不器用な生き方をやめたい

無駄なプライドは捨てた方がいいんじゃない?

負けるが勝ちを使う|具体的な使用例は…

負けるが勝ちということわざを知っていると思う。

このことわざを最初に聞いたときは、どうして「負けるが勝ち」なんだろう。負け犬の遠吠えか…と思ったかもしれない(笑)。だが、勝ち負けに軽重があることや、「すべて勝つ必要はない」、「すべて勝とうとすることで、失うものがある」ということがわかると、このことわざの意味がわかってくる。だがことわざの意味を理解しても、使うにはもうひとつハードルを越える必要がある。

今回は、負けるが勝ちの使用について書いてみたい。

目次

負けるが勝ちの意味

負けるが勝ち

負けるが勝ちの意味から考えてみよう。

負けるが勝ちとは、(あるケースにおいて)勝ちを相手に譲った方が、最終的には自分の勝ちにつながる、(目先は利益を失っても)トータルでは自分の利益の最大化につながる、という意味だ。

実際、何でもかんでも勝ちに行くと、ただのエゴイストになってしまう(笑)。

エゴイストが社会的に成功しないということは明らかだ。いちいち他人の不利益を自分の利益にするようなことをしていると、まわりから愛想をつかされ、誰からも相手にされなくなってしまう。その結果、他者の力を借りることができず、小さい世界でしか動けなくなってしまう。

※影響力を持つことができなくなるのだ。

負けるが勝ちは実践できない

負けるが勝ちは、理解していてもなかなか実践できない。

その理由は、単純に「負けたくない」という気持ち、「目先の負けは遠くの勝ちより重く感じる」という感覚、「勝ちはすぐ取りたいが、負けは先送りしたい」という気持ちがあること。さらに、ここでの負けが、将来の勝ちにつながるという感覚がないこと、などである。

勝ちを利益、負けを損失として考えれば、よくわかるだろう。

私たちは、「損をしたくない」という気持ちが強く、「損を確定するのは嫌だ」という気持ちがある。ここで損をしておけば、将来得することになる…ということがわかっていても、思わず目先の得をとる、ということもある。また、そのことがわからないこともある。

※負けるが勝ちを実践するのは、むずかしいのだ。

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相手が感じる価値の方が大きければ譲る

ここからは、負けるが勝ちの実践方法について書いてみる。

まず、相手が感じる価値の方が大きければ譲る、ということだ。たとえば、父親と小さい子供の関係で考えてみよう。父親には、休みの日は家でのんびりしたい、子供には、どこかに連れて行ってもらいたい、という欲求があるとする。自分が父親であれば、「自分がのんびりすること」と「子供をどこかに連れて行くこと」の価値を比較する(後者の場合は、子供が感じる価値)。

この場合、体調が悪いケースなどを除けば、子供が感じる価値の方が大きいだろう。そうであれば、家でのんびりすることを諦め、子供と外出すればいいのだ(笑)。子供(相手)の欲求の価値を認め、それを満たすことで、親子間の信頼関係が高まること(長期的な利益の獲得)になるためだ。

※ビジネスでも同様だ。相手が自分より重くみていることについては、譲ればいいのだ。

プライドを守ろうとしない

不要なプライドを守ろうとしてはいけない。

自分の不要なプライドを守ろうとすると、余計なひと言を付け加えてしまったり、細かいことまで言わないと気が済まなくなったり、先に述べた「相手が感じる価値の方が大きければ譲る」ということができなくなってしまう(後で述べる「損切り」もできなくなる)。

以前、議論の場で、「細かいことまで言わなければ気が済まない」という人がいた。頭が切れ弁が立つ人で、最初は「この人すごいな…」と思っていた。だが、回を重ねるごとに、「ちょっとやりすぎではないか…」と感じるようになった。その人の発言で(小さいことでも)いちいち混ぜ返され、会議が不必要に長くなる…というケースが増えてきたためだ。

※その人がプライドを守ろうとして、そうしていたのかどうかはわからない。だが、プライドを守ろうとすると、(自己顕示したくなり)こういうことになりがちだ。

損切りをする

損切りは投資でよく使われる言葉だが、投資に限る話ではない。

たとえば、恋愛だ。以前の記事で、「男性は女性をおとすために時間とお金を使う。デートでは、車を出したり、食事代を出したり…で毎回そこそこの費用がかかる。女性の誕生日にはプレゼントだ。つき合う前であれば、男性は女性の気を引くために奮発するだろう。この費用はバカにならない」と書いた。

だが、いくら費用を使おうが、見込みがなければ損切りして撤退するのが正解だ。「負けを確定するのは嫌だ」、「負けは先送りしたい」などと考えていると、ドンドン損失が膨らむことになる。

※投資もそれ以外のことも、見込みがなければさっさと負けた方がいいのだ。そして、その分のリソースを見込みのあるものに使った方がいい(その方が、長い目で見ると得になる)。

勝っていれば負ける

勝っていれば負ける、というのは、「勝ちを負けにする」という意味ではない。

相手がいる場合は、大差で勝つことをやめる、ということだ。以前の記事で、「自分が優位にあるときは、相手を立てた方がいい」と書いた。つまりは、そういうことだ。プロの将棋の世界では、相手に心理的なダメージを負わせ(ある意味大差で)勝つという手法を取った棋士がいるが、勝負の世界はともかく、普通のシチュエーションで、こういうことはやらない方がいいだろう。

もし、自分の部下や子供にこういう姿勢をとると、彼らは萎縮し伸びなくなってしまう。逆恨みされる可能性すらあるだろう。大差勝ちをし、仲間に対し劣等感を植え付ける必要はないのだ。また、大差で勝つと、自分の気が緩んでしまう…ということもある。学びの姿勢が、くずれてしまいがちになるのだ。

※勝っているときは、相手に対する配慮が必要だ。

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まとめ

今回は、負けるが勝ちの使用について書いてみた。

今回の記事で書いたのは、1)相手が感じる価値の方が大きければ譲る、2)不要なプライドを守ろうとしない、3)損切りをする、4)勝っていれば負ける、の4つだ。

負けるが勝ちを使用しようと思えば、感じ方の補正が必要になる。

先に書いたように、「負けたくない」、「目先の負けは遠くの勝ちより重く感じる」、「負けを先送りしたい」、「負けが将来の勝ちにつながる保証はない」という気持ちや感覚を改める必要があるのだ。そのほかにも、負けはダメなこと、負けは恥ずかしいこと、などという感覚もあるだろう。それらは人の性質に基づくもので厄介だが、知識と経験を得ることで補正することは可能だ。

今回の記事:「負けるが勝ちを使う|具体的な使用例は…」