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人の心理や特徴を踏まえて合理的に行動したい

会社の人間関係を悪くするあなたの言動5つ

あなたの場合、会社の人間関係は良好だろうか。

会社の人間関係に問題はない…とする人がいれば、問題が大ありだ…とする人もいる。

後者の「問題あり」とする人の中には、自分はなぜか「いつも同じパターンで、人間関係が悪くなる…」と感じる人もいるだろう。そうであれば、他者に問題があるのではなく、自分に問題があるのだ。自分の日頃の言動が、会社の人間関係を悪くしている…と考えた方がいいだろう。

今回は、会社の人間関係を悪くするような言動について書いてみたい。

目次

あいさつをしない

あいさつをすべきときに、あいさつをしない人がいる。

最近のあるブログのエントリーで、「ちゃんと挨拶をしろ」という人は、「オレに対する敬意を忘れるな」という意識が透けて見えるから気持ち悪い。挨拶はできた方がいいけれど、挨拶ができなくても無理に直す必要はない、という主張があった。

だが、「オレに対する敬意を忘れるな」という気持ちは、あって当然かな…という気がする。

他人にほとんど関心がない、自分も他人に敬意を払わない…という人であれば、「オレに対する敬意を忘れるな」という気持ちはないかもしれない。他人のことなど、どうでもいいのだから。

だが、そうでない人の場合は、よほどの人格者以外は、その気持ちが多少はある。あいさつを無視されたときイラッとするのは、「自分に対する敬意がない」、「軽く見られている」と感じるためだ。

敬意を求めることは自然

「オレに対する敬意を忘れるな」と思うことが気持ち悪いかどうかはともかく…

そう思う人がいる、ということは事実だ。そうであれば、敬意を示すためにあいさつすればいい。

会社には特に、目下からの敬意を求める人が多いだろう。

後輩や部下から無視されるとイラッとする…という人も多いと思う。その良し悪しがどうか…ということは自由に論じればいいと思うが、敬意を求める人が多いのであれば、敬意を与えてあげればいいのではないか。

あいさつひとつで、相手に敬意が伝わるのであれば、安いものだ。

また、あいさつをせずに、人間関係を悪くすることは愚かなことだ。「相手の望みを袖にしてやったw」、「目上の人に敬意を示さないオレはカッコいい…」では、中二病だろう。

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相手に関心を持たない

相手に関心を持たない…という人がいる。

その人たちには、「人づきあいが面倒だ、ウエットな関係は苦手だ…」、「コミュニケーションが苦手なので、必要最低限にしたい」、「他者とコミュニケーションをとることで、自分の時間が失われるのが嫌だ…」という気持ちがあるのかもしれない。

相手に関心を持たないと、なぜ人間関係の悪化につながるのだろうか。

ひとつは、「相手にも関心を持ってもらえない…」ということだ。これは人間関係の悪化というよりは、希薄化と表現した方がいいかもしれない。自分が関心を持たないと、相手にも関心を持ってもらえない…ということは事実だろう。たとえば、それまでよく知らなかった人から話しかけられたり、親切にされると、「こちらも相手に関心を持つ」ということがあるはずだ。

コミュニケーションが…

さらに、コミュニケーションが上手くいかない…ということがある。

相手に関心がない、ということは、「相手の話に関心がない」、「相手の気持ちに関心がない」ということになる。相手の話に関心がなければ、相手の話を興味を持って聞いたり掘り下げようとはしないし、相手の気持ちに関心がなければ、相手の気持ちを慮るようなコミュニケーションはとれない

そして、その相手とのコミュニケーションをやめようとするか、(自己中心的に)自分の話をする…ということになる。これではいずれにしても、せっかくのコミュニケーションが失敗に終わる。コミュニケーションが上手くいかなければ、人間関係が良くなることはない。

人により態度を変える

どこにでも、人により態度を変える人がいる。

一般に、人により態度を変えることは好ましくない…とされるが、誰でも人により態度を変えるのかもしれない。たとえば、上司に対する言動と同僚に対する言動、後輩に対する言動は、それぞれ違うものだ。どれも全く同じ…という人はいないだろう。

なので、人により態度を変える理由(その人の動機)が問題だ。

たとえば、立場の強弱を判断して相手が強いと思ったら下手にでる、相手が弱いと思ったら高圧的な態度をとる…自分の損得を考え、得になると思えばすり寄り、何も得にならないと思えば邪険に対応する…好き嫌いで判断し、自分が嫌いであれば冷たく接し、好きであれば愛想よく振舞う…これらのような態度の変え方では、人間関係が悪くなる、ということだ。

上司や年配者には敬意を払い、同僚や後輩には上の人に対するような敬意を払わないが、フレンドリーに接する…という程度の違いであれば、(常識の範疇に留まり)何も問題にはならない。

見られている

人により態度を変える振る舞いは、まわりに見られている。

そして、それが「不適切だ」と判断されれば、「あの人はちょっとな…」という空気になるのだ。

普通に考えれば、人を好き嫌い(感情)で判断し、自分が嫌いであれば冷たく接し、好きであれば愛想よくふるまう…これを会社などでやれば、マズいだろうな…ということはわかるはずだ。

だが、頭ではよくわかっていても、感情が勝りそのような振る舞いにつがなる…ということがあるので、注意が必要だ。特に普段から人の好き嫌いが激しい人は、気を付けた方がいいと思う。

※まわりに見られている…ということを、忘れないようにしたい。

否定的な発言が目立つ

普段から、否定的な発言の多い人がいる。

否定的な発言をする人には、(否定的な発言をする)それなりの理由がある。

たとえば、過去にまわりから否定的な発言を多く受けると、自分も他者に対し否定的な発言をするようになる…ということがある。また、自分に自信がない場合、相手を否定することで自尊心を保とうとすることがある。さらに、相手の発言を否定することでマウントしようとしたり(相手に対する優越性を得ようとしたり)、自分の存在感を出そうとする場合もある。

否定的な発言をする理由はいろいろだが、そうすれば相手の印象が悪くなることは確かだ。否定的な発言をする人の中には、そのことに気づいていない人もいる。「否定的」という刃物を振り回すことにより、相手を傷つけている・相手の印象を悪くしている…ということに、早く気づいた方がいいだろう。※否定は、(コミュニケションで大切な)共感の反対側に位置するものだ。

ネガティブな発言をする

ネガティブな発言をする人がいるが、これもNGだ。

たとえば、「疲れるな~」、「やる気がしない」、「バカみたい」、「意味がわからない」、「何でオレが(私が)…」、「できません」、「無理です」、「めんどくさい」などと、言葉にしたことがないだろうか。

これらの言葉は、自分が言う分にはなんとも思わないが、他人から聞くと嫌な気分になる言葉だ。

なので、いつもネガティブな発言をしていれば、まわりから人がいなくなる…ということになる。そうなると、「自分はまわりから嫌われている…」と感じ、ネガティブが加速することがある。

※負のスパイラルに落ちる可能性がある。

このタイプの人の場合は、「自分は嫌われている・避けられている」と感じたときに、自分の「ネガティブ発言のせいではないか」とし、それを改めることができるかどうかがポイントになる。

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他人の責任にする

何か問題があるとすぐに、他者の責任にする人がいる。

他責だと、他者からの評価が悪くなる。
これは、ある意味当然のことだ。あなたは、「責任逃れをする人」についてどう思うだろうか。まわりに言い訳ばかりをして、責任から逃れようとする人がいれば、イラッとするはずだ。
出典:結局、自責と他責はどちらがいいのか

他者の責任にすると、他者からの評価が悪くなる。

「お前のせいだ」とすると、そう言われた人は自分を守ろうとし当然反発する。

その指摘が半分正しくても、カチンときたりイラッとするものだ。また、当事者でなくても、自分の責任を転嫁しようする人をみれば、「ずるい人だな…」、「自分本位で自己保身の人だな…」と思い、良い印象は持たない。結果、そんな人とは距離を取ろう…となるのだ。

他者の責任にすれば、「自分のせいではない…」と思うことができるので、自分が責任を感じずに済むが、その代償は人間関係の悪化という形で支払わなければいけない…ということになる。

まとめ

今回は、会社の人間関係を悪くするような言動について書いた。

今回の記事で書いた人間関係を悪くする言動は、1)あいさつをしない、2)相手に関心を持たない、3)人により態度を変える、4)否定的な発言をする、5)他人の責任にする、の5つだ。

どれもこれも、「自分本位の言動」ということになりそうだ。

人である限り「自分本位の言動」という呪縛から逃れることはできないと思うが、要はバランスの問題だ。 自分本位の言動が過ぎると、人間関係の悪化につながる…ということだ

幼児が自分の意のままにならない…ということで、泣き叫ぶことがある。

彼(女)たちには、自分の言動が他者からどう見えるのか…という視点がない。大人が泣き叫ぶ…ということは(極端な例外を除き)ないと思うが、形を変えて同じことをしている場合がある。大人であれば、自分の言動が他者からどう見えるのか…という点に、注意を払う必要があるのだ。