不器用な生き方をやめたい

人の心理や特徴を踏まえて合理的に行動したい

探し物が見つからない…見つける合理的な方法がある

探し物が見つからない…ということがある。

個人的には、大事な本がなくなり困ったことがあった。あるべき場所はもちろん、ありそうな場所を全部探したのだが、どうしても見つからない。何度も同じ場所を探したこともあった。

本を置く場所など限られているし、小さいものでもないのに見つからない。結局そのときは見つからず、失意のままあきらめてしまった。この本は、後に探していないときに見つかった。

今回は、探し物を見つける合理的な方法について書いてみたい。

目次

探し物が見つからない理由

探し物が見つからず困る女性

まず、探し物が見つからない理由から考えてみよう。

文房具やはさみ、スマホやリモコンなど、家の中にあるはずなのに見当たらない、ということがある。

その理由は、普段置いてあるところにないためだ。なぜそこにないかと言えば、自分がイレギュラーな場所に置いて、そのときは覚えているが(動的な記憶として保持)、その後、忘れてしまうということだ。動的な記憶として保持する場合は、超短期の記憶なのでとても忘れやすい。

※動的な記憶に頼り、普段と違うことをしてしまうとまずい。

他者が動かした可能性もある

自分は関与せず、他者が動かした可能性もある。

特に置き場所を決めていない場合は、家族などの他者がいいと思う場所に置くことがある。

自分であれば決して置かないような場所に置くこともあるので、なかなか見つからない…ということがある。また、自然に落下したとか、落下後転がって場所が変わる…ということもある。

※子供やペットが物を動かす可能性もある。

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探す場所に抜けがある

探す場所に抜けがあり、見つからない…ということがある。

ここにあるはずだ、と思えば、そこばかり何度も探して見つからない…ということがある。

また、ポケットに入れているのに探している、手に持っているのに探している…ということもある。子供のころの話だが、グローブに入っているボールを一生懸命探したこともある(笑)。つまり、焦点を当てる場所(探す場所)を間違えているのだ。そして、その間違いに気付かない。

このように、認知上に偏りや抜けがあると、探す場所にも偏りや抜けが生じる。

探すことをあきらめてしまう

ある程度探して見つからなければ、探すことをあきらめてしまう。

上手く探せば見つかるのに、探し方が悪くて見つからなくてもあきらめてしまう。あきらめてしまえば、見つかるものも見つからない。その後、かなり時間が経って見つかることはあるが…。

※もはや探していないのに、偶然見つかることがある。

可能性の低いストーリーを作って、「~だから無いのだ」と自分を納得させることもある。とにかく、探すことをあきらめてしまえば、そこで終了だ。※何でも、あきらめたらそこで終了だ。

 

探し物を見つける方法がある

まずは騒がず落ち着く

探し物が見つからないときは、焦って感情的になってしまう。

大事な物であれば顔色が変わるし、ちょっとした物でも無いとイライラする。

こういう状態になると、見つけることから遠ざかる、と考えた方がいい。先に、「認知上に偏りや抜けがあると、探す場所にも偏りや抜けが生じる」と書いたが、そうなってしまうためだ。

まずは、慌てて探しにかかるのではなく、落ち着きたい(頭をクールにしたい)。

俯瞰し探すエリアを決める

気持ちが落ち着いたら、状況を俯瞰し探すエリアをいくつか決める。

家の中であれば、テレビやソファのまわり、机やテーブルのまわり、引き出しの中、クローゼットの中など、いろいろな探索場所がある。その中で、確率が高い(と思う)場所を優先する。

自分や他者の行動の動線を考えて、確率を考えるといいだろう。それを最後に使ったのは誰でいつなのか、と考えてもいいだろう(記憶があいまいで、間違えていることもよくあるが…)。

そのエリア内をよく探す

見つかる確率にしたがい、順番にエリア内を探す。

このときのポイントは、そのエリアに絞り徹底的に探す、ということだ。

ありがちなのが、何度も同じ場所を探して時間を無駄にする、というパターンだ。Aという場所を探して、Bに移りCに移るが、無ければまたAに戻って探す。これは無駄な探し方になる。

なので、Aという場所を探すのであれば、徹底的に探し、探し終わった時点で「ここにないことは明らかだ」、「ゆえに、再度ここを探す必要はない」という確信を持てなければいけない

そして、当然再度探してはいけない(再度探さない理性と勇気が必要)。

複数回探す無駄をなくす

そうすることで、同じ場所を複数回探す、という無駄をなくすことができる。

何度も机やクローゼットの中を引っ掻き回す、ということをしなくていいようになる。

もうひとつのいい点は、そのエリアにない、ということがはっきりするので、探し物の発見に近づくことができる、ということだ。Aにないのがはっきりしたので、あとは残りのBかCかDか…ということになる。見つかる確率が上がるので、探すモチベーションが下がることもなくなる。

変に探すことをあきらめることがなくなる、ということだ。

極めて確率の低いエリアは除く

探すエリアを決めるとき、(客観的に見て)極めて確率の低いエリアは除きたい。

イライラしながら探すとき、焦って感情的になり探すときは、思わず極めて確率の低いエリアも探してしまう。これは、全件検索のようなものでリソースを使うし(探すことが嫌になる、探すモチベーションが下がる原因になる)、実際に探し物がそこで見つかることはほとんどない。

※(比喩的にいうと)冷蔵庫の上を探しても仕方がない。

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正しく探せば見つかる

下手に探せば見つからないが、正しく探せば見つかる可能性が高い。

探し物を見つけることは、失敗を繰り返せば成功に至る、ということと同じなのだ。

見つからないことは、失敗になる。だが、(これまで述べたような形で)合理的に失敗を繰り返せば、成功する。すなわち、A⇒B⇒Cと探して見つからなければ、Dで見つかることになる。

※ある場所が、A、B、C、Dに限られる場合。

A、B、Cを探してなければ、「そこにはない」という情報を手に入れた、ということになり、Dにある、ということになる。そこで探すことをやめなければ、必然的に見つかるだろう。

 

探し物を見つける合理的な方法 - サマリー

まとめ

今回は、探し物を見つける合理的な方法について書いてみた。

要するに、探す場所を区画で割り、確率にしたがい区画に優先順位をつけ、その順位どおりに順番に探す、ということだ。

探すときは、「ここにないことは明らかで、再度ここを探す必要はない」という確信が持てるまで漏れなく探す。そして、そこを(無駄を省くため)再度探さないように徹底すればいい。

そうすれば、捜索をあきらめずにすみ、探していた物が首尾よく見つかることになる。

今回の記事:「探し物が見つからない…見つける合理的な方法がある」