あなたのまわりにも、世渡り上手な人がいると思う。
あなたはその世渡り上手な人に対し、どのような印象を持っているだろうか?
もしかすると、「あざとい」、「小賢しい」、「調子が良い」など、あまり良い印象を持っていないかもしれない。そのタイプの人は嫌いだ、という人も少なからずいるだろう。
だがもしかすると、世渡り上手な人から何か学べるかもしれない。
今回は、世渡り上手な人の特徴について書いてみたい。
目次
世渡り上手な人とは?
世渡り上手な人とは、どのような人だろうか?
「世間をうまく渡る」術を身につけた人、処世術に長けた人のこと。また、有利な人間関係を築いたり、恵まれた暮らしを実現している様子。
天性の才能として「世渡り上手」である人もいれば、社会的に揉まれた結果として「世渡り上手」になる人もいる。反対語は、「世渡り下手」
出典:世渡り上手とは - はてなキーワード
シンプルに言えば、処世術に長けた人のことだ。
もともと世渡り上手な人もいるし、後天的に世渡り上手になる人もいる。
※後天的に世渡り上手になった人は、学習して自身を最適化した、ということだろう。
不器用な人にこのタイプの人はいない。不器用な人は、世渡り上手な人にやっかみを覚えつつ、そのような生き方はしたくない、と軽蔑したり、見下すようなところがあるのだ。
※素直ではないかもしれない(笑)。
このタイプの人から学ぶことができる
だが、そのような頑なな視点を捨てれば、世渡り上手な人から学ぶことができるのではないだろうか?世渡り上手な人の特長を上手く(カスタマイズして)自分に取り込むことができれば、必ずプラスになると思う。※まずは、世渡り上手な人に対する嫉妬や偏見を捨てることだ。
ポジティブで人的な魅力がある
世渡り上手な人は、基本ポジティブだ。
※ネガティブで世渡り上手…という人は見たことがない。
たとえば、「笑顔の力」というものをよく理解している。
相手に笑顔を向けるということは、(実際に思っているかどうかは別にして)「あなたのことを大事に思っていますよ」というメッセージになります。それだけで、相手の「承認欲求」を満たすことができるのです。なので、相手は承認されたと感じ良い気分になるというわけです。
あなたが笑顔で相手を「承認」すれば、相手からも承認されやすくなります(返報性の法則)。そうなると、二人の間にいい関係ができますよね?このような関係が増えていけば、あなたを取り巻く人間関係は必然的に良くなります。
出典:笑顔の効果はたいしたもの
そして、実践しているのだ。※自然に行える人もいる(才能タイプ)。
相手に感じよく接する、笑顔を見せる、ということは、相手に自分から「与える」ということだ。自分から与えれば、相手から返ってくる可能性が高い(与えなければ、可能性は0に近い)。
不器用な人は、自分から与えたときに、相手が返してくれないケースを必要以上に恐れて(傷つくことを恐れている)、自分から与えることができない、という言わば「すくんだ状態」になっている。その状態は好ましくない、と認識すべきだ。※不器用な人には、ナイーブなところがある。
助けを求めるスキルがある
世渡り上手な人には、助けを求めるスキルがある。
不器用な人は、「人に弱みを見せるのは嫌だ」、「人に借りを作るのは嫌だ」と思い、なかなか他人に助けを求めようとしない(プライドが邪魔をしている状態)。
ギリギリまで自分で頑張って、それでもダメだと思ったときに、ようやく他人のところへ問題を持ち込むが、「どうしてもっと早く相談しなかったのか?」となることが多い。
たとえば、「人に弱みを見せるのは嫌だ」と思う人。人に助けを求めることができれば、好感を持たれるという事実があることをご存じでしょうか?
助けをもとめること=人に弱みを見せること ではなく、 助けをもとめること=相手の価値と可能性を認めている表明 だとしてみてはどうでしょうか?このように認知を組み替えればいいのです。
出典:助けを求めるというスキル
実は人には、頼られると「うれしい」という心理がある。
もちろん相手がクレクレの場合は、うれしいとは思わないが(逆にウザいと思う)、そうでない場合は、自分の価値を認めて助けを求めてきたのかな…と思うためだ。世渡り上手な人は、この人の心理を知ってか知らずか、巧みに突くことができるのだ(人たらしたる所以だ)。
上の世代とのコミュニケーションが上手
世渡り上手な人は、上の世代とのコミュニケーションが上手だ。
わたしが20代のころ、会社の30代半ば~の人たちと、どのようなコミュニケーションをとればいいのか、全くわからなかった時期がある。そのときは、年齢がひと回り違えば、異人種というイメージを持っていた。今の20代にも、同じ感覚を持つ人は多いだろう。
だが、若くても世渡り上手な人は、そうではない。
上で述べたように、ポジティブで人的な魅力があるため、上の世代の人たちからは、好印象を持たれやすい。また、助けを求めるスキルがあるため、上の世代の人たちとコミュニケーションをとる機会が増えるのだ。上の世代の人たちからすれば、好印象のある若い人に助けを求められて、悪い気はしないだろう。
※おやじころがし、のできる人だ。
チャンスをつかむことができる
会社の上の人たちと良い関係を築くことができれば、引き上げてもらえるチャンスも増えるだろう。
わたしは20代のころ、仕事の関係で、(今から思えば超ラッキーなことだが)雲の上の人と会食するチャンスがあった。実際に対面してみると、その人の発するオーラに圧倒されて、ほとんど何も話せない状態になってしまった。こんなことではダメなのだ(苦笑)。
世渡り上手な人であれば、このようなチャンスをものにできるかもしれない。
※実際にものにできるかどうかはわからないが、可能性が比較的高くなる、ということだ。なので、チャンスの回数が増えれば、そのうちつかむことができるだろう。
まとめ
今回は、世渡り上手な人の特徴について書いた。
まとめると、
1)ポジティブで人的な魅力がある
2)助けを求めるスキルがある
3)上の世代とのコミュニケーションが上手
ということだ。
1)ポジティブで人的な魅力がある、2)助けを求めるスキルがある、があるから、3)上の世代とのコミュニケーションが上手、につながるのだろうな…と思う。
才能や育ちで、気がつけば世渡り上手だった、という人もいると思うが、後天的に世渡り上手になることも可能だと思う。いきなり、ベースがネガティブな人にポジティブになれ、と言っても無理だし、他者に助けを求めることをよしとしない人に、助けを求めろ、と言っても無理だ。
なので、自分比で徐々に改善していくことだ。
地道に改善を続けて、それが閾値に達すれば、「世渡り上手な人」になった、ということだと思う。そこまで行かなくても、 最初に述べたように、世渡り上手な人の特長を上手く自分に取り込むことができれば、必ずプラスになるだろう。※日々、改善の努力が必要だ。
今回の記事:「世渡り上手な人の特徴3つ」