不器用な生き方をやめたい

人の心理や特徴を踏まえて合理的に行動したい

みんな自己中だからそれでいい?自己中がダメな理由4つ

あなたのまわりにも、自己中心的な人がいると思う。

旦那が友達や趣味を優先し、家事や子育ての手伝いをしない。なので、自己中心的な人だ…という話はよく耳にするし(笑)、学校や会社に自己中心的な人がいる、実は自分自身が自己中だ…という人もいるだろう。

だが、自己中はよくないと言われるし、事実そのとおりだ。もし、自分がそうだと思うのであれば、改めた方がいい。今回は、自己中心的な人ではダメな理由について書いてみたい。

目次

人はみんな自己中?

人はみんな自己中…というイメージ

人はみんな自己中心的ではないか…という議論がある。

人は何だかんだ言っても、自分のことが一番大事で、自分の利益を一番に考えるので、みんな自己中心的ではないか…という意見がある。だが、これは当たり前のことだ。自分や自分の家族の利益よりも、赤の他人の利益を第一に考える…という人はまずいないだろう。

もちろん、他人の利益を自分の利益と同じぐらい重視する人もいるが、基本的には、自分の利益よりも他人の利益を重視する…ということはない。

そうではない人もいるが…

あるとすれば、自分の利益がしっかりと確保されている場合だ。

自分に余裕があれば、他人の利益をより重視することが可能になる。また、責任感や使命感が強い場合、他人の利益のために自分の利益を犠牲にする…ということはあるだろう。

平均から大きく外れる人のこと

普通のケースでは、自分の利益を優先することは当たり前の話だ。

なので、自分の利益を一番に考えるから自己中心的…ということにはならない。

自己中心的な人というのは、平均的な認識から大きく外れる形で、自己中の方向に針が振れている人のことだ。「平均的な認識」は定量的に表現できないので、人の感覚で判断することになる。

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自己中心的な人の特徴は

自己中心的な人には、いくつかの特徴がある。

大きなそれとしては、自己利益のために(直接的に)他人の利益を犠牲にする…というものだ。

たとえば、以前会社でこんなことがあった。Aさんが、Aさん本人とBさん、Cさんの仕事割りを作った。

Aさんが、仕事をそれぞれに割り振ったのだが、リストを見ると項目数は同じぐらいかAさんがやや多い。なのでパッと見は、Aさんがほかの人より仕事をするように見える。

だがよくよく内容を見てみると、Aさんの仕事には難易度の低いものが多かった。つまりAさんは、(巧妙に)面倒な仕事をBさん、Cさんに押し付け、自分は楽をしよう…としていたのだ(笑)。

他人の利益を侵害する

また、これも実際に私が経験したことだが、子供のころ、駄菓子屋で買い物をしたとき、お釣りを故意に少なく返す店主がいた。相手が子供だから…ということで、なめていたのかもしれない。

その店主は、実際より少ないお釣りを返すとき、こちらの様子をみながら警戒していた(笑)。あとで友達に聞いてみると、自分も同じことがあったという。なので、故意と考えていいだろう。

自分の利益に執着しすぎる

普通の人でも、自分の利益を一番に考えて行動したとき、結果的に他人の利益を毀損する…ということがあるかもしれない。

だが、これらの例のように、相手の利益に直接手を突っ込んで、それを自分の利益にする…という行動をする人は、自己中心的な人だとしていいだろう

結局、自己中心的な人は自分の利益に執着しすぎるのだ。

そのため、自分がとる行動が相手にどういう影響を及ぼすのか、自分の行動に対し相手がどう思うのか、相手の気持ちがどうなるのか…ということに無頓着になる(自己利益に目がくらみ、見えなくなる)。

なので、平気でドタキャンしたり、自分の思い通りにならないときに腹を立てたりする。

 

自己中がダメな理由は

人生がくすみ低迷する

ここからは、自己中心的な人がダメな理由を書いてみたい。

自己中心的な人は、他者から受け取ろうとするが、他者に与えようとしない

もらうものは、できるだけもらうが、自分からは与えませんよ…ということだ。

もらわないと損だし、与えると損だ…と考えてしまうのだ。「もらわないと損だし、与えると損だ」という考え方は、一見すると正しいのかな…と思ってしまう。もらえるものは、ティッシュでももらった方が得だし、与えるとこちらの持ち出しになるので損になる…と思う。

与える=損、にはならない

だが、「情けは人の為ならず」という格言があるように、この考え方は間違っている。

もらえるものはありがたくもらってもいいと思うが(笑)、「与えると損だ」ということには、必ずしもならないのだ。

その証拠が欲しければ、「もらわないと損だし、与えると損だ」と思っている人を見ればいい。

その人の人生は、さえないものになっているはずだ。自己中心的な人は、価値を生み出せず、影響力を持てず、くすみ沈滞する…ということになるのだ。※皮肉なことに損をする。

メンタルが不安定になる

自己中心的な人は、メンタルが不安定になる。

その理由だが、先に書いたように、自己中心的な人は、価値を生み出せず、影響力を持てず、人生がくすみ沈滞する…ということになりがちだ。

自己中心性にプライドの高さが加わった場合は、自分には能力があるのに、どうしてこんな人生になっているのか…と不満が募る。※不満が募れば、感情的になるものだ。

自分の気分に左右される

また、「自分にとって利益があるかどうか…」という判断基準から、「自分の気分が良くなるかどうか…」という判断基準を常に持つ。

そのため、自分の思い通りにならないと、すぐに機嫌が悪くなったりするのだ。

※思い通りにならない ⇒ 気分が悪くなる ⇒ 損したと思い腹が立つ。

たとえば、グループで話をしていても、自分の思い通りにならないと、気分を害して黙り込んだり、(非礼な形で)プイといなくなったりする。※自分の気分に左右されてしまう。

視野が狭くなる

自己中心的な人は、視野が狭い。

自分にどんな影響があるか…という観点からしか物事をみないためだ。もっと言うと、「自分にとって利益があるかどうか…」、「自分の気分が良くなるかどうか…」にしか興味がないのだ。

なので、自分には影響がない、自分の利益とは無関係だ…と思うと、あっさり興味や関心をなくす。

その状態では、人との会話も上手くいかない。自分とは無関係の相手の話に興味を持つ…ということができないのだ。その結果、興味なさげな反応をしたり、相手の話の腰を折り、自分の話に強引に持っていく…という会話のマナー違反をやってしまう。※視野の狭さが、弊害を生み出す。

人間関係を上手く構築できない

自己中心的な人は、人間関係を上手く構築できない。

これは、少し考えてみれば当たり前のことだ。「もらわないと損だし、与えると損だ」と思っている人と仲よくしたい…と思う人はほとんどいない。

自己中心的な人に見えても…

○○さんは自己中心的な人だけれど、上手くやっているではないか…という主張がある。

※たしかに、そう見える人はいる。

だが、そんな人でも、仲間内では「与える」ということをしている。外から見たとき、自己中心的な人だな…という印象を受けても、自分の信頼できる人に対しては、与えているものだ。

※そうしないと、人間関係が破綻する。

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与える側面がある

他者を慮らない言動から、○○さんは、自己中心的な人ではないか…と思うことはある。

だが、上手く行っている人の場合は、「与える」という側面も持っているのだ。

また、同じレベルの人が集まるサークルの中では、情報の共有をしたり、助け合ったりで、「与え合う」ということが十分にある。※わたしたちは、(見えないので)この点を見落としがちだ。

※それっぽい成功者の一面だけをみて、自己中でも大丈夫、と思うのは早計だ。

 

みんな自己中だからいい? - サマリー

まとめ

今回は、自己中心的な人がダメな理由について書いてみた。

今回の記事で書いたのは、1)人生がくすみ低迷する、2)メンタルが不安定になる、3)視野が狭くなる、4)人間関係を上手く構築できない、の4つだ。

自己中心的な人は、(自分の利益に固執するあまり)視野が狭く、精神的に不安定、人間関係を上手く構築できないから、人生がくすみ低迷する…と言っていいかもしれない。

人間関係を上手く構築できない、は深刻な問題だ。

人間関係の相互依存という武器を使えなくなってしまうためだ

ひとりで何から何まですべてできる…という人はいないので、この武器を使えなくなると、ハンデを負っているようなものだ。会社員でもフリーランスでも、立場は関係なく不利になってしまうだろう。

結局、自己中心的な人は短期的な利益に目がくらみ、長期的な利益を逃している人…と言えなくもない。

単純に目先の合理性を追求すると、「もらわないと損で、与えると損になる」となりかねないので、このあたりは他人ごとだと思わず、自分でも注意したい。※長期的な視点が必要になる。

今回の記事:「みんな自己中だからそれでいい?自己中がダメな理由4つ」