不器用な生き方をやめたい

人の心理や特徴を踏まえて合理的に行動したい

自分の話ばかりする人の心理と対処法4つ

自分の話ばかりする人がいると思う。

自分の話をすることは別に悪いことではないが、自分の話をしたいあまりに、相手の話を聞かなかったり、相手が出した話題を乗っ取って自分の話につなげたり…ということをすれば問題になる。自分の話ばかりする人というのは、悪気はないのかもしれないが、バランス感覚が悪いのだ。そのタイプの人には、相手の話には共感しないが、自分の話には共感を求める…という傾向がある。

今回は、自分の話ばかりする人の心理と対処法について書いてみたい。

目次

自分の話ばかりする人がいる

自分の話ばかりするする人

自分の話ばかりする人と会話をするシーンがある。

そんなときは、不快に感じることが多い。その理由だが、端的にいえば、会話の双方向性が失われるからだろう。相手がこちらの提供する話題には興味を示さず、掘り下げようともせず、その一方で、自分の話したいことを話す、ということであれば、不快に感じるのも無理はない。

※自分は軽んじられているのか?と思う。

なぜ自分の話を聞こうとしない相手の話を、自分が聞かなければいけないのか…と思うのだ。会話のキャッチボールやギブアンドテイクが成立せず、前者でいえば、一方的にボールをどんどん投げられている状態で、後者でいえば、相手に一方的にテイクされている状態だ。

なので、気分的にきびしい状態になる。

なぜ自分の話ばかりするのか

では自分の話ばかりする人は、なぜそんな行動をとるのだろうか。

ひとつは、「自分本位」ということだ。自分本位で、自分の話したいことを話したいように話す。このことを優先し、自分のリソースをつぎ込むので、相手の話を聞くとか、相手が自分の話す姿勢に対しどう思っているのか…という部分にまで気が回らない。なので、相手が不快に思っていることに気付かず、そのまま話し続けることがある。気がつけば口を閉じるが、遅いかもしれない。

相手の話を聞くのが苦手…ということもある。苦手にはいろいろあって、人の話を聞くよりも自分が話す方が楽しいから苦手、人の話に共感したり掘り下げるのが苦手、会話の主導権を失うのが苦手(自分にスポットライトが当たらないのが苦手)、黙って聞くことができないから苦手…などいろいろある。相手に与えること(聞く=与える)が嫌なので苦手…ということもあるだろう。

※「自己本位+傾聴スキルなし」といったところだ。

自己顕示欲・承認欲求が強い

自己顕示欲・承認欲求が強いと、自分の話ばかりしてしまう。

自己顕示するために自慢をする。「私はこんなにすごいんだ」ということを顕示するために、自分の学歴や業績、人脈などの優れた(と考える)点はもちろん、自分の家族のことまで引っ張り出してきて自慢をする。そして、こんなすごい自分を認めるべきだと承認要求を突き付けてくる。

あなたはよく知らないかもしれないけれど、あなたの目の前にいる自分はすごいんだよ…ということを語りたくて仕方がない。そして、そのことをあなたも認めるべきだ…ということだ(笑)。この行動の裏には、「自分は相手に正当に評価されていない…」という気持ちがある。また、自分に対する自信があまりなく、他人の評価を必要以上に気にするタイプでもある。

※そのギャップを埋めるために、自分の話(自慢)ばかりする。

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会話を切り上げる

ここからは、自分の話ばかりする人への対応を書く。

先に、自分の話ばかりする人の話を聞くことは、「相手に一方的にテイクされている状態」と書いた。会話のみならず、人間関係においてもそうだが、その状態は好ましくない(自分が損をする状態にあるため)。なので、その状態から抜け出すにはどうすればいいのか…と考えることだ。

手っ取り早いのが、会話を切り上げることだ。「用事があるので」、「所用がありますので」ということで、会話を切り上げればいいだろう。そのとき気を付けることは、不快感を表現しないということだ。最初に述べたように、人の話を一方的に聞かされると不快に感じやすい。なので、話を切り上げるときにその不快感を表現したくなるが、そこは大人の対応をした方がいいだろう。

※極力、非礼な奴だと思われないようにしたい。

相手と同じ対応をとる

話を切り上げることができなければ、相手と同じ対応をとればいい。

相手の一方的な話に対し、自分が話題を提供したときに相手が選んだ対応と同じ対応をするということだ。ひとことで言えば、そっけない対応になるだろう(笑)。具体的には、話に興味を持たない、話を掘り下げないなどで、相手の話にのらないということだ。相手がそうするのであれば、こちらもそうするということだ(ギブアンドテイクの関係に押し戻す、ということになる)。

こうすれば、少なくとも「相手に一方的にテイクされている状態」ではなくなる。話す量は相手の方が多いかもしれないが、気持ち的にはイーブンに近い状態になるため、こちらが抱く不快感は和らぐだろう。また、会話がかみ合わなくなるので、会話が早く終わるというメリットもある。

※相手が自分も同じことをしている、と気づくかもしれない。

コミュ力を磨く機会にする

コミュ力を磨く機会にすれば、最も生産的な話になる。

自分のコミュ力を磨く機会だと思えば、「相手に一方的にテイクされている状態」ではなくなる。むずかしい相手と対峙するスキルを身につけることができれば、「一生モノ」になるだろう。

具体的には、相手を持ち上げたり、興味のないことに興味を持ち掘り下げる練習をする。相手が自慢をしだしたら、「すごいですね!」、「さすがですね!」、「すばらしいですね!」と持ち上げる。自分の興味がない話であっても、あえて質問をひねり出し、質問してみる。自分の興味がないことであっても、視点や角度を変えたり、本質や上位概念をみれば、質問できるものだ。

自分から動くスキルを身につける

会話のシーンで、自分から動くスキルも身につけたい。

自分の話ばかりする人と話をすると、うんざりする気持ちが強くなり、自分から話題を提供しようとする気持ちがなくなってくる。そんなときは、自分から動いて話題を変えてみる。相手の話は一度承認して、「ところで」ということで、別の話題を持ち出すのだ。もちろん、相手はその話にのってこないと思うが(笑)、むずかしい状況の中で自分から動くことに意味があるのだ。

先に述べたように、「相手に一方的にテイクされている状態」というのは非常にまずい。自分が何も動かなければ、そのマズい状態が維持されてしまう。なので、気持ち的にむずかしい状態でも、その状態を打開すべく自ら動くことが大事で、そのスキルを得ることには意味がある。

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まとめ

今回は、自分の話ばかりする人の心理と対処法について書いてみた。

対処法については、1)会話を切り上げる、2)相手と同じ対応をとる、3)コミュ力を磨く機会にする、4)自分から動くスキルを身につける、の4つだ。ポイントは、「相手に一方的にテイクされている状態」を維持しないということだ。この状態を維持すると、不快な気持ちになり、自らが誰かに対して愚痴をいう人(自分の話ばかりする人)になってしまうかもしれない(笑)。

今回の記事:「自分の話ばかりする人の心理と対処法4つ」