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お金儲けを仕事の目的にしない方がいい理由5つ

あなたの中で、「お金儲け」はどのあたりに位置しているだろうか。

お金儲けを目的にしている、という人もいると思うが、そのことはあまり考えていない、という人もいるだろう。また、中にはお金儲けは目的のための手段だ、とする人もいるだろう。

今回は、「お金儲けを仕事の目的にしない方がいい理由」について書いてみたい。

目次

金儲けは必要なことだが…

お金を儲けることは、大切なことだし必要なことである。

仕事を通じてお金を儲けることができなければ、(個人のレベルであれば)生活を続けることができないし、ビジネスであれば、会社やそのビジネスを続けることができなくなる。また、ブログでも収益を上げることができなければ、(書くことを)続けられない…というケースがある。

お金儲けが目的では上手くいかない

一方で、金儲けが目的では上手くいかない…という事実がある。

スティーブ・ジョブズは、「お金が目当てで会社を始めて、成功させた人は見たことがない」という発言をしている。ジョブズのほかにも同様の発言をする人が多いことを考えると、この言葉は的を射ているのだろう。象徴的なのが、「マネーの虎」で出資を受け成功したある志願者の話だ。

この方が述べているのは、簡単にまとめると、
1)世界一のお店を作る
2)顧客第一主義で、お客様の笑顔が一番大事
3)お金のことは考えていない
出典:ブログ開始3か月目のPVなど

後に成功するこの志願者は、1)世界一のお店を作る、2)顧客第一主義で、お客様の笑顔が一番大事、3)お金のことは考えない、というスタンスでプレゼンし虎から出資を勝ち取った。

そもそも、虎から出資を受けることのできる志願者はごく一部だ。

また、出資を受けることができたとしても、そのビジネスが成功する率は高くない(成功するためのハードルは非常に高いのだ)。つまり彼(志願者)は、稀有な例だと考えていいだろう。

その彼が「お金のことは考えていない」としたのは、象徴的なことだと思う。

この話には、こんな「おまけ」もある。当時この志願者を批判していた「虎」(志願者を評価する出資者)は(自分のビジネスが上手くいかなくなった反面、志願者の成功を見て)、「(当時は否定していたが)彼の言っていたことは正しかったなと思うところがある…」と述べている。

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お金は結果である

なので、金儲けが目的では(その仕事は)上手くいかない、と思っておいた方がいい。

その理由だが、「お金儲けは結果だから」というものがある。一方で、生活をするためにはお金が必要だし、いい生活をするためには、たくさんのお金が必要だ。だから、「お金を儲けることが目的だ…」とすることもできる。なので、お金を儲けることを目的にする気持ちもよくわかる。

手っ取り早くお金を儲けようとすると…

このことについて、おもしろいたとえがある。屋外に構造物があると「影」ができる。

構造物がある結果、影ができるので、影にあたる部分がお金を儲けることである…とするたとえだ。

影の大きさが儲けの大きさだとすると、影を作ることを目的にすれば、手っ取り早く薄いベニヤ板のようなものを持って来ようとするのではないだろうか(笑)。

そして影を大きくするために、ペラペラの板を組み合わせて、大きな板にしようとする。

薄い板であれば、雨風でそのうちダメになってしまうだろうし、ペラペラの板を組み合わせて、大きな板にしようとすればするほど、無理が生じたりダメになるスピードもはやくなる。

この話は、金儲けが目的では上手くいかない、ということを示唆している。

モチベーションに問題が生じる

お金儲けを目的にして仕事をすると、モチベーションに問題が生じる。

子供たちに絵を描かせる、という社会実験がある。
Aグループの子供たちには絵を描くことに対し報酬を与え、Bグループの子供たちには好きに絵を描かせた。その実験後の子どもたちの様子を追跡して観察すると、Bグループの子供たちは変わらずに絵を描いたが、Aグループの子供たちは絵を描く意欲を失ったという
出典:ブログ開始3か月目のPVなど

子供たちを対象にした社会実験では、本来子供たちが好きなはずの「絵を描く」という行為に報酬を絡ませただけで、報酬を意識した子供たちは絵を描く意欲をすっかり失ってしまったのだ。

わたしたち大人にも、同様の傾向がある。

お金儲けを目的にして仕事をするという意識が強くなると、仕事の内容に対する興味よりも、「楽して儲けたい」という思いが強くなる。なので、「自分が楽できることは何か」とか、「楽して儲けるためにはどうしたらいいのか」、「簡単に儲かるビジネスはないか」という発想になる。

粘れないので成長がない

先に述べた「ベニヤ板で影を作ろう…」という発想になるのだ。

この発想では、とにかく安易な方向に流れるので、仕事を通じて自分を成長させる…などということはできないし、苦しいことがあればすぐに投げ出して、別の安易なことに取り組む、という繰り返しになる。※粘りがきかない(粘ることは、仕事で成功するための必要条件である)。

支持されなくなる

お金儲けを目的にすると、人から支持されなくなる。

昔の話だが、契約書の内容に、おかしな点を見つけたことがある(不当に相手の利益になるような内容だった)。類似案件の判例もいくつかあったので、「これはおかしくありませんか?」と問いただしたのだが、その話を持ち出した途端、相手は横を向いて黙り込んでしまった
出典:仕事相手の選び方|パートナーをどう選ぶ?

仕事では、相手が自己利益のために、こちらを犠牲にしよう…とすることがある。

ビジネスでは、顧客の利益がビジネスの不利益になり、顧客の不利益がビジネスの利益になる…というゼロサムの構造がある。※値下げをすれば損をする、値上げをすれば儲かる、のような話。

もちろん、そこから win-win に昇華させることは可能なのだが、仕事のベースにはそういう構造があることも事実である…、ということだ。なので、顧客から利益を分捕るようなことが起こる。

自分の信用を失うことになる

だが、こういうことをすると、顧客などの相手からは支持・信頼されなくなる。

たとえばあなたは、顧客優先ではなく、自分の儲け優先というお店やサービスを利用したいと思うだろうか。私がその相手と二度とビジネスをしないように、多くの人も「自分の儲け優先」という人やビジネスから離れるはずだ。お金儲けを目的にすると、自己の信用を失うことになるのだ

グレーゾーンへ踏み込みやすくなる

お金儲けを目的にすると、グレーゾーンへ踏み込みやすくなる。

たとえば、経営者がお金儲けを目的にすると、(必要以上に)原価率を下げたり、安全にコストを使わなくなったり、従業員の人件費を不当に下げたり…そういう目先の利益を追うことに目が行きがちになるのだ。それが行き過ぎると、顧客を欺いたり…とグレー~ブラックゾーンに転落してしまう。
出典:ブログ開始3か月目のPVなど

前回の記事でカンニングの話を書いたが、

これも結果を強く求めたためにグレーゾーンに踏み込んだ例だ。これは大学生の話だが、小学生の親が子供に対しテストの結果を強く求めると、子供がカンニングをする…という例もある。

先に、お金儲けを目的にすると、人から支持されなくなる…と書いた。

お金儲けのスイッチが入ったビジネスの場合、その後一時的に利益が上がっても、そのうち客離れが起こりビジネスが衰退していく…ということになる(まわりの支持を失うとそうなる)。

そうなると、ますますグレーゾーンへ踏み込みやすくなる。ときどき会社ぐるみで不正が起きる事例があるが、そのような会社は、行き過ぎた「利益第一主義」になっている可能性が高い。

お金儲けを目的にすると、グレーゾーンへ踏み込みやすくなってしまうのだ。

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まとめ

今回は、お金儲けを目的にしない方がいい理由について書いてみた。

今回の記事で述べたのは、1)金儲けが目的では上手くいかない、2)お金は結果である、3)モチベーションに問題が生じる、4)支持されなくなる(信用を失うことになる)、5)グレーゾーンへ踏み込みやすくなる、の5つだ。

もちろんお金は大切だし、適切な範囲であればお金に対する執着心があってもいいと思う(笑)。お金の魅力を上手に使えば、プラスのモチベーションを引き出すこともできるかもしれない。

お金を儲けることができなければ、生活を続けることができないし、ビジネスであれば、ビジネスを続けることができなくなるので、お金や利益を大切に思うのはごく当たり前のことだ。

だが、金儲けを目的にしてしまうと、(その仕事は)上手くいかない。

なので、「お金は結果である」と考えた方がいい。では、何を仕事の目的にするか…といえば、価値を生み出す&提供することだろう。自分が創造するプラスの価値を社会に提供する、とすればいいのだ。その価値が大きければ、結果もそれに応じてついてくることになるだろう。

今回の記事:「お金儲けを仕事の目的にしない方がいい理由」