不器用な生き方をやめたい

人の心理や特徴を踏まえて合理的に行動したい

自尊心の低い人が自尊心を高める方法4つ

あなたの自尊心は、高い方だろうか。

自分の自尊心は高い…と思う人は、職場の人間関係も良好で仕事も上手く行っている人だろう。

自分の自尊心は低いな…と思う人は、不器用で悩みの多い人だ。不満を抱えながら仕事をし、(心の中では)「こんなはずではない…」と、思っているのではないだろうか。

自尊心の低い人の中には、その低さに気が付いていない人もいて、自分の自尊心が低いことが「いろいろ上手く行かない原因である」ということがわかっていない人もいる。

今回は、自尊心を高める方法について書いてみたい。

目次

自尊心とは

自尊心を失う女性

自尊心とは、「自分の人格を大切にする気持ち」だと考えている。

自尊心を持つか持たないか、すなわち、「自分の人格を大切にする気持ち」があるかないかは、分水嶺になる。もし、自尊心を持たなければ、そのことがボトルネックになる。
出典:自尊心を高める簡単な方法3つ

自分の人格にOKを出している人は、自尊心がある、と言える。

逆に、自分は全然ダメだ、人として丸ごと変わらなければいけない、と思っている人は、自尊心が低い・ない、ということになる。不器用な人には、このタイプの人が多い。

自尊心のなさはボトルネックになる

自尊心がなければ、そのことがボトルネックになる

スポーツで言えば、心技体が高いレベルでバランスをとっていないと、良い結果は出ない。

自尊心の有無は、「心」にあたる。技術と体力があっても、心が落ちるとその部分がボトルネックになり、良い結果を出すことができなくなる。

有力選手がプレッシャーのかかる大きな大会で「コロッと負けてしまう」ということがある。その場合は、心の部分がボトルネックになり、実力を発揮することができなかった…というケースが多い。

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能力に見合う力を発揮できない

仕事でも同じことだ。

心の部分がボトルネックになって、(萎縮してしまい)自分が持つ能力を十分に発揮できなかったり、間違った選択をすることで、自ら不利な状況を招く…ということになる。

能力があるにもかかわらず、それを発揮できないため、能力に見合う成果を出すことができない。その結果、いまいち評価されない…ということであれば、非常に不幸なことだ。

そう考えると、適切な自尊心を持つことはとても大事なことなのだ。

自尊心が低いとどうなるのか

では、自尊心が低い( or ほとんどない)と、どうなるのだろうか。

ひとつは、ネガティブ思考に傾く、ということだ。

ネガティブ思考になると、自分の長所に目を向けて評価する、ということには関心がなくなり、短所に目を向けて「自分はダメだ…」という風に思ってしまう。仮に(上司や教師などに)ほめられたとしても、そのことにはあまり反応せず、逆に叱られたときは大きく反応する。

まわりから見ると、「面倒な人だな…」ということになる。

萎縮してしまう

自尊心が低いと萎縮してしまう。

自尊心が低いと、自分を押し出すことができなくなってしまう。自分には「○○が足りない」、「経験不足だ」、「未熟だ」、「~の資格がない」などと、マイナス面ばかり気にして取り上げるため、気持ちが引いてしまうのだ。 
出典:自尊心を高める簡単な方法3つ

自尊心が低いと、自分を前に押し出すことができなくなってしまうのだ

このことは、ネガティブ思考に陥った結果、としてもいい。自分には「能力が足りない」、「経験不足で未熟だ」、「無理だ」とマイナスの方向で考えるため、萎縮して行動できなくなるのだ。

他者を否定する

自尊心が低いと、他者を否定するようになる。

これは、「自分の人格を大切にする気持ち」が低ければ、「他者の人格を大切にする気持ち」も同様に低くなる、ということだ。

また、ネガティブ思考に陥り自己否定が進むと、他人も否定することでバランスを取ろうとしてしまう。もし、自己否定だけが進んでしまうと、自我が崩壊してしまうためだ。

自分の存在価値をかろうじて保つためにそうするのだ。

自尊心を高める方法

ここからは、自尊心を高める方法について書いてみたい。

まずは、ネガティブ思考に傾斜した状態を何とかする必要がある。

ネガティブ思考をしがちな人は、「これは気質的な問題で、努力でどうにかなるものではない…」と考えがちだが、そう思ってしまうと、変えられるものも変えられなくなってしまう。

事実、自力でネガティブ思考からポジティブ思考へ引っ張ることは可能だ。

たとえば、自尊心を失う原因として、「自分は他者と比べてダメだから…」というものがある。彼(女)よりも仕事ができない、容姿が劣る、能力が劣る…と思ってしまい、凹んでしまうのだ。

しかし、これは誰にでもあることだ。すべての部分において他者より優れている…という人はいない。なので、「自分は他者と比べてダメだから…」と考えようと思えば、誰でもそうできるのだ。

過去の自分と比較する

ゆえに、他人との比較よりも、自分との比較をした方がいい

過去の自分と比べて、少しでも成長していればOKとすればいいのだ。もちろんそのためには、成長するための努力を日々積み重ねる必要があるが、自分の成長を少しでも実感できたら、ポジティブな気持ちになれるものだ。

※そのためには、定期的にパフォーマンスを記録して、比較する必要がある。たとえば、ブログを利用する、という方法もあるだろう。過去に書いたことと比べてどうか…ということだ。

組み合わせで勝負する

どうしても他人と比べてしまう…という人は、

自分の欠点と他人の長所を比べることはやめた方がいい(笑)。そんなことをしても、勝ち目がないからだ。

また、自分の長所と他人の長所を比べて負ける…と思うのであれば、「組み合わせで勝負する」と考える。単純勝負で勝てなくても、組み合わせで勝負すれば勝てる、ということは普通にある。

セルフイメージを高める

セルフイメージを高めれば、自尊心も高くなる。

人との約束を守ったり、あいさつをキチンとしたり、人に親切にしたり、規則正しい生活をすることにより、セルフイメージは高くなる。「自分は約束を守る人間だ」、「自分は分け隔てなく人に親切にしたり、礼儀を尽くせる人間だ」と思えば、セルフイメージは高くなるのだ。

その結果、そのような自分に価値を感じる…ということになる。

ほめることを考える

自分に対しても他人に対しても、ほめることを考えたい。

わたしもそうだが、他人をほめることが苦手な人が多いと思う。

何かサービスを受けるとき、相手の対応が遅かったり、対応に粗相があったとき「イラッ」とすることはあると思う。だが、完璧な対応をされても、「ずばらしい!」とは思わない。

対価を支払っているので、「当たり前だ…」と思ってしまうのだ。

なので、「当たり前のことを当たり前にできることはすばらしい」と、発想を切り替えることだ

他人に良いサービスを受けたとき、声に出さなくてもいいが「手際がいいね」と心の中でほめてみよう。自分が行うことも同様だ。「当たり前の仕事を当たり前にこなすことができるのは、すばらしいことだよね」とほめるといい。

自分でも他人でも、ほめると気分が良くなるものだ(笑)。

今の自分でOKとする

今の自分でOKとすることが、自尊心を高めることにつながる。

これは、「自尊心の低い自分でOKとする」という意味ではないが、スタートとしては、それでもいいのかもしれない。まずはあえて、「自尊心の低い自分でOKとする」としてみてもいい。

自尊心の低い人は、自分にダメ出しをする。

たとえば、内気で内向的な人であれば、「内気で内向的な自分が嫌だ!」と考え、他人からそう見られるのを嫌う。そして、「内気で内向的な自分」をできるだけ隠そうとしてしまう。背伸びをしたり、強がったりすることになる。そもそもこの発想が間違いだ。

そう考えている限り、いつまでたっても自尊心を高めることはできないだろう。そもそも内向的だから悪く、外向的だから良い、ということはない。向き不向きがあるだけなのだ。

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自分の特徴を活かす方向で考える

なので、自分が持っている特徴を生かそう…と考えた方がいい

そう考えると、もはや「隠そう」という気持ちはなくなる。背伸びをしたり、強がったりすることもなくなるので、気持ちが楽になり、いい感じでリラックスした自然体になるのだ。

その状態になると、自尊心が低いということはなくなる。

まとめ

今回は、「自尊心の低い人が自尊心を高める方法」について書いた。

今回の記事で書いたのは、1)ネガティブ思考を何とかする、2)セルフイメージを高める、3)ほめることを考える、4)今の自分でOKとする、の4つだ。

冒頭でも書いたが、自尊心の低い人は、不満や悩みの多い人だ。自分の能力を上手く発揮できず、「こんなはずではない…」という思いを抱えながら日々生活するのは、苦痛でしかないだろう。

なので、(自覚した時点で)早めに自尊心を引き上げる手を打った方がいいのだ。

今回の記事:「自尊心の低い人が自尊心を高める方法4つ」