不器用な生き方をやめたい

人の心理や特徴を踏まえて合理的に行動したい

職場で孤立する人の心理と特徴6つ

職場で孤立する人がいる。

孤立しても意に介さない人もいると思うが、普通は、孤立すると会社に行くのが嫌になる、仕事をするのが嫌になる…ということになりかねない。職場の人間関係がうまくいくかどうか…というのは、とても大事なことなのだ。職場で孤立するという結果を招く原因はいくつかある。その原因を特定すれば、「職場で孤立する」という事態を避けたり、改善することができるだろう。

今回は、職場で孤立する人の心理と特徴について書いてみたい。

目次

詐欺師症候群に悩む

詐欺師症候群

職場で孤立する人は、詐欺師症候群に悩まされていることがある。

詐欺師症候群とは、端的にいえば、「自分を過小評価する病的な症状」だ。この症候群にかかると、「自分は大したことがないのに、過大に評価されている」、「自分の成功は運に恵まれただけで、自分の実力ではない」、「自分には評価される資格がない」と感じるようになる。

そして、「自分はある意味ペテン師で、自分の実力のなさはそのうち(まわりに)バレてしまうだろう」と感じるようになる。自分に自信がない…という状態で、いつ自分の正体がまわりにバレるかわからない…とビクビクしている状態だ。この自信のなさ、消極性(しり込みする、注目を回避する)、自虐傾向、ネガティブ思考が、職場での孤立につながってしまう。

※女優のエマ・ワトソンが、この詐欺師症候群にかかっていた。

人に関心を持たない

職場で孤立する人は、人に関心を持たない。

人に関心を持たなければ、自分からその人と話そうとはしないし、たとえ相手から話しかけられたとしても、素っ気ない対応しかできないだろう(あいさつもロクにしない)。これでは、コミュニケーションが上手くいかず、だんだんとまわりから遠ざけられる…ということになる。

人に関心を持たない理由だが、人間関係において傷つきたくないから…というものがある。他人と距離をとっておけば傷つかないですむ…という理屈だ。また、雑談が苦手だ、コミュニケーションが苦手だ…という意識があると、その人に関心があったとしても、あえて距離をとることがある。そのため、他者からみれば、「人を寄せ付けない人だ」と見られることになる。

※関心を持たなければ、関心を持たれない(孤立する)。

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強迫観念に悩む

職場で孤立する人は、強迫観念に悩まされていることがある。

強迫観念とは、考えるのをやめようとしても頭に浮かび、その考えを払いのけることができない…という観念のことだ。その観念が不合理だと自分でわかっていても、どうにもならない。たとえば、家の鍵を閉めたかどうか何度も何度も執拗に確認してしまう…というのも強迫観念だ。

※家を出た後、わざわざ引き返して確認することもある(笑)。

職場で孤立する人が持つ強迫観念とは、「自分はまわりの人から嫌われている」、「まわりの人は自分が失敗すると思っている・自分の失敗を望んでいる」、「自分がまわりに受け入れられることはない」、「自分に誰も配慮しない・やさしくしてくれない」といったものだ。

聴く耳を持たない

聴く耳を持たない人は、職場で孤立しやすい。

聞く耳ではなく、あえて心を伴う「聴く耳」としたが、聴く耳を持つかどうかが、勝敗を分ける、生死を分ける、といっても過言ではないだろう(笑)。基本的に、聴く耳を持っていれば、人とのコミュニケーションが上手くいくので、余計なことを言わなければ、孤立することはない。

逆に、聴く耳を持っていなければ、コミュニケーションに問題が生じるので、孤立しやすくなる。「あの人に話しても、聞いてくれないので意味がない」、「話をしても時間の無駄だ」、「話をすると、こちらの気分が悪くなる」となり、まわりが最低限の会話で済まそうとするためだ。

※頑固で素直さに欠ける人は孤立しやすい。

セルフ・ハンディキャッピングを抱えている

職場で孤立する人は、セルフ・ハンディキャッピングを抱えている。

むずかしい課題に直面したとき、「自分にできるはずがない」、「どうせ自分には無理だよ…」と思うことがないだろうか。この心理が、セルフ・ハンディキャッピングというものだ。

こう考えることで、あらかじめ予防線を張り、失敗したときのダメージを最小限に抑える…というものだ。だが、セルフ・ハンディキャッピングをすることで、課題に向き合わない、努力や挑戦をしない…という結果になりがちだ。意欲も失いがちで、人間関係においては、人間関係の構築自体をあきらめる・やめてしまう…というネガティブな行動につながってしまう。

※仕事も人間関係もさえない感じになってしまう。

他者をリスペクトできない

他者をリスペクトできなければ孤立する。

人とのコミュニケーションは、「敬意を交換する」ということだからだ。

こちらがあいさつをしても、あいさつを返さない。あいさつを返したとしても、こちらの顔を見ようとしない。話すときに横を向いて一切目を合わそうとしない、自分の優位性を確保するために無遠慮にマウントしてくる…そんな人に好意を持てといわれても、とてもむずかしい(笑)。

他者をリスペクトできない人は、感謝もできない。「当たり前」だと思ってしまうためだ。仮に他者が自分に何かをしてくれたとしても、当たり前だと思ってしまう。たとえば、先輩が仕事を教えてくれたとしても、「先輩が後輩に仕事を教えるのは当たり前だ」と思う。

他者をリスペクトできなければ、孤立するようになっているのだ。

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まとめ

今回は、職場で孤立する人の心理と特徴について書いてみた。

今回の記事で述べたのは、1)詐欺師症候群に悩む、2)人に関心を持たない、3)強迫観念に悩む、4)聴く耳を持たない、5)セルフ・ハンディキャッピングを抱えている、6)他者をリスペクトできない、の6つだ。比較的すぐに改善できそうなのは、「セルフ・ハンディキャッピングを抱えている」だ。まずは、予防線を張るのをやめる、と決めてしまえばいいと思う。

そして、「自分にできるはずがない」、「どうせ自分には無理だよ…」という気持ちになったら、鏡の前に立ち、「お前ならできる」、「あなたならできる」と声をかけることだ。

今回の記事:「職場で孤立する人の心理と特徴6つ」