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海外ドラマの「24」が面白い|その理由とは

やっぱり、海外ドラマの「24」が面白い。

ある時期、ほかの海外ドラマが面白かったこともあり、24の評価を下げていたのだが、みなおしてみると十分面白い。当時斬新だった演出や機材&デバイスが古くなったな…とは感じるが、ドラマ自体は今でも十分楽しめる。なので、「まだみていない」という人にもおすすめだ。アクションにさほど興味がない人でも、楽しめるポイントがある。

今回は、24の面白さについて書いてみたい。

目次

24のおさらい

24 -TWENTY FOUR-』は、2001年に始まったアメリカのドラマだ。

CTU(テロ対策ユニット)ロサンジェルス支局の捜査官、ジャック・バウアーが主人公だ。ジャック・バウアーを演じるのは、キーファー・サザーランド(1966年生)。『スタンド・バイ・ミー』の不良少年の役を覚えている人も多いだろう。

余談になるが、キーファー・サザーランドは、共演者から批判されたことがある。シーズン8に出演したフレディ・プリンゼ・Jr が、彼のことを「プロ意識に欠けた男だ」と痛烈に批判している。シーズン4に出演したショーレ・アグダシュルーも、「彼は怒りっぽく、一緒に仕事をするのは大変だった」というコメントをしている。

一方で、全く逆のことを言う共演者もいる。エドガー役を演じたルイス・ロンバルディは、「プロ意識の高い人物で紳士である」としている。24を放送しているFOXの関係者も、「プロフェッショナルな態度で撮影に臨んでいる」としている。

ジャック・バウアーとは

1966年2月、サンタモニカ(カリフォルニア)で生まれる。

UCLAで英文学の学士をとり、UCバークレーで犯罪学と法学の修士をとる。卒業後は、LAPD(ロサンジェルス市警察)に入り、SWATチームに所属する。その後、(転職し?)アメリカ陸軍の特殊部隊であるデルタフォースに所属する。

さらに、CIAの仕事をした後、CTUに入る。CTUでは、恩義のある同僚を内部告発し、一部の同僚から反感を持たれたこともある。優先順位が明確で、結果至上主義。そのため、しばしばプロトコルを無視し、上司などともめる。それでも結果を出すため、まわりから信頼されている。

※結果を出すためには、違法行為も辞さない。

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・能力が高い

地頭が良く経験が豊富で、迅速に的確な判断を下すことができる。

射撃の腕は一流、対人格闘も強い。車の運転が上手く、ヘリや飛行機の操縦もできる。タイピングはおぼつかないように見えるが、DBやネットワーク、デバイスに関する技術的な知識があり、技術スタッフに細かく指示することもできる。語学も堪能で、数か国語を話すことができる。

冷徹だが家族思い

彼の優先順位のトップにあるのが「国のため」ということ。

国のためには、個人の犠牲もいとわない。時間をかせぐために、(テロリストの要求をのみ)何の罪もない上司を殺害したことには、ひっくり返ってしまった。

ただし、自分の家族が絡むと、状況が変わってくる。大事な仕事の最中でも、頻繁に家族と連絡を取ろうとしている様子をみると、真の優先順位のトップは家族なのだろう。妻を仕事がらみで殺害されたこともあり、娘をCTUに入れて庇護する、ということもしている。

シーズン1は面白くない

シーズン1は、それほど面白くない。

面白いという人もいるようだが、期待してみると「これが24か、大したことないな…」とがっかりするかもしれない(笑)。自分的には、妻のテリーと娘のキムが「ワーワー言ってたな…」、「しょっちゅうジャックが電話していたな…」ぐらいの印象しかない(笑)。

とはいえ、当時の視聴者には好評だったようだ。たしかに、内通をめぐるストーリーはおもしろい。大統領がらみのサイドストーリーにも、おもしろみがある。なので、「期待しすぎるとおもしろく感じない」としておこう。

※他のシーズンと比較すると、おもしろくない方だ…ということ。

シーズン2以降は面白い

シーズン2以降は面白い。シーズン1から修正してきた感じだ。

以下、なぜこんなに面白いのか、その理由を考えてみようと思う。まず、下手な役者がいないということだ。強いて言えば、ジャックの「はーはー」という演技。娘のキムの単調な演技ぐらいだろうか。それでも、下手というわけではない。ドリスコルの娘マヤ役の役者さんの演技は、とてもリアルだった。満島ひかりレベルが普通にいる、というのはすごいことだ。

・キャラが立っている

面白いドラマのキャラは、立っている。

トニー・アルメイダとミシェル・デスラーで考えてみる。トニーは、人の話を聞くとき、口を半開きにして愛想のない仏頂面、という印象がある(笑)。その印象は良くないが、能力は高く、現場でも動けるし指揮もとれる。ジャックのことをよく理解している人物で、ジャックもトニーのことを信頼している。

ミシェルは、キャリア志向でツンデレキャラだ。電話に出るとき、「デスラー」と言うが、そのひと言に萌える人もいるかもしれない(笑)。「ミシェル」と「デスラー」のアンバランスなところが面白い。気負って肩肘を張るところもあれば、素直になることもある。このあたりも人間くさくて面白い。

クロエ・オブライエンギークぶりも素敵だ(クロエの存在感はすごい)。

テンポがいい

このドラマは、テンポよく進むのでキレがある。

メインとサブのストーリー、喜怒哀楽シーン、静と動のシーン、ラブとアクションなど切り分ける基準が複数あり、それぞれの割合を(マーケティングに基づき)定量的に決めているのだろうと思う。

だから、「このシーン長すぎるだろ…予算の節約なのか?」というダレたシーンがなく、テンポよく話が進むのだ(予算が豊富にある、ということもあると思う)。テンポがよければ話に引き込まれるので、つい時間を忘れて集中してみてしまうのだ。

※「次にどうなるの?みたい!」となる。

人間関係の話が面白い

24では、人間関係の話が面白い。

このドラマでは、いろいろなレベルで、勢力・権力争いが起こる(英語では、power struggle という)。CTUのそれでは、同僚同士で言い争い・勢力争いをするシーンがあったり、部下が上司に対し待遇改善を要求するシーンがあったり、ダメ出しするシーンもある。さらに、上司と部下が入れ替わりギクシャクするシーンまである。

トニーとミシェルの立場が入れ替わり、トニーが上司のミシェルを迎えるシーンでは、デスラーの行進にテーマ音楽をつけたくなった(笑)。裏切りもこのドラマのテーマだ。「えっ!この人が…」という人が裏切ることもあるし、「さもありなん」という人が裏切ることもある。裏切り者だと思っていた人が、実はそうではなかった…という変化球もある。

※アクションもさることながら、人間関係の話がかなり面白い。

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まとめ

今回は、24の面白さについて書いてみた。

シーズン4までの話をもとに書いてみた。ドラマの面白さの最も大きな説明変数は、脚本の良し悪しだろう。脚本がつまらなければ、どんなに俳優の演技が上手でも、キャラが立っていても、お金をかけても、面白くはならない。大作なのに面白くない、という映画は普通にある。

実際、プロデューサーが脚本にクレームをつけ、脚本を書き直させる、ということもあったようだ。その結果、撮影が一時的に中断する、ということになった。それだけ、脚本が大事だということだ。そのことを前提に、今回の記事を読んでもらえればいいと思う。

今回の記事:「海外ドラマの「24」が面白い|その理由とは」