも、ある一定以上の確率で「起りそうなこと」であるべきだ(心配するための合理的な根拠が必要になるのだ)。

まず起らないようなこと、をいくら心配しても、時間の無駄になるのだ

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気力が萎えてしまう

心配ごとが増えるにつれ、気力が萎えてくる。

自己のリソースが「心配すること」に消費されるので、気力が萎むのは当たり前のことだ。

気力が萎えると、何かにチャレンジしようという気持ちが失せる(新しいこと、難しいことをやろうとは思わなくなる)。必要最低限のことをやる、程度まで活動が低下してしまうのだ。

心配することにはデメリットが多い、と言わざるを得ない。

 

心配性の治し方

不安を書き出す ※可視化する

まずは、現在の不安を書き出すことだ。

健康に対する不安であれば、こういう症状があって不安だと具体的に書く。

※日付と症状、気持ちなどを書く。

お金に関することであれば、○○円必要だが、現在は××円しかない、などと具体的に書き、仕事や人間関係のことであれば、○○ができるかどうか不安だ、××さんとの関係が悪い、などと具体的に書き出す。また、それぞれに日付も入れる。

書き出すことでクリアになる

不安を書き出すことのメリットは、1)不安がいくつあるのかはっきりする、2)それぞれの重要性がわかる、3)課題が明確になる、ということだ。

心配性の人は、そもそも自分がいくつ不安を抱えているのか理解していないことも多い(そのため余計に不安になる)。そして、それぞれの重要性も把握できておらず、課題 ⇒ 行動というパスがない。不安を書き出すことにより、これらの問題点をクリアするのだ。

不安を仕分けする

次に、書き出した不安を仕分けする。

1)自分でコントロールできるもの、2)できないもの、に分けるのだ

自分でコントロールできないものに対する漠とした不安であれば、考えるだけ無駄だ。たとえば、自分が利用する乗り物が、事故を起こすのではないか、何か予期せぬトラブルに巻き込まれるのではないか…と(根拠なく)不安になって心配したところで意味がない。

また、格安航空を利用することにしてチケットを買ったが、当日天候不順などで欠航になり、払ったお金が無駄になるかもしれない…と不安になって心配したところで意味がない。格安航空を利用すると決めたのであれば、それは引き受けるべきリスクであるからだ。

なので、2)できないもの、に関する不安は、サクッと切り捨てるのだ。※淡々と受け入れるだけでOK。これは、「自分でコントロールできるもの」に集中するためにも、必要な作業になる。

これで、心配性の人は、気分が少し楽になるはずだ。

優先順位をつける

そして、残った「自分でコントロールできるもの」に対する不安に優先順位をつける。

この段階で不安の数は、心配症の人でも10以下に減っているはずだ。頭の中も大夫整理できて落ち着いたはずだ。少なくとも、不安が不安を呼ぶという感情的な状態からは、脱しているはずだ。

※感情的な状態から抜けられるのは、大きいことだ。

心配が生じるカテゴリーとしては、健康、仕事、お金、プライベートだろうか。

まずは、カテゴリー内で優先度の高いものをピックアップしたい。

そして、異なるカテゴリー間で優先度をチェックすればいいだろう。最終的に、トータルで優先度の高いものを5つ以内ぐらいに絞れれば、いいのではないかと思う。

行動する

最後に、優先度の高いものについて、不安を軽減するための対策を講じればいい。

このことは、「行動を起こす」ということだ。

学生のとき、何度もプレゼンをする機会があった。

当初は結構本番前に不安になったりしたものだが、(十分な時間をとって)ストーリー&資料を作り込み、質問に対する答えも準備し、本番同様のリハーサルを何度かやれば、不安はかなり小さくなる…ということがわかった。

本番で一部スライドを飛ばして、焦る…ということはあったが(笑)。対策となる適切な行動を起こせば、不安は完全になくならないまでも、かなり小さくはなるのだ。

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健康に対する不安であれば、生活習慣を見直し、改めるべきところは改めることだ。

たとえば、これまで運動習慣がなければ、運動習慣を取り入れ、お腹いっぱい食べていたのであれば、腹八分、腹七分にすることだ。※悪い習慣を良い習慣に置き換えれば(マイナスをプラスに置き換えれば)、かなり効果があると思う。

行動を起こせば、ある程度まで不安は解消できるのだ。

 

心配性の治し方とは - サマリー

まとめ

今回は、心配性の治し方・心配ぐせを治す方法について書いた。

今回の記事で書いたのは、不安を書き出して可視化し、自分でコントロールできるものとできないものに仕分けし、前者に優先順位をつけ、不安を軽減するための行動をする、ということだ。

※後者の不安は切り捨てる・淡々と受け入れる。

心配性のデメリットは大きいので、治した方がいい。心配ぐせも直した方がいい。

そのためには面倒でも、まず、不安を書き出すことだ。

書き出すことにより、不安がいくつあるのか、重要性はどうなのか、ということがクリアになる。課題も浮かび上がってくるだろう。まずは、不安を書き出すことから始めてみよう。

今回の記事:「心配性の治し方とは?|心配ぐせを直す方法がある」