不器用な生き方をやめたい

人の心理や特徴を踏まえて合理的に行動したい

誰かに相談したいときに読む|相談にはテクがある

人に相談する、というシチュエーションがある。

あなたも、誰かに相談したい…と思うことがあるだろう。そんなとき、あなたは上手に相談できているだろうか?相談した相手と、その相談をきっかけに、なぜか疎遠になってしまった…というケースがないだろうか?その場合の原因はあなたにあるのだが、気が付いているだろうか。

今回は、上手に相談する方法について書いてみたい。

目次

不器用な人は相談できない

人に相談するシチュエーション

不器用な人は、他人に相談できない。

良い相談というのは、自分を相手に対し開示する、という行為だからだ

たとえば、不器用な人は、なかなか自分から愛想よくあいさつをすることができない。あいさつも、「自分を開く」という行為だからだ。他人に自分のことを相談するという行為は、あいさつよりも、はるかにハードルが高い行為だ。中には、自分の弱みを他人に見せるのはとんでもない、と考える人もいるだろう。「恥」だとか、単にはずかしい…と感じる人もいるだろう。

不器用な人は、まず、ここを乗り越える必要がある。

目的をはっきりさせる

相談する前に、相談の目的をはっきりさせておきたい。

1)解決策を求めているのか、2)ただ聞いてもらいたいだけ(共感してほしいだけ)なのか、をはっきりする、ということだ。※どちらか一方だけではなく、両方の場合もあるだろう。

他人に相談するときに、自分でも目的がわかっていない場合がある

相手のリアクションを受けて、はじめて自分の求めていたものがわかる、ということがあるのだ。

相手が自分の話を聞いているだけで、何も解決策を提示してくれない…と感じて、はじめて「自分は解決策を求めているのだ」とわかったり、相手は解決策を提示してくれるが、そういうことではないな…と感じて、はじめて「ただ聞いてもらいたかっただけだ」、「誰かに共感してほしかっただけだ」とわかったりするのだ。

※そんなときは、相談しても不満が残ることになる。

あらかじめ目的をはっきりさせておけば、相談する相手もおのずから決まってくるだろう。※間違った相手に相談を持ちかけることがなくなる、ということだ。

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相手を利用しない

相手を利用しない、ということも大事だ。

相談というのは、ある意味、相手を利用することだが、「自己利益のために、相手を利用する」とは考えない方がいい

そう考えてしまうと、フリーライダー(対価を支払うことなく、便益のみを享受する人のこと(コトバンク))のようになってしまうし、その安直な態度は、相手に伝わることになる。

解決策を求めるタイプの相談であれば、「自分はこう考えているが、違う視点を提示していただければありがたい」という形で、相談するのがいいのではないかと思う。自分の足りないところを補ってもらう…というイメージだ。※こちらの考えも、相手に提供する。

「クレクレ」のフリーライダーになってはいけない。

具体的に相談する

相談は具体的な方がいいだろう。

相談を受ける立場から考えるとわかると思うが、具体性に欠ける相談は、モヤモヤしてどう答えていいのかわからない。要領を得ない相談も同様だ。形がはっきり見えない相談については、リアクションが難しいのだ。※一般的に答えざるを得なくなる。

たとえば、「私は人と話すのが苦手です。どうしたらいいでしょうか?」という質問よりは、「私は人と話すときに、相手の目をみることができません。どうしたらいいでしょうか?」という具体的な質問の方が答えやすい。

相手にスキルがあれば、あいまいな相談でも、具体的なレベルまで掘り下げてくれるかもしれないが、そこまで相手に期待するのは行き過ぎだ。相談する側があらかじめ準備しておくべきだ。なので、相談するときは、内容をより具体的なレベルまで、ブレークダウンした方がいいだろう

※相談内容も、あらかじめ整理しておいた方がいい。

相手を選ぶ

相談相手を選びたい。

まず、相談を持ちかける、ということは、自分を開示することであるため、(相談する相手は)信用できる相手でなければいけない。※相談内容がほかの人にバレる、ということではいけない。

また、相談の内容は、「相手の得意分野なのか?」と考えなければいけない

恋愛経験のない人に、恋愛相談をしても実りは少ない。起業経験のない人に、起業の相談をしても仕方がないし、投資経験のない人に、投資の相談をしても意味がないのだ。

また、先に述べた「相談の目的」によっても、相手は変わる。

解決策を求めているのであれば、相談の内容に精通している、経験の豊富な人、ということになるし、ただ聞いてもらいたいだけ(共感してもらいたいだけ)、であれば、人の話をしっかり聞いて共感してくれる、カウンセラータイプの人、ということになる。

素人に重い内容の相談はNG

素人に重い内容の相談はNGだ。

深刻な法律上の相談や健康上の相談をされても、素人にはわからない。

ただ聞いてもらいたいだけ、ということであれば、相談してもいいが、素人に解決策を求めても仕方がない。そんな場合は、それぞれの(本当の)専門家に相談することだ。

相談した後の行動が大事

軽視されがちなのが、相談した後の行動だ。

もし、相手から何らかのアドバイスをもらったのであれば、実際にやってみたい。

そして、相手に対し、ポジティブなフィードバックをすればいい。

それがなければ、相手は、「せっかくアドバイスをしたのに、意味がないな…」、「時間の無駄だったな…」と思うかもしれない。もちろん、「気にしない」という人もいるが、「時間の無駄だった」と考える人もいることに注意したい。

※安全を考えて、相談した相手は、後者の人だと思った方がいい。

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相手は貴重な時間を使っている

相手は、相談にのることで、貴重なリソースを使っている。

よくあるケース。
それは、食事をしながら何回も転職の相談に乗ったにも関わらず、Facebookで「この度、新しい会社で働くことになりました!」の投稿を見かける。
 彼氏との別れに悩んでいる…と相談をしてきたにも関わらず、一ヶ月後のLINEウォールに新しい彼氏との旅行風景がアップされる…。
出典:悩みを相談するのが上手な人と、下手な人の4つのちがい。 -ミラクリ

なので、相手に相談にのってよかったな、と思ってもらうことが大事だ。

もし突然、何のフィードバックもなく、「は?」と思うようなことがあれば、今後、相談には乗ってもらえなくなるだろう。相談どころか、つき合い自体も見直される可能性がある。

※人は自分の不義理には無頓着だが、他人の不義理には敏感だ。

今後ともその人とつき合って行こう…と思うのであれば、相談した後の行動に留意した方がいい。くれぐれも、「身勝手な人物だ…」と思われないようにしたい。

まとめ

今回は、上手に相談する方法について書いた。

今回の記事で書いたのは、1)目的をはっきりさせる(共感?解決?)、2)相手を利用しない、3)具体的に相談する、4)相手を選ぶ、5)相談したあとの行動が大事、の5つになる。

不器用な人は、他人に自分を開示することが苦手だ。

なので、他人に相談することがなかなかできないが、相談できた方が人生に広がりが出るのではないか…と思う。自分が信頼できる人に(今回の点を踏まえ)相談してみてはどうだろうか。

今回の記事:「誰かに相談したいときに読む|相談にはテクがある」