不器用な生き方をやめたい

人の心理や特徴を踏まえて合理的に行動したい

金持ち喧嘩せずを有効に使えばいい

金持ち喧嘩せずという言葉を知っていると思う。

文字通り、金持ちは喧嘩しない、という意味だ。金持ちであっても、自分の財産や存在を脅かされるようなシーンでは喧嘩をすると思うが、金持ちが通常のシーンで喧嘩する、ということは比較的少ないのだろう。金持ちの場合、喧嘩をすると得るものよりも失うものが大きくなるためだ。

金持ち喧嘩せずの教えは、お金を持っていなくても使うことができる。今回は、金持ち喧嘩せずを使えばいいということで書いてみたい。

スポンサーリンク
 

目次

金持ち喧嘩せずの意味

金持ち喧嘩せず

金持ち喧嘩せずの意味から見てみよう。

金持ちは、喧嘩をすることは損だと知っているので喧嘩しない、という意味だ。たしかに、会社でも中間管理職であれば、平社員と喧嘩をすることがある。年齢や立場が近いということもあるのだろうが、言い合いをして揉める、ということがある。

だが、大きな会社の場合、部長以上になると平社員と喧嘩することはない。そもそも、部長が平社員に対し喧嘩腰になることはない。医師が患者と争わない、という例もあるだろう。威圧的に接する医師はいると思うが、普通の患者と争う医師はまずいないと思う。

・金持ちは出し惜しみをしない

また、自分の能力が高ければ、「出し惜しみ」をせず、(同僚などに対し)教えてあげようという気持ちになる。そうでなければ、出し惜しみをして争う、という姿勢になるだろう。

※地位が高い、能力がある=お金持ち、と見立てることができる。

金持ちが喧嘩しない理由

金持ちが喧嘩しない理由を考えてみよう。

ひとつは、心に余裕がある、ということだ。中間管理職にはさほど余裕がないから、平社員と喧嘩をしてしまう。能力的に相手と差がなければ、「相手に教えてあげよう」という気にはならない。自分に余裕があれば別だが、余裕がないため出し惜しみをしてしまう。

※敵に塩を送った上杉謙信には、義を重んじるという信条のほかに、精神的に余裕があったのだろうと思う。

また、金持ちの場合、人に与えることを信条にしている人が多い。お金持ちは、自分から先に与えて後から実利を得る、という手法でお金持ちになるのだ(自分が得た信用をマネタイズのテコにする)。このタイプの人にとって、喧嘩をすることは信条に反することになるのだ(喧嘩をすると損をすると知っている)。

さらに、守るべきものが増えると、リスクを取らなくなる、ということもある。自分に失うものが少なければリスクを取り、多ければリスクを取らず守りに入る…というのは自然な行動だ。

※心に余裕があるから、損をすると知っているから…というのが主な理由だ。加えて、喧嘩をする時間やエネルギーがもったいない、機会損失につながると知っている、ということもある。

金持ち喧嘩せずを使う

特に金持ちでなくても、金持ち喧嘩せずを有効に使うことができる。

これまでの記事で、非常識な人と相対したときに、「相手と同じ土俵に立たない」ことがいい、と書いてきた。相手と同じ土俵に立つと、相手との境界線がなくなり、相手の非常識さを許せなくなったり、(相手の非常識さを嫌なものとして取り込み)とても嫌な気分になってしまうためだ。

なので、「相手と同じ土俵に立たない」ことがいい。そのために、「金持ち喧嘩せず」という思考を使うことができる。別に、自分が金持ちである必要はない。自分が持っているものを思い浮かべるだけでいいのだ(そして、金持ち喧嘩せずと思えばいい)。

・誰にでも持っているものがある

たとえば、若ければ、若さでも肉体的な強さでもいい。

肌のハリや頭髪の豊かさでもいいだろう(笑)。既婚の場合は、パートナーであったり、子供であったり…ということだ。年配の人であれば、知恵とか経験、資産ということになるだろうか。とにかく、自分が持っているものをイメージすればいい。

相手の非礼などにイラッとしそうになったときに、自分が持っているものを思い浮かべて感謝すれば、心の余裕を保つことができ、相手と同じ土俵に立つこともなくなるのだ。

※相手にイラッとしそうになったときは、「金持ち喧嘩せず」を思い出す。

スポンサーリンク
 

まとめ

今回は、金持ち喧嘩せずを使えばいいということで書いてみた。

金持ちが比較的喧嘩をしないことには、明確な理由がある。1)心に余裕がある、2)喧嘩することは信条に反する、3)金持ちになるとリスクを取らなくなる、4)機会損失を重視する、の4つだ。

持っていない人が喧嘩をするのは、これらの理由がないためだ。余裕がないし、自分から「人に与える」という信条を持たない、失うものがないのでリスクをとる(誰かの悪口を言って敵を作ったり…)、さらに、持たない人にとっては機会損失など大したことがないのだ。

・金持ち喧嘩せずを使えばいい

金持ちでなくても、金持ち喧嘩せずを使えばいい。

内容は繰り返さないが、金持ちでなくても「金持ち喧嘩せず」を有効に使うことは可能だ。そうすることで心に余裕を持つことができれば、私生活でも会社でも生きやすくなるのだろうと思う。

今回の記事:「金持ち喧嘩せずを有効に使えばいい」