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不器用な生き方をやめたい

無駄なプライドは捨てた方がいいんじゃない?

相手の立場に立って考える方法3つ

もっと相手の立場に立って考えた方がいい…と思ったことがないだろうか。

私生活でもビジネスでもいいが、相手の反発や相手が感情を害した様子をみて、「しまった…もっと相手の立場に立って考えた方がよかった」と思うことがないだろうか。私はある(笑)。また、逆に(相手に対し)もっとこちらの立場も考えてよ…ということもあるだろう。

今回は、相手の立場に立って考える方法について書いてみたい。

 目次

 気分を害して立ち去った店員さん

ずいぶん前の個人的な経験だが、ある専門店で店員さんに特殊な商品(手作りオーダーメイド)の写真を撮ってもらったことがある(持ち帰ってオーダーを検討するため)。そのとき、その写真の写りが悪かったので、写真を撮ってくれた店員さんに「少し白とびしていますね…」と正直に言った。そうするとその店員さんは、気分を害して無言で立ち去ってしまった。

※私と私の接客をしていた別の店員さんは、あっけにとられてしまった。

その当時(スマホがない時代だ)、その商品の写真を撮ってもらうこと自体は普通のことだったのだが(カタログなどがないため)、写真を撮ってもらった人にストレートに言ったことがまずかったな、相手の立場を慮って指摘すべきだったな…と反省した次第だ。

その人は業務の経験が浅く、傷つきやすい人だったのだと思うが、私がもっと相手の立場に立って考え表現を工夫すれば、このようなことはなかっただろう。

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 相手の立場に立って考える…は難しい

相手の立場に立って考えることは、むずかしいことだ。

なぜむずかしいのか…と考えると、いくつかの理由を思いつく。

まずは、「普段いつも、自分の立場から考えている」ということだ。自分の立場から物事を考える回数が増えれば増えるほど、そのパス(道)が強化されていく。子供が柔軟で老人が頑固というのは、そのせいではないだろうか(笑)。それはともかく、「自分本位」が強い人ほど、そのパス(道)が強化されているので、相手の立場に立って考えることがむずかしくなる。

また、他人の視点になりたくてもなれない…ということがある。

たとえば、自分を他人の目で評価しろ…といっても、むずかしい。客観的に自分の姿を外から見ることはできるが、表面的な評価に留まるだろう。自分の言動を外から見て評価する…ということは、部分的にしかできない。なのでそうしたい場合は、他人に聞いてブランクを埋めるしかないのだ。

ビジネスを走らせている人でも、普段の生活の中では消費者だ。なので、消費者の気持ちがよくわかるのではないか…と思う。たしかに、自分が買うモノについては、消費者の気持ちがよくわかる。だが、自分が売るモノやサービスについては、消費者の気持ちがよくわからなくなってしまうのだ。

さらに、上司の立場から部下の立場を考える…ということは可能だが、部下の立場から上司の立場を考える…というのはむずかしい(むずかしいが故に、できるとすごいのだが)。子供が親の立場から考えることはできないし、男性が女性の立場から考えることもむずかしい(逆もしかり)。要は、自分が経験したことのない立場に立って考える…ということは、難易度が非常に高いのだ。

※そのためには、興味+インプット、想像力+洞察力が必要になる。

 相手の立場に立って考える…は成功の秘訣

相手の立場に立って考える…は成功の秘訣になる。

自動車王のヘンリーフォードは、「この世に成功の秘訣があるとすれば、それは常に相手の立場を理解しようと努め、相手の立場から物を考えるようにすることだ」と述べている。

この言葉には、うなづける。

相手の立場に立って考えることができ、そうして考えたことが的を射ていれば、無用な摩擦や争いを防ぐことができるためだ。仕事でもプライベートでも、無用な摩擦や争い、コミュニケーションの齟齬で、費やさざるを得なくなるエネルギーというのは、かなり大きいはずだ。このエネルギーをもっと有意義なことに使うことができれば、それだけ成功の確率が高くなるだろう。

また、交渉にも有利になる。相手が大事だと思っている部分を察知しそこを譲り、自分の大事なところはしっかり確保する…という交渉ができるようになる。つまり、win-win の関係を築くことが可能になるのだ。

先に述べたように、相手の立場に立って考えることは、むずかしいことだ。そして、むずかしいが故に、できれば価値あるものとなる。「いいこと」や「すばらしいこと」というのは、往々にして簡単にできることの背後にはなく、むずかしいことの背後にあるものだ。

※ものごとは、トレードオフの関係にある。

 簡単なことから始める

では、相手の立場に立って考えるには、どうすればいいのだろうか。

ものごとは、簡単なことから始める…というのがセオリーだ。いきなり高難度のものに挑戦しても、成功しない。なので、簡単なことから始めたい。具体的には、相手に気を配る、思いやることから始めたい。

たとえば、夫が妻の立場を考える…というシチュエーションであれば、食事をしたあとは、食べっ放しではなく、食器をシンクまで運ぶ、時には自分が食器洗いをする、妻がいないときは洗濯物を取り込む、せめて自分のものは自分で畳んで収納する…などの気配りはできるだろう。

※家事負担の軽減になるはずだ。

このぐらいのレベルであれば、自分が経験したことのない立場に立って考えることがむずかしい…といっても、簡単に思いつき実行できることだ。腰の重い人であれば、思いついても実行できないかもしれないが(笑)、そこは腰を上げて行動することだ。

まずは、簡単なことから始めたい。

 相手の言動をキャッチする

相手の立場に立って考えるために、相手の言動をキャッチしたい。

これは、相手からのフィードバックを材料にして、相手の立場に立って考える…ということだ。こうすることで、考えの精度が上がることになる。よく「相手の立場になりきって考えることが大切」と言われるが、よく知っている相手でもそうすることはむずかしいのに、よく知らない相手のとき「相手の立場になりきって考えろ」と言われても、材料が乏しく戸惑ってしまう。

なのでまずは、相手の話をよく聞くことが先決だ。

相手が大切に思っていることは何か、相手が自分に求めていることは何か、不満に思っていることは何か…ということを、相手の言動からキャッチしなければいけない。話の内容を聞くことはもちろんだが、非言語的コミュニケーション(表情や視線、姿勢や距離感、感情の有無)なども、読み取る必要がある

相手の言動をキャッチしてそれを正しく解釈することができれば、単純に自分と相手を置き換えて考えるよりも精度の高い「相手の立場に立って考える」が可能になる。

※聞き上手になることが必要だ。

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 経験を積む

相手の立場に立って考えるためには、ある程度の経験が必要だ。

「やったことがないからわからない…」と、口にしたことがないだろうか。普通の人は、自分が体験したこと(もしくは近いこと)であれば、多少細かい点が違っていても、大体想像がつく。

たとえば、スキーはよくするが、スノボをしたことがない…という人でも、スノボをしたらどんな感じになるのか…ということは、なんとなく想像がつく。だが、スキーやスノボ、スケボーとは全く無縁だ…という人は、その感じは想像すらできないだろう。

それと同じことで、相手の立場に立って考えるためには、ある程度の人生経験が必要になるのだ。喜怒哀楽という言葉があるが、人生のイベントを通じて喜怒哀楽を感じることが必要だ。

勝ったり負けたりする経験、希望を持ったり失望したり…という経験が必要なのだ。さらには、人に使われる経験や人の上に立つ経験も必要だ。自分の子供でなくてもいいが、「人を育てる」という経験もあればいい(部下でもいい)。さまざまな立場を経験し、経験を積み重ねれば、その分相手の立場に立って考えることができるようになるはずだ。とっかかりとして、「自分の引き出しから似たケースを引っ張ってくればいい…」となるためだ。

・共感を繰り返す

共感を繰り返す、という方法も有効だ。

その点「共感」は、そもそも「相手の生の感情に寄り添う」というところからしか、発生しません。こうした「共感」を多数繰り返す中で、私たちは、自分の中に、たくさんの他者の感情を取り込むことができます。それによって、想像力を鍛えることができるのです。
出典:「相手の立場に立つ」ことと「共感」は違います。

「共感」は、「相手の生の感情に寄り添う」というところから生じる。

そして、「共感」を繰り返せば、人は自分の中に他者の感情を取り込むことができる…ということだ。共感の繰り返しは想像力を鍛えることになり、(鍛えられた想像力があれば)よく知らない相手とでも短時間でわかりあえるようになるそうだ。

このことは、自分の経験からもよくわかる。ある厳しい状況におかれた人同士が、個々の事情が違っても、短時間でわかりあえるようになる…ということがある。これは、お互いが共感し合えるため、相手の立場をリアルに理解できる…ということだろう。

これは特殊な例だが、普通の状況でもこのメカニズムを発動させようと思えば、普段から共感を繰り返し想像力を鍛えておく…ということが有効になるのだろう。※想像力の多寡がポイントだ。

 まとめ

今回は、相手の立場に立って考える方法について書いてみた。

今回の記事で述べたのは、1)簡単なことから始める、2)相手の言動をキャッチする、3)経験を積む、の3つだ。相手の立場に立って考えるとは言っても、相手に完全に同調することはできない。「相手はこう考えるだろう」という仮説を立てる…ということだ。その仮説が正しいかどうかは、相手からのフィードバックを受け止め、確認&分析すればいい

そして、必要に応じ修正すればいいのだ。