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人の心理や特徴を踏まえて合理的に行動したい

正しい努力の仕方5つ|間違った努力を避けよう

前回の記事で、「間違った努力」について書いた。

間違った努力をすれば、努力をしても報われない…ということになる。なので、間違った努力がどういうものなのか、知っておくことが大事なのだ。それがわかったら、次に来るのが、「正しい努力とは何か?」ということだ。今回は、「正しい努力の仕方」について書いてみたい。

目次

目的、目標が正しいのかチェックする

まず、目的と目標は違う。

適切に立てた目標を次々にクリアしていけば、目的を達成することができる…目標と目的はこういう関係だ。したがって、時間軸で考えると、(複数の)目標のクリアが先で、目的の達成が後になる。本来は、努力⇒目標達成(失敗)⇒努力⇒目標達成(失敗)…⇒「目的」達成、となるのだ。
出典:目標よりも目的が大事

たとえば、経済的な自由を手に入れる、ということが目的だ。

この目的を達成するために立てるものが目標だ(目標はマイルストーン)。

この目的を達成するために、勤労・資産所得を増やす+支出を見直す、と考える人がいれば、ギャンブルや投機的な資産運用、または宝くじで目的を達成しようとする人がいるかもしれない。それぞれの考え方(戦略)に従って、具体的な目標に落とし込んでいくのだが、後者の考え方(戦略)に基づいて立てる目標というのは多分間違っている。※考え方(戦略)の間違いだ。

間違った目標を立てて努力しても、その努力は無駄になる

宝くじを当てる努力をしたり(高額当選者に話を聞きに行ったり、当てるための情報収集&分析したり、当たるとされることを実践してみたり…)、綿密な購入計画を立てて、10年間宝くじを買い続けたところで、目的を達成できる可能性は著しく低い。

その目的は正しいのか?

また、大元の目的が正しいのかチェックすることも大事だ。

この例では、 経済的な自由を手に入れる、としたが、この目的が正しいのかどうかだ。

目的が正しいか否かについては、他人がどうこう言えるものではない。本当にその目的が自分にとって重要なのか、一番に掲げるものなのか、よく自問自答することだ。大元の目的を間違えると、元も子もない。したがって、目的を間違えないようにすることが大事だ。

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好きか嫌いかチェックする

努力していることが、好きなことか嫌いなことかチェックしたい。

たいていの人は、嫌いなことに対し、頑張ることはできない。諸事情により仕方なく頑張ったところで、たいした成果は出ない(ただ、こなしているだけ、という状態になる)。嫌いが一時的なものであれば問題ないのだが、本当に嫌いなものであれば、頑張っても意味が薄いのだ。

嫌いなことに限られたリソースを使うのは、もったいないことだ

自分は努力している、と思ったらあぶない

自分は努力している、と強く思うのであれば、あぶない。

正しい努力をしている人は、あまり努力を努力とは感じていない

目標が正しいため、ひとつひとつの目標をクリアすることで、目的に(着実に)向かっている感があるのだ。目標は、自分の実力よりもやや上に置くので、達成できることもあれば、できないこともあるが、そのこととは別に、目的に向かっている、自分は正しい道を歩んでいる、という感覚があるのだ。なので、あまり努力を努力とは感じない(好きなことだから、という理由もある)。

逆に、「自分はこれほど努力している」と思っている人は、無駄な努力をしている可能性がある。無駄な努力をして成果が出ない状態を、ある意味正当化するために、「自分はこれほど努力している」と強く思うようになるのだ。※努力していることを評価して自分を慰める、という状態になる。

自分は努力しているのに…と強く思う人は、間違った努力をしている可能性がある。

完璧主義をすてる

完璧主義の人は、気質が原因で無駄な努力をしがちだ。

先に述べた条件をすべて満たしていても、完璧主義ゆえに無駄が発生するのだ。

たとえば、本を読むとき、謝辞ですら読んでしまう(笑)。

謝辞は読者に向けて書かれたものではないのだから、読む必要はない。参考書であれば、重要度の低い些末な部分も丁寧に拾ってしまう。完璧主義をすぐに直すことはできないかもしれないが、完璧主義により、無駄なことをしている、という意識は持った方がいい

それが改善の糸口になるからだ。

努力はアウトプットを前提にする

この努力は、「アウトプットにつながるのか?」と考えた方がいい。

アウトプットにつながらない努力であれば、自分で楽しむ趣味にしておけばいいだろう。

会議のテーマについて、時間と労力をかけていい準備をしたのに、本番の会議でアウトプットしない(発言しない)のであれば、準備した意味がない。たとえば、論文を書けば発表するはずだ。諸事情により発表できない…ということはあるが、発表することを前提に論文を書いているはずだ。なので、その努力は「アウトプットが前提になっているのか?」と問うた方がいいと思う

※どんなに素晴らしい努力をしても、アウトプットしないと意味がないのだ。

間違いに気づいたら修正する

とは言え、間違った努力をすることはある。

なので、「間違っているかもしれない」という疑いは、持っておくべきだ。

まずは、今行っている自分の努力が「正しいとは限らない」という前提で、それが正しいのかどうか、常にチェックする必要がある。
出典:正しい努力は報われる

しがたって、節目節目で正しい努力か否かチェックする必要がある。

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ある「できる人」は、週に1度、自分がやっていることについて、見直しをかけるそうだ。

1日に1度、見直しをかけて、優先順位などを調整する、という人もいる。このような形で、自己フィードバック&修正することが必要だ。週に1度でもいいから、今している努力は、正しいのか否か、と考える時間を持ちたい。そして、間違っていれば、速やかに修正することだ。

ある程度の年齢になると、がむしゃらに突っ走るだけではダメなのだ。

まとめ

今回は、「正しい努力の仕方」について書いた。

1)目的、目標が正しいのかチェックする、2)好きか嫌いかチェックする、3)完璧主義をすてる、4)努力はアウトプットを前提にする、5)間違いに気づいたら修正する、の5つだ。

人である限り、正しい努力ができないこともある。なので、チェックや修正が大事になるのだろうと思う。節目節目で、正しい努力をしているのか、自問自答することが大事になるのだ。