不器用な生き方をやめたい

人の心理や特徴を踏まえて合理的に行動したい

後悔しない人の考え方 - 悔やまないための方法6つ

あなたは、後悔する方だろうか、しない方だろうか。

後悔しない人は、比較的ハッピーだと思うが、後悔する方が多い…という人は、苦しい思いを抱えながら、生きているのではないだろうか。そして、後悔しない人が羨ましい…と思ったりする。

後悔というのは、ただの損失ではないため、受けるダメージが大きくなるのだ(後々まで引きずることもよくあることだ)。だが、そんな人でも、これまでより後悔を少なくすることはできる。

今回は、「後悔しない人の考え方」について書いてみたい。

目次

後悔とは

部屋の隅にうずくまり後悔する男性

後悔とは何か…から考えてみよう。

後悔とは、自分が「したこと」を、あとになって悔やむこと、だとされる。なので、やってしまったこと(失敗など)を、「今さら後悔しても始まらない・仕方がない」などと表現する。

※行動して失敗すれば、その行動を悔やむことになる。

しなかったことを悔やむことも…

だが、「しなかったこと」を後悔することもある。

たとえば、「あのときこうすべきだった…」と後悔することは、普通にあることだ。

後悔には、愚かな選択により「損をした」という感情に加え、「自分に対する責任を果たせなかった罪」のような感情も加わるため、自分に対し深く落胆する…ということになりやすい。

※そのため、(だめなことだが)後々まで引きずりやすくなる。

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後悔しない方法は

将来を見据えた選択をする

後悔しないためには、将来の利益を重視する選択をする必要がある。

マシュマロ実験という有名な実験があるが、この実験により、将来の利益を得るために自制できる人(実験では子供)の方が、社会的に成功する可能性が高い、ということがわかっている。

数年後の利益をイメージして、コツコツと勉強や仕事をしたり、数年後、十数年後の健康をイメージして、今、(自制のきいた)食生活を組み立てることのできる人の方が、大きな利益を得る可能性が高くなる。重要な選択では、将来の利益のことをよくよく考えなければいけないのだ。

※将来を見据え、自制のきいた合理的な判断ができれば、後悔しなくなる。

集合知からできたルールに

後悔しないためには、集合知からできたルールにしたがえばいい。

集合知とは、「多くの人の知識が蓄積したもの」だが、その結果できたルール(自分に見える場合も見えない場合もある)というものがある。投資でいえば、ドルコスト平均法にしたがい投資するとか、頻繁に売買するのであれば、〇%の損失が出た時点で損切りをする、というものだ。

無視すれば後悔する

集合知からできたルールに反する形で取引して損をした場合、かなり後悔する(笑)。

そんなときは、「自分のバカ~!」ということになるのだ。そのルールにしたがって損をした場合は、「まぁ、仕方がないよね」、「想定内の損失であり、こんなこともあるさ」と割り切れ、後悔はあまりないのだ。

※常識といったものも、(タイムラグの問題はあるが)集合知からできたルールだろう。

機会コストを考える

後悔しないためには、「機会コスト」のことを考えた方がいい。

Aを選択すると、(Bを選択できなくなるので)Bを選択することにより得る利益を失うことになる。Bだけではなく、C、Dという選択肢もあるかもしれないが、この失う利益のことを、Aを選ぶ「コスト」と称する。

この機会コストが見えなくなると、意思決定を間違い、後悔することになる。

ブログにも機会コストが

ブログを書くことにしても、ブログを書くことを選択した裏には、機会コストが存在する。

ブログを書くことで得る利益(もちろん、金銭だけではないが…)よりも、その機会コストの方が大きければ、ブログを書くことは誤った判断になるだろう。※後悔することになる。

サンクコストを切り捨てる

サンクコストに囚われると、後悔することになる。

サンクコストとは、泣いても笑っても、もはや回収できないコストのことだ。コストは、お金のみならず、時間や労力も含む。このサンクコストというのは、意思決定に強く干渉するため、なかなか厄介なのだ

たとえば、恋愛の場合では、男性は女性をおとすために、お金と時間を使う。女性をおとす前に、コストがどんどん膨らんでいけば、引くに引けない、という状態になり判断を誤ってしまう。

女性の場合は、自分の若いときの時間を使ったのだから、この人と結婚できないのはおかしい、と考え、交際相手に結婚の意思がなくても、ズルズルとつき合ってしまう…ということになる。

※いずれも、サンクコストに囚われた状態で、後悔することになるだろう。

失敗に対する意識を変える

後悔しないためには、失敗に対する意識を変えればいい。

失敗は、成功に至るまでのプロセスで生じるもので、失敗することは当たり前のことなのだ。

むずかしいことにチャレンジすれば、失敗は多くなるし、チャレンジする回数が多くなれば、失敗する回数も多くなる。※失敗は、成功に至る過程で「当たり前に発生するイベント」なのだ。

どう活かすかを考える

失敗は活かし方が大事だ(どう活かすかが本質になる)。

受験や就職の失敗など、キャリア形成における失敗は大きく感じるが、失敗した時点でサンクコスト化している。なので、失敗から次の成功に役立つ教訓(同じ失敗を繰り返さない教訓)を抽出し記録したら、スパッと切り捨てる

※ダメなのは、失敗で萎縮しチャレンジをやめたり、自信を失うことだ。

意思決定を他人にゆだねる

ややトリッキーだが、意思決定を他人に委ねれば、自分は後悔しない…というケースがある。

新人のころ、あるプロジェクトに参加したが、そのプロジェクトが失敗に終わる、ということがあった。その際、(当事者でありながら)失敗に対する後悔というものが、ほとんどなかった。理由は簡単で、これといった意見も上げず、仕事のやり方などをすべて上司に委ねていたためだ。

※わたしの主体性やプロ意識が低かった、ということもあると思う。

自尊心を守ることができる

この形であれば、「失敗したのは上司のせいだよね」として、自尊心を守ることができる。

なので、後悔がほとんどないのだ。余談になるが、「ほとんど」と書いたのは、その上司が失敗の責任をとらされ、降格してしまったためだ。その上司はとてもいい人だったので、もっと自分が主体的にコミットしていれば、そんなことにはならなかったかも…という後悔が生じたのだ。

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後悔しない人の考え方 - サマリー

まとめ

今回は、「後悔しない人の考え方」について書いてみた。

今回の記事で書いたのは、1)将来を見据えた選択をする、2)集合知からできたルールにしたがう、3)「機会コスト」を考える、4)「サンクコスト」を切り捨てる、5)失敗に対する意識を変える、6)意思決定を他人に委ねる、の6つだ。

将来の利益を考え、自制的かつ合理的な選択をすれば、後悔はなくなるだろう。合理性とは、そのときの合理性で構わない。「あの時点では合理的な判断をした」ということでいいのだ。

※そういう選択であれば、結果はどうあれ納得できる。

集合知からできたルールにしたがう、というのは、何か古臭い常識にしたがうようで、抵抗を感じるかもしれない。

だがそれは、先人など「優れた他者の知恵を使う」ということだ。自分の知恵は自分が思うより限定的なので、優れた他者の知恵を利用できるのであれば、そうした方がいい結果になる。

※つまりは、他者のアドバイスにも聞く耳を持った方がいいのだ。

今回の記事:「後悔しない人の考え方」