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人の心理や特徴を踏まえて合理的に行動したい

目標を達成するための目標の立て方とは

あなたは、目標を立てて仕事をしているだろうか。

会社員であれば、「上司から指示された仕事をこなしているだけ…」ということがあるかもしれない。

漠然と「ある程度、出世はしたいな…」、「同期や後輩が上司になるのは嫌だな…」ぐらいの気持ちはあるかもしれないが、出世するために「目標を立てているか」と問われれば、「特には…」という人が多いのではないかと思う。目標の立て方自体も、意外と知らないものだ。

今回は、目標を達成するための目標の立て方について書いてみたい。

目次

なぜ目標が必要なのか?

そもそも、なぜ目標が必要なのだろうか。

ひとつは、目標の先にある目的を達成しやすくなるためだ

たとえば、フルマラソンの大会に出て走ることを考えてみよう。この場合の目的は、初心者であれば「制限時間以内に完走する」ということだ。

そのためには、ハーフを○○分、5キロを○○分、1キロを○○分で走らなければいけない、ということが計算できる。そして、それらを目標にしてトレーニングし、本番を走ることになる。

道のりと乖離がわかる

つまり目標を立てることで、自分がどのぐらいのペースで走ればいいか、ということがリアルにわかるのだ。また、現状とのかい離もリアルにわかるだろう。そのかい離がわかれば、埋める方法を考え実践するはずだ。

「フルマラソンを制限時間以内に完走する」という目的だけを掲げてトレーニングしても、あいまいさがありリアルな感覚を持てないので、なかなかその目的を達成するのはむずかしいと思う。

※たいていの人は、いくつかの目標を設定するはずだ。

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やる気を保つため

目的だけ、あるいは長期目標だけでは、やる気が出ない。

目的というのは目標の先にあり、時間的にも距離的にも「遠いところにある」というイメージだ。人は「遠いな…」と感じると、どうしてもやる気を失ったり、アバウトに考えたりしてしまう(どうしても、だらけてしまうのだ)。そのため、近いところに目印となる目標を置く必要がある。

自分で目標を立てる

自律性の問題もある。

人は自律性が侵害されると、やる気がなくなる。たとえば、上司やクライアントに細かく作業指示されると、イラッとすることがあると思う。「そんな細かいことは、自分のやり方でやらせてほしい」、「そんなことまで、口を出さないでほしい」と思うのだ。

なので、自律性を担保するためには、「自分で目標を立てる」ということが必要になる

上司に目標を指示された場合は、その目標をブレークダウンして、自分で目標を立てるべきだ。たとえば、上司の指示を中目票と捉え、小目標は自分で決めるのだ。そうすることで、やる気の低下を最小限に抑えることができる。そうすることで、やらされ感が薄れることになる。

まず目的を決める

順番としては、目的を決めることが先だ。

目的は、理想入りの具体性を欠くものでいい。

個人であれば、「一流の人になる」、「モテる男になる」、「理想の人と結婚する」、「立派な家を建てる」、ビジネスであれば、「世界一のサービスを提供する」、「顧客にとって最高の商品を提供する」…これらの目的が、適切かどうかはわからないが(笑)、とりあえず自分が心から望むもの(達成したいと思うもの)であれば、それでいいだろう。

ブログを書く目的とは…

そういえば自分も、ブログを書く目的を書いたよな…と思いだした。

まず、このブログで記事を書く目的だが、
社会(読者)に対し、プラスの価値を提供すること
としている。「提供する」という言葉に上から目線だ!と感じる人がいるかもしれないが、これはビジネスと同じ発想だ。仕事でも、社会(顧客)に対し価値を提供することで対価を得ている。その価値が大きければ、社会に対する貢献度も大きくなる。これが上手く機能すれば、(理想ではあるが)みんながハッピーになれる。
出典:ブログ開始3か月目のPVなど

ブログを始めて3か月目に、こんなことを書いている。

「社会(読者)に対し、プラスの価値を提供すること」といえば、理想的なキレイごとだ…という印象を受けるが、それでいいのだろうと思う。目的というのは、遠くにある分理想が入るものなのだ。逆にいえば、理想が入る余地はそこしかない。

2割増しの目標を立てる

目的から目標に入るが、まず中長期の目標を立てることが先だ。

私のブログの場合で、具体的に考えてみる。「社会(読者)に対し、プラスの価値を提供する」⇒「多くの人に記事を届ける」という目的から、中期目標を30万PV/月としている。

そして、短期目標を3万PV/月とした。この短期目標はクリアしたので、次の短期目標を立てることが必要になる。このとき考えるのが、現状の「2割増し」ということだ。

目標を立てたはいいけれど、途中でどうでもよくなって挫折する、ということがあると思う。そんなときは、たいてい目標が高すぎるのだ。中期、短期と現在からの距離が短くなるにつれて、目標にはリアリティが必要になるのだ。そのために、現状の「2割増し」ということにする。

この「2割増し」を考慮して短期目標を設定すると、2年終了時で6万PV/月ということになる。これは体感的にも、「そう無理な目標ではないな…」という印象だ。

目標は、2割増しぐらいが適切なのだ。

SMARTの法則でチェックする

目標を立てるときによく使われる、SMARTの法則でチェックしたい。

Specific(明確であること)、Measurable(計測できること)、Attainable or Achievable(達成可能であること)、Realistic(現実的であること)、Time-oriented(期限が明確であること)ということだ。

個人的には、「M」に Modest(適度の)という意味を付加したい。つまり、(現実的であること、とやや被るが)いい案配にする、ということだ。上で述べたように、目標は2割増し程度が適当だと考えている。このレベルを超えると、いい案配からはみ出すことになるだろう。

では、「2年終了時で6万PV/月」という目標は、SMARTを満たしているだろうか。明確で計測でき、達成可能で現実的、期限も明確だ。いい案配でもあるので、「満たしている」ということになる。目標を立てるときは、SMARTでチェックすればいい。

目標をアウトプットする

目標を立てたら、アウトプットしたい。

アウトプットしないと、意識から飛んでしまうのだ(笑)。

紙に書いてもいいし、テキストファイルなどに書いてもいいのだが、意識に定着するまでは、目に見えるところに置いておくのがいいと思う。付箋に書いて、モニターに貼っておくのもいいだろう。

もちろん、ブログに書いてもいい。今回この記事を書いたことで、短期目標がはっきりした(笑)。中期目標が30万PV/月ということは意識の中に定着しているのだが、短期目標については放置してしまっていた。これで、忘れることはないだろう。

もし忘れたら、記事を見返せばいいのだ。

目標は修正してもいい

目標は当然のことだが、修正してもいい。

目標を達成するために、ある程度粘ることは必要だが、粘りすぎて無理をするとあとで反動がくる。そこで終わりではないので、「長い目でみてどうか…」という視点が必要なのだ。

目標が達成できない場合は、SMARTでいえば、Attainable or Achievable(達成可能であること)、Realistic(現実的であること)、Modest(適度の)のあたりに問題があるのだ。

※Modest(適度の)は、個人的に付け加えたもの。

目標を立てるときに、「こうなればいいな…」という理想を強く入れ込んでしまったのかもしれない。先にも述べたように、特に短期目標は理想ではなく、リアルさを追求すべきなのだ。そんなときは、言葉の響きは悪いが下方修正する。もちろん、上方修正する場合もある。

※「これはいける」と思ったときは、上方修正する。

目標を上方修正する、というのは、自らハードルを上げる形になるので、気持ち的に抵抗があるかもしれないが、上方修正して目標を再設定した方が、弛緩を防ぐことができると思う。

気の緩みは甘さにつながるので、そうした方がいいのだ。

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目標の立て方 - サマリー

まとめ

今回は、目標を達成するための目標の立て方について書いてみた。

まず、目標を立てていない…という人は、目標を立てた方がいいだろう。その方が、目標の先にある目的を達成しやすくなるためだ。また、目標を立てた方が、自分のやる気を維持できるのだ。

目標は2割増しでいいと思うが、どの程度が2割増しになるのかは、ある程度自分のパフォーマンスを計測してみないとわからない。データ不足などで計測できないのであれば、おおまかな感覚で決めておいて、後で走りながら修正する、という方法をとればいい。

拙速は巧遅に勝るで、走りながら目標を修正すればいいのだ。

今回の記事:「目標を達成するための目標の立て方」