2019年現在における「パウンド・フォー・パウンド」最新ランキングです。
このランキングは、異なる階級の選手を同じ物差しで比べた結果を表します。したがって、このPFPランキングをみれば、誰が最強のボクサーなのか、誰がずば抜けたパフォーマンスを示しているのか、ということがわかります。
日本人のボクサーでは、山中慎介(7位)、内山高志(10位)が名を連ねたことがあります。※リング誌
今回は、2019年現在における最新の「パウンド・フォー・パウンド」を紹介します。
※パウンドフォーパウンドは、「PFP」または「P4P」と表記します。
目次
最強のボクサーは誰か
The Ring の P4P
リング誌の最新のPFPは以下のとおり。
1)ロマチェンコ、2)クロフォード、3)アルバレス、4)井上尚弥、5)ウシク、6)スペンス・ジュニア、7)ゴロフキン、8)エストラーダ、9)ガルシア、10)ニエテス
やばい!これは凄く名誉ある事だ。。
— 井上尚弥 Naoya Inoue (@naoyainoue_410) 2019年5月21日
井上尚弥、全階級最強ランク4位浮上! 米リング誌PFPで自己最高、ゴロフキンら抜く | THE ANSWER https://t.co/kaSZ5puqVu
2018年の6月のランキング:
1)ゴロフキン、2)ロマチェンコ、3)クロフォード、4)アルバレス、5)ガルシア、6)井上尚弥、7)シーサケット、8)スペンス・ジュニア、9)コバレフ、10)リゴンドー
ゴロフキンが1位から陥落し、シーサケットに勝ったエストラーダがランクインしています。
ESPN の P4P は…
ESPNの最新のPFPは以下のとおり。
1)ロマチェンコ、2)クロフォード、3)アルバレス、4)井上尚弥、5)スペンス・ジュニア、6)ウシク、7)ゴロフキン、8)ガルシア、9)ジョシュア、10)エストラーダ
ESPNのボクシングの専門家による投票結果も示されていますが、ロマチェンコが115PT,クロフォードが109PT,アルバレスが88PT、井上尚弥が75PTとなっています。
※井上尚弥を1位に推す人もいたようです。
The ESPN #boxing panel has voted and the new P4P rankings have been updated. If you're unhappy with this list I don't care: https://t.co/bPQpoK3hJ0
— Dan Rafael (@danrafaelespn) 2019年5月22日
World Boxing News の P4P
WBNの最新のPFPは以下のとおり。
1)アルバレス、2)ロマチェンコ、3)井上尚弥、4)クロフォード、5)ウシク、6)パッキャオ、7)ゴロフキン、8)スペンス・ジュニア、9)ガルシア、10)エストラーダ
井上は、2018年の6月のランキングから2つ上げました。
そのほかでは、田中恒成が13位に入っています(7位ランクアップ)、井上と対戦するドネアは18位、井岡一翔は32位。京口紘人は45位。拳四朗は48位、ネリが49位です。
BoxRec のレーティングでは
ボクレコのレーティングは以下のとおり。
1)アルバレス、2)クロフォード、3)ゴロフキン、4)スペンス・ジュニア、5)ロマチェンコ、6)ジョシュア、7)ウシク、8)ベルチェルト、9)パッキャオ、10)サンタ・クルス
ネリは18位、井上尚弥は31位、ドネアは56位、拳四朗は61位、伊藤雅雪は93位。中谷正義が93位。田中は108位、井岡は110位。井上のランクが低いのは、レーティングの高い相手とやっていない、という評価のためでしょう。
ロドリゲスでも4つ星。ドネアは5つ星なので、ドネアに勝てばジャンプアップするでしょう。
TBRB
1)ロマチェンコ、2)クロフォード、3)井上尚弥、4)ウシク
Naoya Inoue moves up to 3rd in the updated @TBRBoard P4P list.
— Tom Craze (@TomCraze) 2019年5月22日
Interesting side note: 3 of the top 4 fighters have no more than 18 pro bouts to their name! pic.twitter.com/afEOkN3D1N
FightNights のランキングは
FightNights Updated P4P Rankings:
— FightNights.com (@boxing) 2019年5月22日
1. Vasyl Lomachenko
2. Naoya Inoue
3. Oleksandr Usyk
4. Canelo Alvarez
5. Terence Crawford
6. Gennady Golovkin
7. Errol Spence Jr
8. Leo Santa Cruz
9. Juan Francisco Estrada
10. Anthony Joshua
Peeking in: Wilder, Pacquaio-Thurman Winner.
CompuBox のランキングは
1)ロマチェンコ、2)井上尚弥、3)クロフォード
Naoya Inoue has crept into the pound-for-pound discussion following his latest win over Emmanuel Rodriguez.
— CompuBox (@CompuBox) 2019年5月22日
We rate the Big 3: Vasyl Lomachenko, Terence Crawford and ‘The Monster’ in ten offensive and defensive categories #boxing pic.twitter.com/ZCecV0tf2r
データからわかることですが、井上の特長の1つはジャブがいいことです。
手数が出るし着弾数も多い。精度は全盛期のゴロフキンにやや劣る、という程度で文句なし。攻撃面ではロマチェンコを上回る井上ですが、防御面ではロマチェンコの後塵を拝します。
防御面の差を詰めることができれば、1位になることも夢ではありません。
ボクサーの評価
My P4P list:
— caleb truax (@GoldenCalebT) 2019年5月18日
1.Canelo
Bud Crawford
Inoue
Loma
Usyk
2-10. Take your pick
*#1 is in no particular order*
Inoue not been a bantamweight would be pfp no1. Name another champ who’s cleaning up like him in the fashion he does. Our lower weight get no credit 👎🏻
— Gavin Mcdonnell (@bigtwinnygav) 2019年5月18日
専門記者の評価
井上はPFP上位の5人に入るだろう、ということです。
「現在PFP5傑であることに疑いの余地はない」と分析。順不同として、ロマチェンコ、クロフォード、ウシク、カネロ、井上を世界5傑とした上で「モンスターが彼らの中で最強であるという強い証拠もある」「世界NO1の座を確固たるものにするのは時間の問題に過ぎない」と絶賛
井上の1位は時間の問題、とする見方もあります。以前はロマチェンコがそんな感じでした。
パウンドフォーパウンド - サマリー
まとめ
今回は、2019年現在における最新の「パウンド・フォー・パウンド」を紹介しました。
個人的には、ボクシングにパラダイムシフトを持ち込んだロマチェンコが1位だと思います。
ボクレコ以外は、ロマチェンコ+クロフォード、ウシク、アルバレス、井上尚弥を上位5傑としています。なので、井上はPFPの5位以内である、ということがコンセンサスといえるでしょう。
井上尚弥はすでに、日本人としては前人未到の地に足を踏み入れています。まだ全盛期に入ったばかりで、ロマチェンコらよりも若さがあります。井上が数年後に1位になる、という可能性は十分にあると思います。
あとは、ロマチェンコも苦労しているようですが、対戦相手に恵まれるかどうか、ですね。
今回の記事:「パウンド・フォー・パウンド 最強のボクサーは」