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仕事が楽しくない理由6つ|楽しめないと損をする

仕事が楽しくないと感じることがないだろうか。

そもそも仕事とは楽しいものではない。楽しくない代償として対価を得ることができるのだ…という意見もあるようだが、やや極端な考え方だなと思う。そう考えていれば、仕事が楽しくなることは、永遠にないのではないか。仕事をつまらないと思ってやっても、いい仕事にはつながらないだろう(自分にとって損な話だ)。私は仕事を楽しくすることは可能だと思っている。

そのためにまず、仕事が楽しくない理由を考えてみよう。

目次

仕事は楽しくないもの?

仕事が楽しくない

働いている人は、自分の仕事を楽しいと感じているだろうか。

ある調査では、「仕事をしていて楽しいと思うことがあるか?」という問いに対し、4割程度の人が「いいえ」と答えている。つまり、この調査の対象になった人の内、4割程度の人は、仕事がまったく楽しくない…と感じているのだ。「仕事が楽しくない」ということは理解できる。おそらく何も工夫しない状態では、そうなってしまう。「勉強が楽しくない」と同じことだ。

仕事が楽しくないと感じることを裏付ける別の調査もある。その調査によれば、わたしたちは、比較的自分の仕事に対する評価が低く、仕事に対するストレス(人間関係を含む)を感じており、職場に誇りをもっておらず、仕事に対する満足度が低い…という結果になっている。

※仕事が楽しくないと感じる人が多い。

お金が目的になっている

お金が目的になると、仕事が楽しくなくなる。

スティーブ・ジョブズが、「お金が目当てで会社を始めて、成功させた人は見たことがない」という発言をしている。そのひとつの理由は、そうすることで興味の対象が、仕事の内容からお金の方に移ってしまうということだ。その結果、「楽してお金を得たい」という発想が強くなり、「どうすれば楽して稼げるのか」という考えにはまる。こうなると、仕事への興味は二の次になるのだ。

※お金に目がくらみ(?)、仕事の内容への興味が失われていくのだ。

好きな趣味を仕事にしたら、楽しくなくなり、逆に苦しくなった…という人がいると思う。たとえば、書くことが好きで、自分のブログは楽しんで書いていたが、書く仕事を他者から受注して(対価目的で)書き始めると、書くことが苦痛になる…ということもあるだろう。

お金が目的になると、仕事は楽しくなくなるのだ。

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有能感を感じられない

有能感を感じられないと、仕事は楽しくない。

人には、「自律的に行動し有能感を得たときに、満足感を持ちより効果的にふるまえるようになる」という特徴がある。仕事を通じて有能感を得ると、「今の仕事は自分に向いている」と感じることができる。その結果、自信と満足感を得て、仕事が楽しくなってくる…ということがある。

有能感を得ることができないと、「今の仕事は自分に向いていない」、「自分は無能だ…」と感じ、自信がなくなり、まわりに対する不満も大きくなってくる。「なぜ自分にこんな仕事をやらせるのか」、「この仕事をやらせるのであれば、事前にキチンと教育すべきだ」となるのだ。

こんな状態で、仕事が楽しいはずがない。

統制されていると感じる

統制されていると感じれば、仕事は楽しくない。

先に述べたように、有能感と同時に必要なのが自律性だ。統制がキツい環境では、この自律性を得ることができない。あなたも、「仕事をやらされている」、「いいように利用されている」、「会社にこき使われている」と感じると、嫌な気分になるはずだ。この感覚が嫌で、サラリーマンを辞める…という人もいる。ただし、フリーランスになっても相手が変わるだけでそう大差はない。

※嫌な上司の顔は見なくてすむようになるが(笑)。

統制されると、統制を受け入れ、自分で考えない・動かない「指示待ち人間」になるか、統制に反発するかのどちらかだ。子供であれば、勉強を強制されて、おとなしく勉強するか、反発し勉強しないか…のどちらかだ。「指示待ち人間」も、反発し問題児になる人も、好ましくない。

いずれにしても、楽しく物事に取り組むことはできないのだ。

統合できていない

仕事を楽しくするためには、「統合」という作業が必要になる。

仕事を与えられた場合、面白味のない仕事であっても、まずそれを受け入れる必要がある。ここで反発してしまうと、「統合」までたどり着けない(だから仕事においては「素直さ」が重要なのだ)。そして、自分が果たすべき役割と責任をよく自覚することだ。そうすることで、「統合」のプロセスが進み、(いやいやではなく)自律的に仕事ができる…という状態になるのだ。

この統合ができないと、いつまでも「統制されている」という感覚を抱き続け、自律的に仕事をすることができない。その結果、上で述べたように「指示待ち人間」になったり、反抗的な問題児になったりする。楽しく仕事をしている人は、この統合作業が上手だと言えるだろう。

聞く耳や素直さ+前向きな気持ちがないと、統合はできない。

評価されない

人から評価されないと、仕事が楽しくならない。

ボスが現場に潜入し、現場の問題を体感&把握し改善につなげる…という番組がある。この中で、現場の職員が不満としてこぼすのが、「自分たちの仕事が会社や他部署から評価されていない」ということだ。他部署の人たちから「君たちは本当に必要なの?」と思われたり、自分たちの仕事の重要性をわかっているはずの会社に軽く扱われると、不満がたまるのはその通りだろう。

これは、承認欲求の問題でもある(他人から認められたい・尊重されたいというレベルの欲求)。人は承認欲求が満たされると満足し、満たされないと不満に思う。人から評価されないと、承認欲求が満たされず不満が募り、心から「仕事が楽しい」と感じることができないのだ。

※ほめられることや尊重されることは、人の養分になる。

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仕事を嫌うことが目的になっている

仕事が楽しくない人は、「今の仕事を嫌いになる」という目的を設定をしている。

その可能性がある、ということだが、自分でも知らず知らずのうちに、「仕事を嫌いになる」という目的を設定しているため、「もともと仕事は楽しくないものだから」、「職場の人間関係が上手くいかないから」、「仕事を通じて有能感を得ることができないから」、「会社や上司に評価されないから」という理由を後から付けている…という可能性がある(認めるのはむずかしいが…)。

ではなぜ「今の仕事を嫌いになる」という目的を設定しているのかといえば、「こんな仕事をするのは嫌」、「ほかの仕事をやりたい」、「こんな会社にいるのは嫌」、「上司とコミュニケーションをとりたくない」、「そもそも仕事をしたくない」などという気持ちがあるためだ。

そうであれば、当然のごとく仕事は楽しくないだろう。

まとめ

今回は、仕事が楽しくない理由について書いてみた。

今回の記事で書いたのは、1)お金が目的になっている、2)有能感を感じられない、3)統制されていると感じる、4)統合できていない、5)評価されない、6)仕事を嫌うことが目的になっている、の6つだ。人生において、仕事をする時間というのはかなり長いので、仕事を楽しめなければ致命的になるだろう。まずは、自分が仕事を楽しめない原因から特定してみたい。

今回の記事:「仕事が楽しくない理由6つ|楽しめないと損をする」