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ショーシャンクの空にが美しくて面白い

ショーシャンクの空に、という映画を見たことがあるだろうか。

非常に評価の高い映画だが、古い映画だし(1994年公開)まだ見ていないという人も多いと思う。私もこの映画のことは知っており、評判の良さも知っていたが、見るまでに時間を要した。なかなか、積極的に見ようとは思わないものだ。だが結論から言うと、見た方がいい映画だ。評判通りの映画、としていいだろう。今回は、「ショーシャンクの空に」について書いてみたい。

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 目次

 ウォーキングデッドとのからみ

囚人

ショーシャンクの空には、ウォーキング・デッドとのからみがある。

監督・脚本をフランク・ダラボンが担当している、ということだ(ウォーキング・デッドでは、監督・脚本を別の人物が行うケースもあり、製作総指揮という形でかかわっている)。ダラボンは、ショーシャンクと同様にS・キング原作の「グリーンマイル」も映画化し、成功している。

さらに、ショーシャンクとウォーキング・デッドには共通点がある。単なる脱獄もの、ゾンビものではなく、質の高い人間ドラマに仕上がっている、という点だ。ダラボンは、心の琴線に触れる術を知っているのだろう。また、同じ役者が出ているということに気が付いただろうか。「ウォーキング・デッド」のデール役だった、J.デマンだ。ショーヤンクでは、彼の若き日の姿が見られる。※ショーヤンクには、「アリーマイラブ」のビリー(G.ベローズ)も出ている。

 アンディが殺人罪で収監される

以下、ネタバレがあるので注意してください。

1947年の話だ。若年ながら銀行の副頭取を務めるA.デュフレーン(アンディ)が、妻とその愛人(プロゴルファー)を射殺した罪に問われる。銃を持って妻の浮気現場に行ったことは事実であるが、殺害はしていないと主張するものの、捨てた銃が見つからず、有罪になってしまう。※この時点で視聴者は、彼がやったのか無実なのかわからない(後に意外な形で判明する)。

ショーヤンク刑務所では、長年服役している調達屋のレッドが、仮釈放の審査面接を受けている。自分は変わった・更生したとアピールするも仮釈放は却下される(これも後に、意外な形で認められる)。そこに、アンディを含む新しい入所者が護送されてくる。レッドたち古参の服役者は、誰が最初に泣き出すか…と賭けをする。レッドはアンディに賭けて負けてしまう。

※レッドのアンディに対する評価は間違っていた。

 刑務所での生活は過酷だった

その夜、アンディと同期の新しい入所者が死亡するなど、波乱の幕開けになる。

受刑者の中で浮いていたアンディは、レッドに声をかける。内容は、ロックハンマーを調達してほしいという依頼だった。レッドは、「脱獄に使うのでは…」といぶかるが、趣味のためで壁を壊して掘れるようなものではない…と説明する(アンディは、鉱物採集が趣味でくわしい)。

※後の話にいろいろ繋がってくる。

レッドと交流を持つようになったアンディだが、ならず者のボッグズに目をつけられ、過酷な刑務所生活を強いられる。どこで襲われるかわからない…という厳しい状況で日々を過ごすことになるが、襲われたときは精一杯の抵抗をした(本で読んだ知識で脅かすこともした)。

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 ワンチャンスを活かす

入所から二年後、アンディにあるチャンスが訪れる。

屋根の修理作業中、ハドリー主任刑務官が同僚に愚痴るのを聞き、彼の遺産相続問題を知る。そこで、自分の銀行員時代の知識を活かし、良い策を提案する。作業をしていた仲間へのビールを条件にしたため、ビールを手に入れることができ、仲間に感謝される。アンディは、ビールを楽しむ仲間の輪から離れたところで1人すわる。ビールをすすめられるも、自分は口にしない。

その後、ボッグズがアンディを襲い、全治1か月の重傷を負わせる。このときのハドリー主任刑務官の対応は、これまでとは違った。ボッグズをボコボコにしたのだ。そのため、ボッグズは病院送りになり、アンディの目の前から消える(脅威が消えたことになる)。アンディがケガの治療を終え房に戻ると、レッドに注文していたリタ・ヘイワースのポスターが届いていた。

 頭角をあらわす

アンディは、図書係に配置換えになる。

そこで、50年服役している図書係のブルックスの助手になり、ブルックスから歓迎される。アンディは図書係をしながら、刑務官の税務処理やノートン所長の金庫番兼雑用係を担うようになる。そういう意図があったため、アンディを図書係に異動させたのだろう。とにもかくにも、アンディは(ワンチャンスを活かし)自分の能力を発揮できる場所・役割を得た…としてもいいだろう。

アンディは、図書係としても動く。州議会に予算を請求する手紙を毎週送るようになるのだ。ネズミの棲み処のような図書室の環境の改善、蔵書の充実などを目的としたものだったが、手紙に返事はなく、無視されるという状態が続く。それでもアンディはあきらめず、手紙を書いた。

 ブルックスが仮釈放になる

アンディの入所から7年後、老囚人ブルックスが仮釈放になる。

ブルックスは、出所後の生活の不安から精神が不安定になる。自分の居場所は刑務所だという思いを払拭できないまま、仮釈放に応じ堀の外に出る。出所後は、住む場所と仕事を提供され、外形的には生活できる状態になる。だがブルックスは、その新しい生活に馴染むことができない。

ここは自分のいる場所ではない、また刑務所に戻りたい…という思いを引きずりながら、鴨居のような部分に「Brooks was here.」という掘り込みを入れ、首を吊って死んでしまう。

 明暗の構図

この後、レッドがブルックスと同様の道をたどる。

そのときの、仮釈放の審査面接のシーンが面白いが、これは見てのお楽しみだ。レッドにもブルックスと同様、住む場所と仕事を提供され、外形的には生活できる状態になる。部屋もかつてブルックスが使った部屋だ。そこには、「Brooks was here.」という掘り込みがあった。

※レッドもブルックスと同様の道をたどるのだろうか?

レッドもブルックス同様、新しい生活に馴染むことができない。調達屋は、刑務所にいてこその調達屋なのだ。ここは自分のいる場所ではない、という思いが頭から離れない。だがレッドには、「希望」があった。それは、アンディが与えてくれたものだった。アンディは、懲罰覚悟で音楽を放送で流したり、ハーモニカをプレゼントすることで、自由と希望の精神を与えていたのだ。

※レッドは、「So was Red.」という掘り込みを入れ旅立つ。

 自己啓発的な話がある

この映画には、自己啓発的な話が結構ある。

ここまで書いたことで言えば、1)厳しい状況の中でも、楽しみを見つける、2)ワンチャンスを活かす準備をし、きたらそれをつかむ、3)利他の精神を忘れない、4)自分の能力を活かす努力をする、5)今できることを粘り強くやる、6)どんなときでも希望を持つ、ということだ。

できることを粘り強くやる、は、長い時間をかけて準備し、脱獄に成功したこともそうだが、州議会に予算を請求する手紙を送ったこともそうだ。最初は返事もなく無視されたが、あきらめず手紙を送り続けることで、ようやく重い扉が開く。古書と寄付金を得ることができたのだ。

※もう手紙を送るなと言われたが、その後も送り続け予算を獲得する。

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 まとめ

今回は、「ショーシャンクの空に」について書いてみた。

評判のいい映画なので、期待値が上がり、満足のハードルが高くなってしまう…ということはあると思う。わたしもこの映画をみたときは、「評判どおりいい映画」程度の感想だった。だが、この映画はジワジワくる(笑)。布石の置き方や伏線の張り方&回収の見事さが美しいからだろうか。

加えて、究極までそぎ落とした無駄のなさが、美術品のようでもある。リタ・ヘイワースからマリリン・モンローラクエル・ウェルチへと代替わりするポスターが時の流れを表すという演出なども見事だ。趣味のために手に入れたロックハンマーで、偶然壁を崩せる…と悟ったときのシーンも好きだ(最初から脱獄しようとしたわけではなく、偶然からチャンスを見い出した)。

※見た方がいい映画であることは、疑いの余地がないと思う。

今回の記事:「ショーシャンクの空にが美しくて面白い」