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井上尚弥の次戦の相手|スーパーフライ編

井上尚弥の次戦の相手は誰になるのだろうか。

井上尚弥は2017年9月にアメリカデビューを果たした。

今のところ順調な歩みだが、気になるのが次戦の問題だ。今のボクシングは、防衛回数よりも「誰と戦うか」が重要だ。したがって、ボクシングファンが望むマッチアップをする必要がある。

井上尚弥の次戦の相手は誰になるのだろうか。次のビッグマッチの相手は誰なのか…

今回は、井上尚弥の次戦の相手について書いてみたい。

更新日:2018年10月27日

目次

アメリカデビューを果たした

外国のボクシングファンによる井上尚弥に対するコメントを少し紹介しておくと、

モンスターだ、次のスーパースターだ、若い時のパッキャオのようだ、次のパッキャオだ、王者に必要なすべてを兼ね備えている、ジャブがすばらしい、ショットガンのようなパンチだ…など。

パッキャオと重ねて見る人も多い。シーサケットやアンカハスとの対戦を望む声もあるようだ。

参考:ボディがえぐいな…井上尚弥に対する海外の反応と評価は

ヘルウィン・アンカハス(J.Ancajas)

井上尚弥の次戦の相手として最も可能性が高いのが、現IBF王者のアンカハスだ。

アンカハスは1992年生、身長は168cm。井上尚弥は1993年生、163cm。

年齢は近いが身長に5cmの差がある。リング誌のPFPランキングでは階級6位にランクされている(井上尚弥は1位)。ランク差はあるが、どちらが勝つかはやってみないとわからない。

サウスポーのボクサーファイター

アンカハスはサウスポーのボクサーファイターで、攻撃では力のこもった重いパンチを打つ。

ハンドスピードもそこそこあり、蹴り足のきいたワンから伸びてくるツーには、注意が必要だ(ツーをボディに持ってくることもある)。ボディへの左ストレートには注意した方がいい。また、ジャブは速くて正確だし、上下の打ち分けも巧みだ。接近戦ではアッパーやボディがよく出る。

アンカハスは簡単な相手ではない

ボクシングの洗練度では井上が上だが、線の太さではアンカハスだ(耐久力もありそう)。

井上のジャブがきかなかったり、ボディをきかされたり、相手の圧力に負けて押し込まれるような形になると、苦戦は必至で負けもあり得る。アンカハスは、井上にとって簡単な相手ではない。

アンカハスが井上の次戦の相手になる可能性だが、アンカハスサイドが井上尚弥との統一戦を希望しているため、実現する可能性が高い。井上にとっても申し分のない相手だ。これまでの対戦相手の中で最も強い相手になるが、井上がアンカハスに快勝できれば、階級トップの説得力が増す。

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シーサケット・ソー・ルンヴィサイ(W.Wangek)

シーサケットはロマゴンに連勝し、一躍名をあげた選手だ。現WBC王者である。

1986年生、160cm。身長は井上より3cm低い。

リング誌のPFPランキングでは、井上尚弥に次ぐ階級2位にランクされている。

ロマゴン戦では、ロマゴンに連続攻撃をさせない、というプランを立て、見事に実行してみせた。

具体的には、手数やハンドスピードを活かして先手をとる、ロマゴンが打ってきたときは、すかさず打ち返してロマゴンの攻撃を単発にする、ということだ(ロマゴンの特長を消した)。

※ロマゴンの攻撃の特長は、止まらない風車のようなコンビネーションにある。

井上尚弥 vs. シーサケット

シーサケットは、階級統一後、井上尚弥との戦いを視野に入れている。

つまり、ヤファイ、アンカハスを倒した後、階級を上げて井上と戦う、ということだ。

もし実現すれば、PFPの2人が戦うことになり、ビッグマッチになる。これまで、シーサケットに特に興味を示していない井上だが、シーサケットが挑戦してくれば受けて立つだろう。

シーサケットは試合巧者で強い

こういう相手の良さを消して戦うことのできる選手はクレバーで強い。

それをロマゴン相手にやってしまうのだから、試合巧者で強いというしかない。

次戦はエストラーダと戦うことが有力だが、シーサケット陣営は、エストラーダより井上尚弥の方が(弱点が多いので)組しやすいとみているようだ。※追記:エストラーダに勝利した。

※ちなみに川島郭志は、井上とシーサケットが戦えば、井上が勝つとみている。

ファン・F・エストラーダ(J.F.Estrada)

エストラーダは直近の試合でクアドラスに勝ち、シーサケットへの挑戦権を獲得した。

1990年生、163cm。身長は井上尚弥と同じだ。

リング誌のPFPランキングでは、階級3位にランクされている。

エストラーダは、当時最強のビロリアに勝ったり、ライトフライ級時代の無敵のロマゴンに善戦したりと、特筆すべき戦歴を持つ選手だ。直近でもクアドラス相手に3-0で勝っているところをみると、相当な実力者だ。

※元WBA世界フライ級スーパ-王者、元WBO世界フライ級王者である。

シーサケット陣営が、井上尚弥よりエストラーダの方が弱点が少なくむずかしい、と考えていることからもわかるように、かなりの実力者と考えてよさそうだ。勝ちにくい選手だと思う。

シーサケット vs. エストラーダ - 追記

シーサケットとエストラーダが、18年2月、スーパーフライ2で激突した。

結果は、117-111、115-113、114-114でシーサケットの勝ち。

パワーで押すシーサケットに対し、相手の圧力を捌きながら、有効なパンチを当てようとするエストラーダ、という構図になった。両者の実力が拮抗しているため、それなりにおもしろい試合になったが、判定どおり、ややシーサケットがエストラーダを上回ったかな…という試合だった。

井上がバンタムに階級を上げたため、両者と戦う機会がなくなってしまったが、おもしろいカードを見損なったな…という気がする。井上がシーサケットとやれば、どちらが勝つのだろうか。余談だが、シーサケットxアンカハスが実現すると、階級最強を決めるおもしろいカードになる。

カルロス・クアドラス(C.Cuadras)

クアドラスは、元WBC世界スーパーフライ級王者である。

1988年生、164cm。身長は井上尚弥より1cm高い。

リング誌のPFPランキングでは、エストラーダに次いで階級4位にランクされている。

手数の多い選手だが、やや下から手が出る癖がある。なので、打っている最中や打ち終わりに上が空き、パンチをもらうというシーンがある。とにかく手数が多いが、手打ちのパンチも結構ある。

1発に威力がある、というタイプではない。

井上尚弥とクアドラスがやれば、井上が問題なく勝つだろう。鮮やかなKO勝ちもあると思う。これまで井上の対戦相手として名前を挙げた選手の中では、一番勝ちやすい選手ではないだろうか。

※ロマゴンとエストラーダ、アローヨに負けている(ただし、その3敗のみ)。

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井上尚弥のS・フライ級の対戦相手は

井上尚弥のS・フライ級でのビッグマッチになりそうな対戦相手だが…

アンカハス、シーサケット、エストラーダ、クアドラスに加え、現WBA王者のカリッド・ヤファイの5人だ。現段階で、井上尚弥の次戦の相手として可能性が最も高いのは、現IBF王者のアンカハスだ(追記:実現せず)

※5人に加えるとすれば、ジョンリル・カシメロだろうか。

アンカハスは危険な相手だが、ここは周到に準備してクリアしてほしい。

そして、できればこの中からもう1人、シーサケットxエストラーダ戦の勝者がベストだろうが、倒してからバンタムに階級を上げてほしい(追記:これも残念ながら実現しなかった)。

井上尚弥がクアドラスに勝つイメージは見えるが、アンカハス、シーサケット、エストラーダになるとわからない。だが、難しい相手でも、井上尚弥であれば結果を出してくれるだろう。

井上尚弥 vs. シーサケットがある? - 追記

上でも書いたが、シーサケットが井上と戦う、という意向を示している。

※階級統一後に、階級を上げて井上と戦いたいようだ。

井上と戦う際は、前に出てKO勝ちを狙う、としている。井上のことをアウトボクシングスタイルでは、偉大なボクサーである、と評価しているので、どんどん前に出てKOを狙うスタイルで戦うのだろう。

両者の対戦を望む声は多い。

両者ともPFPにランクインする特別な選手だからだ。現在のランキングは、井上が6位でシーサケットが8位だ。井上はまだPFPランカーと戦ったことがないので、井上の実力を測る上でも興味深い戦いになるだろう。※もしあれば、シーサケットxアンカハス戦も注目だ。

参考:井上尚弥のライバルたち - バンタムでの次戦の相手は

今回の記事:「井上尚弥の次戦の相手|スーパーフライ編」