嫌われたときの対処法6つ|嫌な状態を改善する
人に嫌われることがある。人に嫌われた…という経験は誰にでもあるだろう。
人に嫌われるときは、嫌われる原因がわかる場合とそうでない場合がある。前者の場合はまだしも、後者の場合は、わけがわからなくなってしまう。いずれにしても、人に嫌われると心が穏やかでなくなり、パフォーマンスにも悪い影響が出てしまう。なので、何らかの対処が必要になる。
今回は、嫌われたときの対処法について書いてみたい。
目次
- 目次
- 嫌われても嫌い返さない
- 自分を嫌う相手を攻撃しない
- 自分の言動を振り返る機会にする
- 自分を嫌う相手を無視しない
- 自分を嫌う相手と話し合う
- 自分を嫌うのは相手の問題とする
- 嫌われたときの対処法 - サマリー
嫌われても嫌い返さない
誰かに嫌われると、その人のことを嫌いになる。
これは人間関係における力学であり、自然なことだ。だが、嫌い返しをしても、あまりいいことはない。
あえてメリットを探せば、相手にも嫌われる辛さを思い知らすことができる、ということだろう。それで相手が嫌われる痛みを理解し、反省するのであれば、嫌い返しをする意味はある。
自分にとってマイナスになる
だが、多くの場合、そんな風にはならないだろう。
相手を嫌えば、ますます相手も自分のことを嫌いになる、対立関係がエスカレートするのだ。
また、誰かを嫌いだとすると、その負の感情が頭の中に居座ることになり、何かの拍子で思い出し、嫌な気持ちになったりイライラしがちになる(心身が不健康な状態になるのだ)。
要は、自分にとってマイナスになるので、嫌い返さない、ということだ。
自分を嫌う相手を攻撃しない
下位者に嫌われる、ということがある。
ここでいう下位者とは、自分の部下や後輩、子供などだ。彼らに嫌われる心当たりがないのに嫌われると、当初はわけがわからなくなり困惑するが、だんだん困惑がイライラに変わってくる。
そして、相手のことが嫌いになり、相手に対して攻撃的になることがある。
攻撃してもいい結果にはならない
上から目線で「自分を理不尽に嫌う奴は許さない!」という思考になるのだ。
相手が下位者の場合は、自分の方が立場が上なので攻撃しやすい。そこで、思わず厳しい言動を相手に与える、ということになりがちだ。
だが、相手を攻撃してもいいことはない。相手の非を責めても仕方がない。真っ当な批判であってもなかなかプラスにはならないし、人格批判などをすれば人間関係が修復不可能になる。
自分の言動を振り返る機会にする
せっかく嫌われたのだから、自分の言動を振り返る機会にすればいい。
相手が自分に向けた「嫌い」を、フィードバックにすればいいのだ。
先に、嫌われる原因がわかる場合とそうでない場合がある、と書いたが、後者の場合でも、自分がわからないだけで、原因はあるのだろう。最初は普通だったのに、なぜか嫌われた…ということであれば、その間の自分の言動が原因かもしれない。
たとえば人は、「自分がリスペクトされていない」と感じると、その人に対し好意を持たない。
軽く見られている、見下されている、尊重されていない、と感じると、相手のことをかなり嫌いになるのだ(笑)。自分にそういう言動がなかったか、と振り返って考えてみよう。
自分を嫌う相手を無視しない
嫌われても、相手のことを無視しない方がいい。
大人でも、お互いに嫌い合っていて、社内ですれ違っても故意に目線を合わさず、あいさつも交わさない、というケースがある。これはもう人間関係的には最悪のケース(相手を全く尊重しないというケース)で、お互いに関係を修復するつもりはない、ということだ。
相手との人間関係を修復するつもりがないのであれば、それでいいのかもしれない(笑)。
だがそうでなければ、あいさつぐらいはした方がいい。あいさつをすることで、「こちらはあなたとこれ以上の関係悪化を望んでいません」というメッセージを相手に伝えることができるためだ。
※無視は最悪の対処方法で、まわりの自分に対する評価を下げることにもなる。
自分を嫌う相手と話し合う
自分を嫌う相手と話し合う、という対処法がある。
これができれば苦労しない(笑)。自分を嫌う相手と同じテーブルについて話し合いたいと思わないし、話し合っても、相手に自分の非や痛いところを突かれるのは嫌なのだ(笑)。
また、相手が正直に嫌う理由を腹を割って話す保証はどこにもない。
理由を口にしたところで、本当のことを話しているのかどうかわからない。自分がみじめになるようなことや、相手を深く傷つけてしまうようなことは、言えないためだ。
今後の話に絞れば建設的になる
だが、話し合い方によっては、上手くいく可能性はある。
それは、「今後、どうすればお互いが良い方向に進むのか」というテーマで(過去のお互いの言動には触れず)今後の言動に絞って話し合うことだ。そうすれば、建設的な話し合いになるだろう。
自分を嫌うのは相手の問題とする
自分を嫌うのは相手の問題とする対処法もある。
相手は自分を嫌うことで、「自分から嫌われる」というリスクを冒している。
また、自分を嫌うことで、自分のことを思い出すたびに嫌な気持ちになる。つまり、自分を嫌うことの全責任を負っているので、もはや相手の問題であり、「自由に嫌ってください」ということだ。
相手の問題であり、相手の課題なのだから、自分が踏み込む必要はない、と考えると、冷静になれる。そうすることで、心理的に、自分を嫌う相手やこの問題から距離を置くことができるのだ。その結果、嫌い返しや攻撃、無視という好ましくない行動を取らなくて済むようになる。
相手の課題に干渉せず、自分は自分の課題に集中すればいい。
嫌われたときの対処法 - サマリー
まとめ
今回は、嫌われたときの対処法について書いてみた。
今回示した嫌われたときの対処法は、1)嫌われても嫌い返さない、2)自分を嫌う相手を攻撃しない、3)自分の言動を振り返る機会にする、4) 自分を嫌う相手を無視しない、5)自分を嫌う相手と話し合う、6)自分を嫌うのは相手の問題とする、の6つだ。
誰かに嫌われたら、「どう対処するのが一番いいのか」と考えて実践することだ。自分に合う方法を組み合わせて実践すれば効果的だろう。
人に嫌われるのも、ある意味いい経験になる。嫌われたときの対処法を身につければ、一生使えるスキルになるだろう。自分で対処できないときは、躊躇なくまわりの人の力を借りよう。人の力を借りることは何ら恥ずかしいことではなく、これも身につけるべき必要なスキルなのだ。
今回の記事:「嫌われたときの対処法6つ」