不器用な生き方をやめたい

人の心理や特徴を踏まえて合理的に行動したい

約束を守ることで人として成長できる

あなたは、約束を守る方だろうか。

約束をきっちり守る人がいれば、そうでない人もいる。

「仕事上の約束は守るけれど、プライベートの約束はあまり守らない」とする人もいるだろう。

約束を守るかどうかは、「約束する相手にもよるよね」という人もいると思う。自分にとって重要な人との約束はきちんと守るけれど、そうでない人との約束は必ずしも守らない…ということだ。

約束を守ることの大切さを知らなければ、そういうことになりがちだ。

今回は、約束を守ることについて書いてみたい。

目次

約束を守らない人の心理

約束を守ることの大切さを想起するイメージ

できない人は約束を守らない、これは事実だろう。

約束を守らない、という行動を選択する理由がある。ひとつは、安請け合いをする、ということだ

人に何かを頼まれると、角が立つと思い、嫌とは言えない。本当は断りたいことでも、「YES」と言ってしまう。だけど本心ではやりたくないので、「約束を守らない」ということになる。

このタイプの人は、「断る技術」を持っていない。断り方を知らないのだ。また、断ることで人間関係が悪くなるのではないか…という恐れを抱いている。なので、安請け合いをしてしまう。

※その場さえしのげればいいだろう…と考えている。

相手を<軽視>している

また、相手を軽く見て「約束を守らない」ということもある。

わたしがA君に、合コンのセッティングを約束したときの話だ。

そのとき私は深く考えず、「いーよ、決まったら連絡するわ」と彼に言った。
A君とは部署も違うし、(近隣ではあるが)勤務地も違うので、めったに会うことはない。なので、それっきりで私はそのことを忘れてしまっていた。と言うより、最初から本気で彼のために合コンをセッティングする気がなかったのだと思う。
出典:約束をやぶらない|約束を守れないならしない

わたしはA君と約束したが、本気で彼のために合コンをセッティングする気がなかった。

約束をしておいて酷い話だが、A君があまり合コン向きではなかったことから、合コンのメンツとして、最初からカウントしていなかったのだ。ただ、断ってカドを立てたりすることが嫌だったので、「いーよ、決まったら連絡するわ」と軽く約束したのだ。

もし相手が先輩であれば、わたしは約束をキチンと守っただろう。相手がA君であったために、(A君を軽くみて)約束を守らなかったのだ。約束とすら認識していなかったかもしれない。

今となっては、非常に恥ずかしい話だ。守れない約束であれば、最初からしてはいけない。

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メリットやデメリットも

さらに、約束を守らない人は、約束を守ることのメリットやデメリットも軽視している

※本当の意味で理解していないのだろう。

たとえば、人は被害に対する感受性が高いので、大事な約束を破られると、そのことが長期記憶になり、悪感情ととともに長く残る。そのことが及ぼす影響は、わたしたちが考えるより大きいものだ。

約束を破った方は、そんなことはさっさと忘れてしまうものだが(笑)。※非対称の構図がある。

できる人は約束を守る

できる人は約束を守る、これも事実だろう。

できない人の裏返しになるが、できる人は安請け合いをしない。

断りたいときは、穏やかだが明瞭に「NO」と言う。断る技術を持っているため、断ることで角が立ち、相手との関係が悪くなるのではないか…とビクビクしたりはしない。また、自分が逆に断られてもOKだ、としている。

※断ることは、自分に対し「YES」と言うことである、と考える。

相手を軽く見て「約束を守らない」ということもない。

ファーストクラスの客は…

わたしは知らなかったのだが…

CAは客から連絡先を聞かれた場合、教えてもペナルティはないそうだ(客に連絡先を教えることを禁じられていない)。

エコノミーの客が連絡先を聞いても教えることはないと思うが(笑)、ファーストクラスの客であれば、連絡先を教えることは普通に(?)あるのだろう。

それはともかく…

CAさんの共通認識として、「ファーストクラスの客は、絶対に約束を破らない」ということがあるようだ。ファーストクラスの客が「連絡をする」と口にしたら、必ず連絡があるそうだ

約束をスピーディーに守る

しかも、スピーディーだそうだ。

会話が弾んで相手のことを気に入った。とりあえずその場のノリで連絡先をゲットして「連絡します」と口にしたけれど、後から面倒になって「やーめた」ということはないようだ。

できる人は、相手を軽く見て「約束を守らない」ということはないのだろう。また、約束の重みというのは、相手が誰であろうが、(約束をしたのであれば)変わりのないものとして認識している。

スピード感を持つということは、約束を守る上でかなり大事なことだ。

約束を守るメリットは

約束を守るメリットを考えてみよう。

ひとつは、自分の信用の問題だ。

約束を守ったからといって、ドンと信用が上がるわけではないが、ほんの少しは上がる。この積み重ねが大事なのだ。一方で、約束を守らなければ、信用がドンと下がる。なので、約束を守ることには、「失点を防ぐ」という意味もある。

信頼口座の残高を…

あなたの「信頼口座」の残高は、今いくらあるだろうか。

人は、預金口座の残高は気にしても、信頼口座の残高には比較的無頓着だ。
人生においては、人間関係が大きな割合を占める…ということを考えると、信用について、もっと真剣に考えるべきだ。自分の信頼口座の残高は、どうなっているだろうか…と気にした方がいい。
出典:後悔しない生き方をする方法5つ

この残高を気にした方がいいのだ。

この口座に大きな金額を一度に入金する、ということはできないので、コツコツ積み立てていくようなイメージが必要になる。ただし、出金の金額は(1回でも)大きくなることがあるので、出金を防ぎつつ、粘り強くコツコツ積み立てていくようなイメージを持つことが大事だ

そうすれば、信頼口座の残高が増えることになる。

セルフイメージが高くなる

約束を守ると、セルフイメージが高くなる。

「自分は約束を守る人間だ」と思えば、少し誇らしく気分が良くならないだろうか

前回の記事でも述べたが、人はセルフイメージに見合った行動をとる。「自分はダメな奴だ…」と思えば、萎縮したりダメな行動を取ってみたりする。「自分はイケている」と思うと、胸を張って行動できる…ということがあるのだ。※セルフイメージと言動はリンクしている。

自分との約束も守りたい

他人との約束はもちろんだが、自分との約束も守りたい。

たとえば、「人には親切にする」、「あいさつをする」、「自分から人を嫌わない」、「自分本位にならない」、「感謝する」、「行動する」などと自分と約束したのであれば、それをきちんと守ることだ。

自分との約束を破ることは、比較的簡単なことだ。信用を失う、ということがないように感じるためだ。

たしかに、自分の中での問題なので、他人の自分に対する信用とは関係がないように見える。だが、信用を失っていることに違いはない。もうひとりの自分からの信用を失っているのだ。

その結果、セルフイメージが低下する。「自分は、自分の決めたことも守れないダメな人間なんだな…」と感じ、セルフイメージが落ちてしまうのだ。その結果、自尊感情も下がるだろう。

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守れなかったら謝罪する

約束を守れなかったときは、潔く謝罪しよう。

それが、約束を破ったときのダメージを最小限に抑える手段になる。

先に書いたように、「絶対に約束を破らない」という人もいるのだろうが、普通の人であれば、「約束を守れない」ということもあるだろう。そんなときは、潔く非を認め謝罪することだ。

約束を破ったときのダメージを広げる人は、約束を守れなかったことを他者のせいにする。「~のせいで守ることができなかった」と他責にするのだ。他責にすると、相手の感情はたいてい悪くなる。

たしかに、不可抗力で約束を守れないことはある。だがそんなときでも、すぐに相手に連絡を入れて、約束を守れないことを伝えることはできる。そうすれば、相手の時間を無駄に奪う、ということはなくなる。

そうしたときでも、後から改めて謝罪することが必要になる。

他者のせいにするはNG

後から約束を守らなかったことを指摘されて、他者のせいにするようではまずい。

自責と他責の比較:結局、自責と他責はどちらがいいのか

そのタイプの人は、約束を破ったことのダメージを抑えるために他者のせいにするのだが、その意図が実を結ぶ、ということはなく、逆にダメージを広げてしまうことになるのだ。※下手な言い訳をするな…となる。

約束を守れなかったら、下手な言い訳をせず、自分のせいだと潔く謝罪すればいいのだ。

潔く自分の責任を認めれば、「そういうこともあるね…」と許してくれるだろう。

まとめ

今回は、約束を守ることについて書いてみた。

できる人は約束を守るし、そうでない人は約束を守らない。

※自分や他人との約束をきちんと守る人が、「できる人」になるのかもしれない。

できる人は、約束を守ることの大切さを深く理解し実践している、そうでない人は、約束を守ることの大切さを本当の意味では理解しておらず、そのため実践もしていない、ということだろう。

この理解の差が、行動の差につながっているのではないだろうか。相手がどんな人でも、約束の内容の軽重がどうあれ、自分が一度約束をしたのであれば、可能な限り守るようにした方がいい。

そうすることが、自己の成長につながるだろう。※できる人に至るパスに乗ることができる。

今回の記事:「約束を守ることで成長できる」