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会話の続かない人が使いがちな接続詞がある

あなたは、「会話が続かない人」ではないだろうか。

会話が続かない…と悩む人は多いと思う。会話が続かない原因は、いくつかあるのかもしれないが、もしかすると、あなたが不適切な接続詞を使っているため、会話が続かないのかもしれない

※不適切な接続詞を使い、混ぜ返したり切り返していないだろうか。

誰とでも会話が続かない人は、会話中に誰からも嫌われる「好ましくない何か」をしている可能性がある(無意識に行っている)。特定の人と話が続かないのか、誰とも話が続かないのか、一度考えてみるといいだろう。今回は、会話の続かない人が使いがちな接続詞について書いてみたい。

目次

逆接の接続詞

会話が続かない人は、逆接の接続詞を使っている。

逆接の接続詞として、使いがちなのが、「でも」、「だけど」、「しかし」だ。

相手の話を「でも」で切り返して、相手が嫌な顔をした…という経験がないだろうか?少なくとも、あなたが「でも」で相手の話を切り返すと、(相手は)好意的な表情を見せないはずだ。

※「でも」と言ったときの相手の表情をよく観察してみよう。

会話を切り返す人の心理

でも、だけど…と言いがちな人の心理

「でも」、「だけど」と言いがちな人には、好ましくない心理がある。

1)自己顕示したい、2)相手を認めたくない、3)防衛したい、4)欠点を指摘したい、5)自分が正しい、などだ。該当する心理は、ひとつの場合もあるし、複数にまたがる場合もある。

1)自己顕示したい、というのは、相手の話をそのまま肯定したところで、おもしろくない。相手の話を切り返すことで、自己を際立たせようとする心理だ。※会議等では有効な場合もある。

防衛したい・認めたくない

2)相手を認めたくない、というのは、相手のことが嫌いで、相手の話も認めたくない、ということだ。複数人で会話しているとき、自分が何か発言すると、自分のことをよく思っていない人が混ぜ返してくることがある(感情的で「為にする反論」になる)。そのケースがこれにあたる。

3)防衛したい、というのは、「でも」、「だけど」、「しかし」を使うことで、何かを守りたいという気持ちがあるということだ。たとえば、自分はコミュニケーション能力が低い、と思っていれば、それを隠すために、(被せるように)「でも」、「だけど」を使って、相手を煙に巻こうとすることがある。※この場合は、自分のコミュニケーション能力に自信のないケースが多い。

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自分が正しい・欠点を指摘したい

4)欠点を指摘したい、というのは、そういう心理状態が常になっている、ということだ。

相手やものごとの長所よりも欠点に目が行くタイプの人は、自分が見つけた欠点を指摘したい、という気持ちになりがちだ(自己顕示ともリンクしている)。相手の話の欠点を指摘することが、相手にとってもプラスになる、と考えることもある。

5)自分が正しい、というのは、あなたの話が間違っているから正す、ということだ。

このタイプの人は、3)防衛したい、タイプの人とは真逆で、過剰な自信がある。論旨も明確で弁も立つが、上から目線で感じは悪い。理屈を重視するタイプで、人は感情で動く、ということがわかっていないタイプだ。※まわりがよく見えていないタイプでもある。

混ぜ返し・切り返しは不要

逆接の接続詞はいらない

普段の会話では、逆接の接続詞を、できるだけ使わないようにしたい。

理由は単純で、相手が不快になり、会話が弾まなくなるからだ。人は自分の話を否定されること自体に不快感を持つが、その裏にある相手の心理に対しても「?」と思うのだ。

自己顕示欲の強い人にはうんざりするし、自分を認めてくれない人と話をしたいとは思わない。

防御的な人と接すると「自分を閉じているな…」と思うし、欠点を指摘したがる人であれば、「性格が悪いのではないか?」と思う。また、「自分が一番正しい!」で凝り固まっている人と接すると、ドッと疲れてしまう。※要するに、逆接の接続詞を多用する人は、面倒な人なのだ(笑)。

普段の会話では、逆接の接続詞はいらないのだ。

会話を切り返したくなる人は

逆接の接続詞を使ってしまう人は…

では、逆接の接続詞を使ってしまう人は、どうすればいいのだろうか?

まず、相手の話を一度は受け止めることだ。

Yes, but…という話法があるが、仮に意見を異にし、反論する場合でも、一度は Yes と受け止めることが大事だ。「でも」、「だけど」、と言いそうになったら、「まず Yes だ!」とする

相手の話の欠点を見つけようとするのではなく、ポジティブな点を見よう、という気持ちを持っていれば、「イエス」と言いやすくなると思う。たとえ意見が全く違っても、「確かにそういう考え方はあるね」、「そう考える人もいるよね」と、イエスで受け止めることはできるはずだ。

エスから自分の意見に接続する

Yes と言った後に、自分の意見を述べればいい。

会話をキャッチボールにたとえるならば…

逆接の接続詞を使うということは、相手が投げてきた球を打ち返すということだ。相手は当然、「キャッチボールなのになぜ打ち返してくるのか?」という気持ちを抱く。一度受け止める、ということは、ボールをキャッチする、ということだ。これであれば、会話はスムーズに成立する。

ただし、一度受け止めたボールを、トスバッティングのように、打ち返してはいけない。違うな、と思っても、普通に投げ返すことだ。※「わたしはこう「も」思います」と表現すればいいのだ。相手の話や見方を理解しつつ、相手に別の見方を静かに提示する、と考えればいいだろう

自分の意見に接続するときは、キャッチボールを成立させるように気を遣いたい。

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会話の続かない人が使いがちな接続詞 - サマリー

まとめ

今回は、「会話の続かない人が使いがちな接続詞」について書いた。

それは、「逆接の接続詞」だ。※これによる会話の混ぜ返しや切り返しは不要だ。

会話の中で無意識に「でも」、「だけど」を使っている人も結構いるだろう。だが、その混ぜ返しは、相手を不快にしている可能性がある。まず、その可能性についてよく考えてみることだ。

会話が上手な人を思い出してみればいい。その人たちは、逆接の接続詞を使って会話を切り返す、ということをしていないはずだ。そうすることなく、上手に自分の意見を述べているはずだ。 

今回の記事:「会話の続かない人が使いがちな接続詞がある」