あなたは、まわりの人に興味や関心を持っているだろうか。
興味や関心を持つ、ということであれば、良好な人間関係を築けているだろう。関心がない、自分のことで精一杯だ…ということであれば、人間関係に問題を抱えているかもしれない。
他人に「関心を持つ方だ」という人も、「そもそも関心がない」、「意識的に関心を持たないようにしている」という人もいると思うが、ある程度の興味や関心は持つ方がいいと思う。
今回は、他人に関心を持つ方がいい、というテーマで書いてみたい。
目次
他人に関心がない人がいる
他人に興味や関心がない・興味や関心を持たない人がいる。
その理由だが、ひとつには、「人づきあいが面倒だ…」ということがある。
人づきあいを積極的にやり出すと、他人とのコミュニケーションのために、時間をとられるようになる。そのために、「人づきあいが面倒だな」、「自分の時間が失われるのは嫌だ…」という気持ちになるのだ。
そのことが気になって、やるべきことに集中できない…ということもあるだろう。
コミュニケーションが面倒だ
コミュニケーション自体が面倒だ…ということもある。
何を話していいのかよくわからない、相手の話にどう返せばいいのかわからない…ということがあり、会話をしても弾まないので、コミュニケーションをとること自体が嫌だ…というものだ。
※コミュニケーション下手な人にありがちなことだ。
人を見て決める人も…
また、人を見て、興味や関心を持つ・持たないを決める人もいる。
自分にプラスになりそうな人の場合は、興味がわき関心を持つが、そうでない人に対しては、関心を持たない…とする人だ。合理的といえば、そうなのかもしれないが、受ける感じは良くない。
※人に対して分け隔てをしている…というイメージだ。
ちょっとまずいのではないか…
そんな人たちでも、ちょっとまずいのではないか…と思うことはある。
自分の考え方は偏っているのではないか、このことが人間関係に悪い影響を与えているのではないか…など、直感的に「これではちょっとまずいのではないか…」と思うことがあるのだ。
その直感は当たっているのだが、以下その理由を述べたい。
他人に関心を持たないと
コミュニケーションに問題が
人や人の話に関心を持たないと、コミュニケーションが上手くいかない。
これは、考えてみれば当たり前の話だ。
たとえば、相手の話に興味がなければ、その話に食いつこうとはしない。質問しようともしないし、話を掘り下げようともしない、共感しようともしないし、反論しようともしない。無関心なのだ。そんなときは、表情も無表情だろう(笑)。こんなことで、会話が弾むはずがないのだ。
※無関心というのは、ある意味「罪」かもしれない。
上手い人は興味を持とうとする
他者とのトークが上手い、インタビューが上手い、と評価される人たちをメディアで見ることがあると思う。
そのタイプの人たちは、たとえ相手の話に興味がなくても、興味を持とうとしていることがわかる。鵜の目鷹の目で、相手の話題に食いつこうとしているのだ。
※トークのプロであれば、これは当然持つべきスキルだ。
だから話す方は、「自分の話題に興味を持ってくれている…」と感じ、気分よく話すことができるし、聞くときも気分よく聞くことができるだろう。その結果、会話が楽しいものになり弾むのだ。
逆に、他人の話に関心を持たないと、話が広がらず会話は弾まない。
関心を持たないと感謝できない
他人に関心を持たないと、感謝できない…ということもある。
たとえば、普段誰かが自分のために何かをしてくれている、としよう。
もし、あなたがその人やその人の行為に関心を持たなければ、「自分のために何かをしてくれている」ことすら、見落としてしまうことになる。自分のために誰かが何かをしてくれていても、それを当たり前のこととして、スルーするような状態になってしまうのだ。
印象が悪くなってしまう
こんなとき、あなたはどのように見えるのだろうか。
感謝の気持ちを持たない人は、思い上がっているように見える。
感謝の気持ちを持つことは、相手の力や貢献、存在を認め、相手を尊重する、ということだ。なので、感謝の気持ちを持たない、ということは、相手を認めず、尊重しない…ということにつながってしまう。なので、(相手からは)思い上がっているように見えてしまうのだ。
したがって、まわりからの印象が悪くなる。
出典:もっと感謝した方がいい理由
「感謝の気持ちを持たない人」だと、認識されるのではないだろうか。
以前の記事で、感謝の気持ちを持つことは、相手の力や貢献、存在を認め、相手を尊重する、ということだ。なので、感謝の気持ちを持たない、ということは、相手を認めず、尊重しない…ということにつながってしまう、と書いたが、その結果、あなたの印象が悪くなってしまうのだ。
感謝できない…ということは、対人関係において、大きなマイナスポイントなのだ。
他人に関心を持つと…
相手の話を聞くことができる
他人に興味や関心を持つと、相手の話を聞くことができるようになる。
好きな人とは会話が弾み、そうでない人とは会話が弾まない…ということがある。
それは、相手に対する関心度の違いからくるものだ。好きな人であれば、当然関心があるので、相手の話を熱心に聞こうとする。そうでない人の場合は、関心がないか薄いので、(仮に同じ話であっても)熱心に聞こうとはしない。フェアでないと思うが、実際はそういうものだ(笑)。
相手に対する関心度を上げる
なので、相手に対する関心度を上げると、相手の話を聞くことができるようになる。
上で、 インタビューが上手い人の話をしたが、彼(女)らは、インタビューする前に、相手のことをささいなことまでよく調べて、相手に対する関心度を高める努力をしている。
インタビューが上手な人は、インタビューの内容とは関係のないことまで、事前に調べ上げている。そうすることで、相手の話を興味を持って聞くことができるようになるのだ。
※相手の関心に注意を払うことができるようになる、ということだ。
人間関係が上手く行くように
他人に興味や関心を持つと、これまでより人間関係が上手く行く。
先に述べたように、相手の話を聞くことができる、相手に感謝することができる、コミュニケーション全般が上手く行くようになる、ということであれば、必然的に人間関係は良くなるのだ。
また、相手から関心を示されると、うれしいものだ。
相手から関心を示されて嬉しいのは誰も同じです。気配りも、いろいろなテクニックがあるかもしれませんが、無理に繕えば嫌味なだけです。相手に関心を持っていれば、自然な振る舞いとして気持ちが伝わり、良い関係へと発展していくはずです。
出典:久代敏男(経営者)
※逆に無視されると、残念に感じたりイラッとするはずだ。
相手に興味や関心を持っていれば、普段の自然な振る舞い(コミュニケーション)を通じて相手にこちらの気持ちが伝わり、相手と良い関係を築くことができる…ということだ。
関心のバランスに留意したい
関心のバランスに、留意した方がいいと思う。
無視、無関心は論外だが、相手が10の関心を示してくれているときに、3の関心しか返さなければ、相手はがっかりして、あなたとコミュニケーションをやめるかもしれない。
話しかけても反応の悪い人とは、もう話そうとは思わないはずだ。
なので、関心のバランスに留意したい。
相手が10の関心を示してくれるのであれば、せめて失礼のないように8ぐらいは返したい。
相手と良い関係を作りたい…と思うのであれば、もちろん10以上返してもいいだろう。こちらに関心を示してくれた相手には、感謝の気持ちを持ってお返しすればいいのだ。
他人に関心を持つ - サマリー
まとめ
今回は、他人に関心を持つ方がいい、というテーマで書いてみた。
他者への関心を持ちたい。
不器用な人は、上で書いたこと(面倒など)のほかにも、自分の関心を相手に悟られることはクールではない、自分の関心は相手に拒絶されるのではないか、気持ち悪がられるのではないか…と思い、関心をもっていないふりをすることがある。
※自分が傷つくことがとても嫌なのだ。
だが、他人に関心を持つことのメリットと持たないことのデメリットを考えると、持つ方がいい、ということがわかる。回数が増えれば、自分の関心が拒絶される、ということがあるかもしれないが、そのことを恐れて関心を持たないよりは持つ方が勝る(トータルで考えた方がいい)。
これまでより、他人に関心を持ってみたらどうだろうか。
今回の記事:「他人に関心を持つ方がいい理由」