不器用な生き方をやめたい

人の心理や特徴を踏まえて合理的に行動したい

内向型の有名人 - 俳優編

以前の記事で、内向的な人の特徴を挙げた。

そのときは、1)内から活力を得る、2)行動の活力を得にくい、3)外部からの刺激を好まない、4)量より質を求める、5)なかなか発言できない、6)行動する前によく考える、7)慣れるまでに時間がかかる、8)無駄話をしたがらない、の8つの特徴を挙げた。

今回は、内向型の有名人(俳優)の例を挙げてみたい。

彼らがどのようにその特徴を特長に変え活かしたのか…について考えながら読んでいただけるとおもしろくなると思う。内向型の人が成功するための示唆を引き出すことができるかもしれない。

なんとなく俳優は外向型だと思ってしまうが、内向型の有名な俳優は結構いるのだ。

目次

伝説の女優 グレース・ケリー

内向型の有名人

俳優からモナコ公国の公妃に転身した半ば伝説の俳優さんだ。

少女時代はおとなしく、赤い頬の人前に姿を現すのが苦手な子供で、3人姉妹の中でも真ん中のグレースが1番不器用であったという。その一方、ダンスやピアノを学び、やがて演技に興味を示すようになる
出典:グレース・ケリー - Wikipedia

ほかの兄妹が活発だっただけに、内向性が目立ったようだ。

両親はおとなしい内向型のケリーさんには、あまり期待していなかったようだ。だが、彼女には目標に向かって地道に努力を積み重ねる、という特徴があった(それが父親の教えでもあった)。父親の教えを素直に受け入れる素養があり、それを自家薬籠中の物にした、ということだろう。

内向性と地道な努力は親和性が高い。

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世界で最も美しい人 ミシェル・ファイファー

「世界で最も美しい人物」に選ばれたこともある俳優さんだ。

演じることでそうなったかどうかはわからない。演じることって、誰かの後ろに隠れているようなものだと思うの。演技だから、責任とらなくていいでしょ。解放されるけど、後で本当の自分に戻らなければならないわ。でも、それがとても 難しくなるの。有名になって、警戒心が強くなり、本当の自分に戻るのを恐れてしまうのね。それでよけいに内気になることがあって、孤立しがちになるんだわ
出典:ミシェル・ファイファーインタビュー - シネマトゥデイ

演じることで内気な自分を克服できたか?という質問に対する答えだ。

なぜ長く休みをとったのか、という質問には、「充電したかったから」と答えている。彼女は、刺激の少ない環境で静かに自分が好む活動をすることで活力を得る…という内向型の人である。

内向型の人は、演じることで解放されることがあるのかもしれない。

最も興行収入を稼いだ女優 エマ・ワトソン

エマ・ワトソンも内向型だとされる。

だが、このインタビューの様子を見る限り、そうは思えない。

表情が豊かで動きが多い。よく考えながら話をしている、という感じもない。完璧な台本があって演じている、ということだろうか…。

みんなには悪いけど、私は大学に戻らなくてはならないの『だとか』とにかく家に帰って、飼い猫たちとのんびりしなければならないの』という具合に。そんなとき、みんなは私を見つめて『この子は正気なのか?』みたいな顔をする。だけど実際は、むしろ正気だからこそ言っているのよ
出典:エマ・ワトソンが闘う理由。

しかし、このインタビューからは内向性を垣間見ることができる。

いい仕事の話を断わるなど信じられない…と思うかもしれない。だが、活力を得るためにそうすることが必要なのだ。内向型の彼女の場合は、大学で好きな勉強をしたり、自宅で飼い猫とのんびりすることが、エネルギーをチャージすることになる。そうしないと仕事ができないのだ。

トニー賞を受賞 ジョアン・アレン

トニー賞を受賞し、アカデミー賞にも3回ノミネートされている女優さんだ。

※「ザ・コンテンダー」で、主演女優賞にノミネートされている。

インタビューの様子だが、エマ・ワトソンよりは、内向型という印象を受ける。

彼女の関心は賞をとることではなく、優れた脚本に出会うことだ。脚本にこだわり慎重に作品を選ぶ、という俳優さんがいるが、彼女はそのタイプの人だ。内向型の俳優さんにはそういう傾向があると思う。量を求めて消耗するよりは、量を絞り質を求めた方が自分の特徴を活かせるためだ。

彼女には、ゆっくりだけど着実に進歩する、という信念があるそうだ。

名優 ハリソン・フォード

ハリソン・フォードも内向型の有名人だ。

アクションシーンの印象が強いせいか、内向型というイメージはなかったが…。

彼は広大な農場を所有し、気に入った映画の脚本がない場合は、同地でのんびりと過ごす…というライフスタイルを貫いている(Wikipedia)そうだ。

なので、普段はお気に入りの場所でエネルギーをチャージし、「これは」という脚本があれば、動きだし精力を傾ける…ということなのだろう。※妻はアリーのC・フロックハート

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俳優・監督 クリント・イーストウッド

彼のスクリーン上の印象は、斜に構えた内向型、というものだ。

実際はもちろん、斜に構えてなどいない。

私は背が高くて目立っていたし、転校ばかりしていたから、いつも自分を守らなければならなかった。だから、おそらく内向的だったんだろう。失語症の気配もあった
出典:クリント・イーストウッド 自らを語る 前編

自分自身でも、内向的だった、と述懐している。

目立っていたから目をつけられやすかった…ということだろうか。内向型の人は外部からの刺激を好まないので、(刺激を避けるため)外に向かうのではなく内に向かう、ということになる。

 

内向型の有名人 - サマリー

まとめ

今回は、内向型の有名人(俳優)の例を挙げてみた。

彼らの話などから引き出すことのできる示唆は、1)目標を持ち内向性と親和性の高い地道な努力を続ける、2)量を求めて消耗するより量を絞り質を求める、3)ゆっくりでも着実に進歩すればいい…と考える、4)静かに自分が望む活動をする時間と場所を用意する、ということだ。

内向性と親和性の低いことをすると、特徴を活かせず失敗する確率が高くなる。

内向型の人が外向的な振る舞いをしようとすると消耗し、そういう活動がこれまで以上に嫌になってしまう可能性もある。なので、無理をするのではなく(自分を飾るのではなく)、内向性と親和性の高い行動を軸にした方がいい。そうすることで、成功する確率が高くなる、と考える。

※外向的な振る舞いをしたいときは、演じればいいのかもしれない。

今回の記事:「内向型の有名人 – 俳優編」