非常識な人は、どこにでもいるものだ。
そんな人の言動を目の当たりにしたり、非常識な人の言動から被害を被ってしまうと、本当に嫌な気持ちになるものだ。以前、町の中で野焼きをしている人がおり、その煙が道路や歩道、宅地にもうもうと立ち込めていたことがある。人の健康や交通にも支障がでるぐらいの話で、ちょっと信じられない状況だった。さすがに、町の中での野焼きは、非常識な行動に当てはまるだろう。
今回は、非常識な人の心理と対処法について書いてみたい。
目次
非常識な人がいる
非常識な人は、一定の割合でいるものだ。
非常識な人というのは、普通の大人が共有すべきコンセンサスから外れた行動をとる人のことだ。酷い場合は、法令に違反することもある。たとえば、車の運転の場合、狭い生活道路を危険なスピードで走る、歩行者を優先せず、歩行者に危険を感じさせる、前の車を煽る、などがある。
自転車でも、歩行者がいるにもかかわらず、道幅一杯に並んで走る人たちがいる。禁煙の場所でタバコを吸う、エレベーターなどで、出てくる人を待たずに自分が先に入ろうとする。公共の場所で人目をはばからず、イチャイチャする…ということもある。
※静かな図書館で、これをやっている高校生のカップルには驚いた。彼らは注意されても、どこ吹く風で知らんぷりだった。
コミュニケーションにおいても…
コミュニケーションのやり方を間違うと、非常識な人になる。
あいさつをしない、ありがとうが言えない、ぶつかっても「すみません」がない。悪口を聞こえるように話す、下品でデリカシーのないことを言う、場にそぐわないような大声で話す。逆に、壁を作って一切話をしようとしない、ということもそうだ。
気に入らないことがあると、突然怒りだしたり、プイとその場からいなくなる。コミュニケーションにおいて、協調性や柔軟性に乏しい。話すべきところで、話そうとしない。以前の記事で書いた、上から目線で人と接する、ということもそうだろう。
※コミュニケーションにおいて、非常識な人になっていないだろうか。
非常識な人の心理とは
まず、「自分のことしか考えない」ということがある。
以前、車で順番待ちをするシーンがあった。左側の車線で順番待ちをしていたのだが、車列は遅々として進まず、数キロ程度続いていたと思う。そのとき、右の車線を走ってきた車が、順番待ちをしている車列に横入りしてきたのだ。その車に乗っていたのは、若いカップルだった。
何十分も待ちたくない気持ちはわかるが、彼らは自分たちのことしか考えておらず、自分たちが得することで他人が損することや、自分たちの自分勝手な行動が、(イライラしながら長時間待っている)他人をどのような気持ちにさせるのか…という考慮がない。
※考慮があったとしても、自分たちはこういう事情があるから許されるよね…と、自分たちの言動を正当化する。結局、非常識な人は、自分のことしか考えない(または、自分の都合のいいようにしか考えない)のだ。
目先の利益しか見えていない
非常識な人には、目先の利益しか見えていない。
だから、狭い路地を危険なスピードで走ったり、エレベーターなどで、出てくる人を待たずに自分が先に入ろうとする。車を運転しているとき、歩行者を十分待たないというのも、自分が待つのは損だから嫌だ、自分の時間を少しでも節約したいという気持ちのあらわれだ。
気に入らないことがあると、突然怒りだしたり、プイとその場からいなくなる、という行動も、(ある意味)そうしないと自分が損をする…という気持ちになるためだ。不本意に我慢をさせられることは、損をさせられることに等しい…と感じてしまうのだ。
※非常識な人にとっては、目先の利益や損をしないことが一番大事なのだ。
相手の感情などを読み取れない
非常識な人は、相手の感情などを読み取ることができない。
自分の言動が相手にどんな影響を及ぼすのか、ということに関心がないか、想像できない。相手の立場に立って物事を考える、ということができないのだ。さらに、こだわりが強く、柔軟に対応する、ということもできない。
だから、まわりとのコミュニケーションが上手くいかず、「非常識で変わった人だ」という評価を受けることになる。先に、人にぶつかっても「すみません」がない、と書いたが、非常識な人からそのシーンを考えれば、「通路を塞いでいるお前が悪いだろ」ということになる。
※非常識な人の場合、アスペルガー症候群の可能性もある。
相手と同じ土俵に立たない
非常識な人と対峙した場合は、相手と同じ土俵に立たないことだ。
以前の記事で、上から目線な人と対峙した場合、相手と同じ土俵に立ってはいけない、ということを書いたが、それと同じことだ。相手と同じ土俵に立つと、非常識な人の言動にいちいちイライラすることになる。これでは、自分のメンタルの健康にとってよくない。
なので、自分と相手の境界線を濃く太く深く引く。この人の非常識なふるまいは、長い目でみれば自己破壊的な行為(自己の財産を毀損する行為)であり、非常識な人が持つお金(財産)をその場で捨てているようなものだ…と思えばいい。誰かの非常識な言動があれば、「この人は今、自分のお金を捨てたな…」と思えば、そうは腹が立たないものだ。
※非常識な行動の責任は、相手が負うことになる。
まとめ
今回は、非常識な人の心理と対処法について書いてみた。
非常識な人には、意図的に非常識な言動を行っている人とそうではない人がいる。後者の場合は、同情の余地がある。自分の言動が相手にどんな影響を及ぼすのかについて、能力的にわからないのだ。加えて、こだわりが強く物事に柔軟に対応することができないため、非常識な人になる。
なので、具体的に噛んで含めるように教えてあげれば、非常識な言動を改める可能性はある。意図的に非常識な言動を行っている人への対応は、「相手の土俵に乗らない」の一択だ。自分と相手との境界線をしっかり引き、非常識な言動があれば、「この人は今、自分のお金を捨てたな…」と思えばいい。非常識な人自身にとって、残念なことをしているな…と思えばいいのだ。
今回の記事:「非常識な人の心理と対処法|常識のない人にイラッとせずにすむ」