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質問のコツ7つ|上手な質問の仕方とは

質問のコツは何だろう…と、考えたことがないだろうか。

私生活でもビジネスでも、質問するシーンは結構ある。と言うより、質問のない会話を探す方がむずかしい。質問は便利なもので、会議などで自分の意見を話すことができなければ、質問でお茶を濁す、ということもできる(笑)。私生活でも、話題に困ったら質問すればいいのだ。

今回は、質問のコツについて書いてみたい。

目次

いい質問とは

質問のコツを理解した上でいい質問をする男性

いい質問とは、どのような質問だろうか。

このことは、質問を受ける側に立って考えてみればよくわかる。

端的かつ抽象的にいえば、いい質問とは「答えたくなる質問」ということになる。これには、質問の内容はもちろんだが、態度や表現、質問の仕方というテクニカルな要素もからんでくる。

たとえば、問いの内容が同じでも、肯定的に質問してくるのか、否定的に質問してくるのかで、受ける印象はガラッと変わる。後者であれば、内容がよくても「いい質問」にはなりにくい。

よくない質問とは

よくない質問とは、答える気がなくなるような質問だ。

外国人の上司に質問したとき、「時間の無駄だ…」とつぶやかれ、質問に答えてもらえなかったことがある(笑)。上司から技術的な説明を聞いた後に質問をしたのだが、質問の内容が基本的すぎてNGを出された、という状況だったと記憶している。

また、その上司からすると、「今の説明をちゃんと聞いていたのか?」と言いたくなるような質問だったのだろう(笑)。上司は答える気が失せて、「時間の無駄だ…」とつぶやいたのだ。

 

質問のコツは

相手の話を理解する

いい質問をするためには、相手の話をよく聞いて理解しなければいけない。

先に述べたわたしの例のように、「今の説明をちゃんと聞いていたのか?」と言いたくなるような質問をする人がいる。

その場合は、話がよくわからない・整理できていない状態で質問をしているのか、理解&整理できているが、あえて別の質問をしているか、のどちらかだろう。

前者の場合は、話を時系列で整理する、マトリックスで整理する、因果関係を考える、などにより理解&整理しなければいけない。知識不足で理解&整理できなければ、いい質問はできない。

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関係のない質問をしない

相手の話の本線とあまり関係のない質問をしてはいけない。

そうするとやはり、「今の説明をちゃんと聞いていたのか?」と言いたくなるような質問になってしまうためだ。たとえば、この記事のように質問のコツについて、部下に説明したとしよう。

その説明後、部下が「それ以前に、緊張して質問できないのです」、「緊張しない方法を教えてください」、「質問をすると、そんなことも知らないのかとバカにされるような気がします」、「こういう気持ちを変えるには、どうすればいいですか?」という質問をしてきたら、落胆する。

それはそれで興味深い質問ではあるが、「せっかく質問のコツについて説明したのに、届いていないのか…」、「質問のコツを丁寧に説明したけれど、意味がなかったな…」と感じるためだ。

相手の話を取り入れる

本線からずれる質問をしないために、相手の話を取り入れて質問すればいい。

たとえば、「~というお話でしたが」と質問を切り出すと、その部分についての質問だな、ということが聞いている方にわかる。また、「話を聞いていました」というアピールにもなるだろう。

質問のコツについて上司に説明されたら、「よくない質問とは、回答者の答える気がなくなるような質問だ、というお話でしたが…」と切り出して、もう少し突っ込んだ話を聞くことができる。

否定的に質問しない

質問するときは、否定的に質問しない方がいい。

質問を受けるとき、態度などから「この人、自分の説明に対し否定的だな…」と感じることがある。そう感じると、質問の内容がどうあれ、「答えたくなる質問」の方に針が振れてしまう。

人は(わかっていてもある程度は)感情により左右されるので、致し方のないところだ。

自分が好意的に接すると、相手も好意的に接してくれる、否定的に接すると、相手も否定的になる。自分は否定的だが、相手は(自分に対し)好意的に接するべきだ、という話は通らない

この理解でいいですか

この理解でいいですか?とする質問の仕方がある。

聞きたいけれどなんとなく聞きづらい…という質問がある。ごく当たり前のことかもしれない、自分の理解は追いついていないが、すでに十分説明されたかもしれない、と感じる質問のことだ。

そんなときは、「自分はこう理解しているのだが、間違っていませんか…」という形で質問すればいい。そうすれば、へりくだるニュアンスが相手に伝わり、相手が嫌な気分になることがない。

根拠を尋ねる

質問では、根拠を尋ねればいい。

意見があれば、その根拠が必ずあるはずだ。そして、その根拠を話すことは、説明する側にとっても望むところだ

相手が意見を述べるときに、根拠を述べるケースはよくあるが、さらに具体的な例や説明を引き出すような質問をしてもいいし、他に根拠はないか、としてもいい。

たとえば、相手の話とあまり関係のない質問をすると、「今の説明をちゃんと聞いていたのか?」と言いたくなるような質問になるからNGだ…という話であれば、「その種の質問には、自己中心的なイメージがあります」、「自己中心性を嫌悪しているのでは?」と質問してもいいだろう。

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答えに窮するときは…

ただし、相手が答えに窮するようだとそこまでにする。

相手にとって答えにくい質問になるためだ。

自分が理解していても、その理解を言語化できない、ということは普通にある。

たとえば、(自転車に乗れない人に)自転車の乗り方について質問されても、なかなかうまく説明できない。理解していないと説明できないが、理解していてもうまく説明できない場合もある。

相手が答え難そうにしているな…と感じたら、そこまでにしよう。

 

質問のコツ - サマリー

まとめ

今回は、質問のコツについて書いてみた。

今回の記事で書いたのは、1)相手の話を理解する、2)関係のない質問をしない、3)相手の話を取り入れる、4)否定的に質問しない、5)この理解でいいですか?と尋ねる、6)根拠を尋ねる、7)答えに窮するときはそこまでにする、の7つだ。

いずれも、いろいろなシーンで汎用的に使えるコツになる。

たとえば、日常会話でも、相手の話の本線とあまり関係のない質問をしないようにしたい

もしそんな質問をすると、「あなたの話に興味・価値はない」、「わたしは話を変えたい」というメッセージを相手に送ることになり、関係がギクシャクするきっかけになるかもしれない。

今回の記事:「質問のコツ7つ|上手な質問の仕方とは」