不器用な生き方をやめたい

人の心理や特徴を踏まえて合理的に行動したい

人を見る目がある人になる方法7つ

自分には、あまり人を見る目がない…と思ったことがないだろうか。

恋愛でもビジネスでも、人の評価はつきもので、人の評価を正確にできるかどうかで人生が変わる…ということは、めずらしくないことだと思う。パートナー選びは、とても重要なことだ。

だが、人の評価というのはむずかしい。付き合いが深くなるにつれ、「あれ、こんな人だったのか…」ということは普通にあることだ。そんなときは、人を見る目がない…と思ったりする。

今回は、「人を見る目がある人になる方法」について書いてみたい。

目次

 

人を見る目がある人になる

嫌う人の傾向を知っておく

人の評価をフェアにするためには、自分が嫌う人の傾向を知っておいた方がいい。

単純に自分と違うから嫌うのか、相手の見た目が嫌だから嫌うのか。それとも、自分が相手から承認されないから嫌うのか、相手を妬んで嫌うのか、相手のある種の特徴(非礼、偉ぶる、笑顔がなく無表情、自己中心的、話し過ぎる・話さないなど)に反応して嫌うのか…ということだ。

感度の高さが原因に…

自分の「嫌う感度」が高いせいで、相手を理不尽に嫌っている…ということもある。

自分が狭量であったり、協調性に欠ける方であったり、人一倍劣等感を持つタイプであれば、他人を嫌う感度は高くなる。したがって、このある種の歪みを意識的に補正する必要があるのだ。

※好きになる人の傾向から考えてもいい。そうすると、より理解できることがある。

都合の悪い情報を軽視しない

人を見る目がある人になるためには、都合の悪い情報も集めなければいけない。

そして、その情報を公正に評価することだ。

人には、「見たいものしか見ない」ということがある

確証バイアスと呼ばれるものだが、都合の悪い情報があっても、見たくないので華麗にスルーしてしまうのだ。根拠なく「そんなことはない」と否定したり、軽視してしまう…ということだ。

都合に応じ情報を集める

たとえば、投資で買いポジションをとっている時は、買いに有利な情報ばかり見ようとする。

逆に、売りポジションをとっているときは、売りに有利な情報ばかり見ようとする。つまり、そのときの自分の都合により、インプットする情報を主観でえり好みしてしまう…ということだ。

※都合の悪い情報も(確証バイアスに負けず)しっかり評価する、という態度が必要になる。

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見た目などを過大評価しない

人を見る目がある人になるためには、ルックスや属性を過大評価しないことが大事だ。

わたしたちは、人を評価する際、どうしてもルックスや属性に引っ張られがちになる。

目の前にいる人が、イケメンで身なりもイケていると、「できる人ではないか」と思ってしまう。学歴や勤務先、役職を伝えると、それまでとは相手の見る目が変わった…という経験をしたことのある人もいるだろう。もちろん、変わらない、もしくは悪く変わることもあるが(笑)。

後光効果に注意する

言い換えれば、ハロー効果(後光効果)に注意する、ということだ。

ハローとは、hello ではなく、halo(後光)のこと。ハロー効果とは、目立つ特徴(自分が重要だと思う特徴)に引きずられて、他の特徴に関する評価が歪められる…という現象のことを指す。

たとえば、学歴を重視する人であれば、すばらしい学歴を持つ人を見て、この人は頭がいい。コミュニケーション能力も高く、仕事もかなりできるはずだ…と思い込んでしまう、ということだ。

※経歴を使えば、評価が単純で簡単にできるので、やりがちになってしまう。

信頼できる評価パターンを

人の評価を間違えないために、信頼できる評価パターンを持っておきたい。

たとえば、以前の記事でも書いたが、できる人は靴がきれいで、できない人は靴が汚い、というものがある。その靴が高級かどうかではなく、手入れが行き届いているかどうか…という問題だ。

「足元まで気が回る=できる人」ということだろう。これは、比較的信頼できる指標とされる。

定番の指標は信頼できる

また、会話をするときに人の目を全く見ようとしない人、表情や笑顔が全くない人、

会話において否定から入りがちな人、人の話を聴こうとしない人などは、コミュニケーション能力に問題がある、としていいだろう。このあたりのパターンは、定番的なもので比較的信頼できる。

※パターンを組み合わせて使えば、より評価の信頼性が高くなるだろう。

人の悪いところばかり見ない

他人の悪いところが目につく、ということがある。

その人に好意を持っていれば、悪いところをスルーする、ということになりがちだが、

フラットかやや悪い印象を持っていれば、悪いところが目についてしまう。後者のやや悪い印象を持っている場合は、その悪い印象の裏付けを求める、ということがあるのかもしれない。

それを発見し、「それみたことか、自分の印象は正しかった」ということにしたいのだ。

また、人は損失に敏感に反応する、というところがあるので、欠点を問題にしやすいのかもしれない。加点主義よりも減点主義で相手を評価する…という人は、結構多いのだろうと思う。

※なので、この「人の悪いところばかり見る」というバイアスを補正する必要がある。

自分との比較で考えすぎない

他人の評価をする際に、自分との比較で考えてしまうことがある。

これは、対比誤差と呼ばれるものだ。

自分との比較で評価するために、相手の評価が不当に高くなったり低くなったりする可能性があるのだ。具体的には、自分が得意な分野では、相手の評価が低くなり、苦手な分野では、相手の評価が高くなる、ということになりやすい。

自分が得意な分野では、「こんなことも知らないのか」、「こんなこともできないのか…」となりやすく、苦手な分野では、自分ができないため、「そんなこともできるんだね(感心)」となる。

すごい…と思ってしまう

たとえば、自分の「話す」コミュ力が低ければ、上手に話すことのできる人を高く評価し、

自分の「書く」コミュ力が低ければ、上手な文章を書ける人をとても高く評価する、ということになる。字の汚い人が、字の上手な人をかなり高く評価する、なんてこともよくあることだ。

※人は自分のできないことをサラッとできる人を、すごい…と思い高く評価しがちなのだ。

見る目に自信があるとしない

自分は人を見る目に自信がある、とはしない方がいいだろう(笑)。

先に述べた信頼できるパターンをたくさん持っており、実際の場面で適切に組み合わせて使うことができる、ということであれば、比較的人を見る目がある、としてもいいのかもしれない。

だが、そうできる人は多くないし、これまで書いてきた様々なバイアスのことを考えると、もう少し謙虚になった方がいいだろう。バイアスのことを知っていても、バイアスにはまる…ということは普通にあることなのだ(笑)。

人を見る目に自信がないので、バイアスを回避しながら慎重に評価したい…ぐらいの方が、正確な評価につながるだろう。基本的には、自分には人を見る目がない、と思っていた方がいい。

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人を見る目がある人になる - サマリー

まとめ

今回は、「人を見る目がある人になる方法」について書いてみた。

今回の記事で書いたのは、1)自分が嫌う人の傾向を知っておく、2)都合の悪い情報を軽視しない、3)見た目や属性を過大評価しない(ハロー効果(後光効果)に注意する)、4)信頼できるパターンを持つ、5)悪いところばかり見ない、6)自分との比較で考えすぎない、7)人を見る目に自信があるとしない、の7つだ。

人を見る目がある人になることは、なかなか大変なことだ(笑)。

5の補足をすると、悪いところがあれば、その裏腹で良いところがあるものだ。実は、その悪さが良さを支えている、ということもある。だから、悪いところばかり見ては判断を誤るのだ。

6番目の「自分との比較で考えること」は、よくあることだ。

比較という手がかりがあった方が、簡単に評価できるためだ。自分のできないことをサラッとできる人を「すごい」と高く評価することはよくあることだ。だが、好き嫌いやリソースのかけかたの違いが結果の違いに結びついているだけで、あまりすごいと思いすぎない方がいいだろう。

今回の記事:「人を見る目がある人になる方法7つ」