あなたは不安に苛まれる…ということがないだろうか。
悪いことばかり考え、悪いことが起こる不安に苛まれることがないだろうか。
不安になると、あまりいいことがない。そのことばかり考えるようになり、他のことが手につかなくなってしまうためだ。その結果、集中すべきことに集中できない…ということになったりする。
また、メンタルが不安定になり、余裕がなくなる…ということもある。理性よりも感情が優先する状態になり、不安定になるのだ。その結果、おかしな言動をとってしまうことがある。なので、不安を解消する術を身につける必要がある。今回は、不安を解消する方法について書いてみたい。
目次
- 目次
- 不安な自分を観察する
- 冷静さを取り戻す
- 自分の反応を確かめる
- 人生の彩りになると考える
- 認知の歪みを正す
- よく調べる
- アウトプットする
- 未来の視点から考える
- 不安をエネルギーにする
- 不安に苛まれる…不安を解消する方法 - サマリー
不安な自分を観察する
今の自分(不安になっている自分)を観察してみよう。
不安を感じるときは、漠とした不安に苛まれているはずだ。
そんなときは、「もしかしたら、大変なことになるのではないか…」、「とんでもない不利益を被ってしまうのではないか…」、「このままでは、何か大切なものを失うのではないか…」などという考えに支配され、胸が締め付けられるような苦しい思いをしているかもしれない。
まずは、そんな自分の姿を冷静に見つめてみよう。
冷静さを取り戻す
そうすれば、わずかでも冷静さを取り戻すことができる。
不安なときは、ビクビクしたりドキドキしたり怖いと思ったり…とにかく感情的になっている。
感情的になっている…ということは、認知に歪みが生じやすくなっている、ということだ(そんなときに、感情に基づいて行動してはいけない)。したがって、まずは冷静になる必要があるのだ。
自分の反応を確かめる
不安に対する自分の反応を確かめればいい。
不安に苛まれると、とにかく悪い方へと考えてしまう。
感情的になり、居ても立ってもいられなくなる、心がとても苦しくなる、そのことしか考えられなくなる(視野が極端に狭くなる)、他のことが手につかない、ため息しか出ない…ということがある。
だが、それがどんな反応であろうが、否定する必要はない。「自分は不安に対して、そういう反応をするんだ…」とそのまま受け止めればいい。「だからダメだ…」と考える必要はない。
人生の彩りになると考える
その上で、不安は人生の彩りになる、と別視点から考える。
不安を感じることも、(好きではないと思うが)人生の一部であることは間違いない。
不安はネガティブだが、ポジとネガは表裏一体だ。ネガティブがあるから、ポジティブのありがたみが増す、ということがある。そう考えれば、不安になることはそう悪いことではない。
不安に苛まれることも、人生のワンシーンなのだ。
認知の歪みを正す
不安に支配されると、認知が歪む。
不安になると、「悪い方悪い方へと考えてしまう」ということがあるが、起こる可能性が極めて小さいことでも、そこに注目して、「起こるのではないか…」と妙に不安になってしまうのだ。
これは、認知の歪みによる現象だ。
認知の歪みがあると、実際に起こる確率と自分が起こると思う確率に、極端な差ができてしまうのだ。その結果、「望ましくないことが、起こるのではないか…」と不安になってしまうのだ。
この認知の歪みを正すためには、まず先に述べたように冷静になることだ。冷静になれば、認知の歪みは修正される。まずは、不安な自分を観察することで、冷静さを取り戻せばいいだろう。
よく調べる
調べることで冷静になる、ということもある。
調べることで、「自分が起こりそうだ」と考えていることが、「まず起こりそうにないことだ」ということがわかるからだ。起こる可能性を考えなくていいようなことを、「起こるのでは…」と不安に感じることもよくあることだ。この認知の歪みを、よく調べることで修正できる。
他人の意見を聞くことでも、認知の歪みは修正される。
アウトプットする
アウトプットすることも、有効な方法だ。
お金に関することであれば、○○円必要だが、現在は××円しかない、などと具体的に書き、仕事や人間関係のことであれば、○○ができるかどうか不安だ、××さんとの関係が悪い、などと具体的に書き出す。また、それぞれに日付も入れる。
出典:心配性の治し方とは?|心配癖を治す方法がある
アウトプットでは、日付と不安の具体的な内容を書き出す。
まずアウトプットすることには、たまっているものを吐き出す、という意味がある。
嫌な感情であれば、それを吐き出すだけでも、少し楽になるはずだ。また書き出すことにより、不安の正体が明確になる、ということがある。何をそんなに不安に感じているのかがわかるのだ。
そうすれば、その妥当性というのも検証できるようになる。また、妥当な不安とそうでない不安を仕分けして、(考える必要のない)後者の不安を排除する、ということもできるだろう。
※後者の不安は、認知の歪みから生じる不安になる。
未来の視点から考える
現在の不安を、未来の視点から考えてみよう。
不安に苛まれているときは、視野が狭くなっている。
たとえば、「悪い方悪い方へと考えてしまう」こともそうだし、「そのことしか考えられなくなる」、「他のことが手につかなくなる」ということもそうだ。不安に苛まれているときは、ほかのことを考えていても、すぐにその不安なことを思い出し、不安に立ち戻ってしまうのだ。
不安の引力は強いものだ。
なので、あえて時間軸を伸ばして考えてみる。たとえば、3週間後、3か月後、3年後の視点から、その不安をとらえてみる。未来の視点から見れば、不安に対する評価が変わってくるのではないだろうか。時間軸が伸びれば、それに連れて不安が薄まることがわかると思う。不安は時間で希釈されるのだ。未来の視点から考えることで、近視眼的な見方から離れることができる。
不安をエネルギーにする
不安をエネルギーにして行動する
不安をエネルギーにする、という方法がある。
不安は行動のエネルギーになり得る。この不安を何とかしたい、解消したい、という気持ちが強くなれば、そのために「行動しよう」となるのだ。ただし、先に述べたように、感情に基づいて行動してはいけない。なので、行動するときは、計算に基づいて冷静に行動しなければいけない。
不安を行動のエネルギーにする場合は、この点に気を付けるべきだ。
心身に資する行動をとる
具体的には、心身に良い行動をとる、ということがある。
毎朝、決まった時間に起床し、朝食を食べて出かける。脳が活動する時間帯に仕事をし、夜は決まった時間にベッドに入る。この生活のリズムは、安定させた方がいいのだ。
出典:生活のリズムを整えた方がいい理由3つ
たとえば、生活のリズムを安定させる、ということだ。
早めに起床したら朝日を浴びゆっくり朝食をとる。脳が活動する時間帯にバリバリ仕事をし、夜は早めにベッドに入る。生活のリズムが乱れている人は、これを期に安定させればいいだろう。
※朝日を浴びることは、不安の解消にも効くことだ。
普段であれば、生活のリズムが乱れていても、「まぁいいか…」で済ませてしまうところだが、不安を行動のエネルギーにすることで、生活のリズムを良い方向に変えることができるだろう。
不安に苛まれる…不安を解消する方法 - サマリー
まとめ
今回は、不安を解消する方法について書いてみた。
今回の記事で書いたのは、1)不安な自分を観察する(自分の反応を確かめる)、2)認知の歪みを正す、3)未来の視点から考える、4)不安をエネルギーにする、の4つになる。
あまり当たり前のことを書く気分ではなかったので、好きな音楽を聴くとか、読書する、運動する、ということについては書いていない(笑)。※これらも、その方法になり得る。
ここまで書いて思い出したが、もうひとつ方法がある。
抜け道を歩く
抜け道(裏道)を歩く、ということだ。
わたしは何か不安があると、通勤の途中で抜け道を歩く、ということをする。
人がすれ違うのがやっと…という小道だが、そこを通ることで、少しは冷静になれると考えている。その道を歩くことで、普段とは気分が少し変わる(不安を抱えた自分を客観視できる)。
舗装の悪い小道なので、歩くときに普段以上に気を遣う。歩くだけでもリソースを使うので、不安を少し忘れることができる。このことも入れて、不安を解消する方法を5つとしたい。
今回の記事:「不安に苛まれる…不安を解消する方法」