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グループの会話に入れない…改善する方法がある

グループの会話に入れない…ということがないだろうか。

1対1の会話であれば、問題なくできるが、複数になったり、集団になると話せなくなる…という人がいる(大人数になると会話に入れなくなる)。そういう人は、そうめずらしくないだろう。

というのは、会話に参加する人の数が多くなれば、それだけコミュニケーションが複雑になるためだ。1対1のキャッチボールが、複数人で行うキャッチボールに変容してしまうのだ。

今回は、「グループの会話に入れない」を改善する方法について書いてみたい。

目次

会話に入れない人の特徴

グループでの会話に入れない…という人には特徴がある。

まず、グループでの会話に入れない人は、会話をリードするタイプではない。何か話題を提供する、というタイプではなく、誰かが提供した話題に乗っかる…という受け身のタイプだ。

中には、話題を提供するタイプの人もいるが、コミュニケーション能力の低さや押しの弱さから、ほかの人にその話題(自分が提供した話題)を乗っ取られてしまう…ということもある。

人の話を聞かない

人の話を聞かない人は、グループでの会話に入れない。

単純に人の話を聞いていないから、適切な発言(反応)をすることができず、会話に入ることができないのだ。話を聞かないので、話し手とアイコンタクトをしないし、うなづくようなこともしない。話し手は、「この人は自分の話を聞いていないな…」と察知するので、その人の方を向いて話をしようとは思わなくなる。こうして、グループのコミュニケーションから疎外されるのだ。

相手や相手の話を否定する

相手や相手の話を否定する人も、グループでの会話に入れない。

そんな人は、「何を言っているのだこいつは…」と心の中で(相手や相手の話を)冷ややかに否定している。このケースも、人の話を聞かない場合とよく似ている。話し手は、「この人は自分の話を好ましく思っていないな、否定しているな…」と察知するので、その人の方を向いて話をしようとは思わなくなる。その結果、相手とコミュニケーションがとれなくなるのだ。

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上手く返せない

会話のキャッチボールを、上手くできない人のことだ。

せっかく、話をふってもらっても、気のないひと言で終わったり、ネガティブな返しをしたり、興味なさそうな態度をとると、この人は、このことについて会話をする気持ちがないのだ…と思う。

そう思われると、会話に参加することがむずかしくなるだろう。

話をふられて、それまでの流れとは全く関係のないことを言い出す人もいる。別の話題を出したいときは、上手くトランジションすればいいのだが、その技術がないので、聞いている方は、「突然何を言い出すの?」と思うのだ。「もしかして、空気読めない?」と思われるかもしれない。

どこで入ればいいのかわからない

どこで入ればいいのかわからない…という人も、会話に入れない。

どのタイミングで自分が話し出せばいいのかわからない。会話にカットインするタイミングがよくわからないのだ。自分がよく知らない話題であれば、「発言は遠慮しよう…」となる。

たとえよく知っている話題であっても、「どこで入ってどこまで話そうか…」といろいろ考えていると、カットインするタイミングを逃してしまう…ということがあるのだ(笑)。

自己肯定感が低い

自己肯定感が低い人も、会話に入れない。

自己肯定感の低い人は、「自分なんかが話す言葉に価値はない…」と思っている。

なので、どうしても口が重くなるのだ。「自分が話して場が白けたらどうしよう…」、「空気読め!と思われたらどうしよう…」、「つまらない発言をして、会話が終わったらどうしよう…」という不安を持つことも普通にある。そのため、「会話に入るのはやめておこう…」となる。

会話に入る方法

会話に入れない人が、会話に入る方法を考えてみよう。

まずは、基本中の基本だが、人の話をしっかりと聞くことだ。

人の話を聞いて理解しなければ、適切なリアクションはできない。人の話を聞くということには、2つの意味がある。ひとつは、今述べたように、自分の理解のために聞く、ということだ。

もうひとつは、話し手に「聞いています」ということを知らしめるために聞く、ということだ。そのためには、話し手とアイコンタクトをしたり、適切なタイミングでうなづく、というボディランゲージが必要になる。※このボディランゲージも、話し手とのコミュニケーションになる。

会話に参加するという気持ち

会話に入るためには、「会話に参加する」という気持ちが必要だ。

1対1では普通に話せるが、3人、4人、5人になると途端に話せなくなる…というのは、会話に参加するという気持ちが薄れるためだ。前者であれば、否応なしに会話に参加する状況になる。

だが、人数が増えると、その気持ちが薄れてくるのだ。「他の人にまかせようかな…」という気持ちが出てくる。だが、「他の人にまかせて楽をしよう…」と思うと、自分が阻害されたような気分になって、みじめな思いをすることにもなる。仲間はずれになり、みじめな思いをすることは、楽をすることよりも、嫌なことだろう。※どちらがいいのか、よく考えてみよう。

会議のシミュレーションにする

グループの会話は、会議のシミュレーションにしたらいいと思う。

仕事の会議では、発言することの重要性が増している。このブログでも紹介しているが、著名な経営者の中には、「会議で発言しないのであれば、今後会議に出席する必要はない」と会議で発言しない人に引導を渡す人もいる。この流れは、もはや変わらない。

なので、グループでの会話があれば、自分の意見を言う練習をしたらいいと思うのだ。

グループの会話を「会議の練習にする」、「会議のシミュレーションにする」という目標を立てれば、会話に参加しようという気持ちになるはずだ。「練習しておけば、近い将来役に立つかもしれない…」と思えば、腰の重い人でも、「やってみようか」という気になるものだ。

※失敗してもいいし、失敗したらそこから学べばいいのだ。

否定をやめる

グループでの会話に入りたければ、否定をやめることだ。

あなたが話題を提供したとしよう。そのとき、「でも・だけど」、「いや」と否定で返されると、どう感じるだろうか。「なるほど、そういう見方もあるか」と思い、おもしろい展開に発展することもあるが、それは相手が自分のことを肯定してくれている場合(信頼関係がある場合)に限る。

そうでない場合は、イラッとするのではないだろうか。「そんな些細な反論をわざわざするか…」という気持ちになることもあるだろう。したがって、相手との信頼関係が十分にない場合は、たとえ「別の視点を提供する」という意味があっても、安易に否定はしない方がいいのだ。

※否定ととられるような言い方はしない方がいい。

上手につなげる

話は上手につなげたい。

先に、「別の話題を出したいときは、上手くトランジションすればいい」と書いた。

たとえば、全く違う話題にジャンプするのではなく、話の関連から「そう言えば…」という形で、別の話題にシフトする方法がある。また、全く違う話題にジャンプする場合は、ひとつの話題が終息しそうになったときを見計らって、そうすればうまくいく。

また、「別の話になるんだけどね…」、「話の流れをぶった切ることになって申し訳ないのだけれど…」というフレーズをクッションとして使うことも上手な方法だろう。

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自分には話す権利がある

自分には話す権利がある、とすれば会話に入ることができる。

この方法は、自己肯定感が低い人におすすめだ。先に書いたように、自己肯定感が低いは、「自分なんかが話す言葉に価値はない…」と思っているので、口が重くなる。また、自分がよく知らない話題であれば、「自分には話す権利がないのではないか…」とすら思ってしまう。

いずれにしても、認知の歪みからくる間違いだ。

あなたには当然話す権利があるし、自分がよく知らない話題であっても、会話に参加する権利がある。コミュニケーション能力の高い人が、よく知らない話題について、(興味を持ち)どんどん質問して、そこから話が弾む…というケースを目の当たりにしたことがあるだろう。

あなたには、どんな話題であっても、話す権利があるのだ。

まとめ

今回は、「グループの会話入れない」を改善する方法について書いてみた。

どの年齢層の人がこの記事を読んでいるのかわからないが、年齢にかかわらず、向上心のある人であれば、集団の会話・グループの会話を「スキルを磨くチャンス」と捉えればいいだろう。

先に述べたように、仕事の会議では、発言することの重要性が増しており、会議で発言できない人は排除される運命にある。今後、この流れが変わることはない(ますます進むだろう…)。

集団の中で、自分のバリューを出すにはどうすればいいのか…を試す良い機会になるのだ。このような目的を持ってグループの会話に参加すると、これまでとは違った感覚で臨めるはずだ。

今回の記事:「グループの会話に入れないを改善する」