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メンタルが不安定な時どうすればいいのか?

メンタルが不安定な時、どうすればいいのだろうか?

人である限り、メンタルが不安定になることがある。いつも好調である、というわけにはいかない。そういう状態のときは、自己のパフォーマンスがかなり落ちる。仕事でもプライベートでも、つまらないミスをしたり、言動の選択を間違え、まわりから顰蹙を買ったりしがちになる。

では、メンタルが不安定な時は、どうすればいいのだろうか。

 

 

 

目次

 

メンタルが不安定になる

メンタルが不安定になることがある。

将来の不安を感じる時、問題に押し潰されそうな感覚を得た時、対人関係では、相手が自分を軽んじた、と感じる時、相手が自分の期待に反する行動をとった時、相手に対し不適切な言動を選んだ時(自己嫌悪)、相手がいなくても、大事な選択を誤ったと感じる時にメンタルが不安定になりがちだ。

自分は評価されておらず、自分の存在意義を感じない、と思う時もそうなる。

また、ネガティブなニュースを見聞きして、不安定になることもある。

パフォーマンスが落ちる

メンタルが不安定になると、自分のパフォーマンスがはっきり落ちる。

わたしは将棋を指すが、メンタルが不安定なときは、勝率が極端に落ちる。

将棋というゲームは、相手の指し手の意味を理解し、相手の指し手より価値のある指し手を選ぶことで自分優位の<非対称性>を作り、その非対称性を利用して勝ちに繋ぐ、というゲームだ。

メンタルが不安定な時は、相手の指し手の意味を理解しないか、軽視するようになる。さらに、集中力の欠如からつまらないミスをする。その結果、相手優位の<非対称性>ができてしまい、粘ることもできず、あっさり負けてしまうのだ。

仕事においても、将棋と同様、パフォーマンスがはっきり落ちることになる。

自分に合う対処の術を選ぶ

あなたは、自分に合う対処の術を<自分で>選ぶ必要がある。

人は細かくみれば千差万別であるから、自分に最も合う対処の術を選ぶ必要がある。

以前、カウンセラーの話をしたが、彼らは問題に対する解決策を提示しない。そのかわり、問題を抱えている本人が自分で問題を解決するための<癒しの>環境を作ってくれる。彼らは、暗闇の中で途方に暮れて立ちすくんでいる自分に、ほのかだが温もりのある明かりを与えてくれる、という存在だ。

つまるところ、心の問題は、(他者に助けてもらいながらも)自分で解決するしかないのだろう。

ある意味、最も自分を知る自分が、自分に合う対処の術を選ぶべきなのだ。

 

 

 

懐(ふところ)を深くする

自分比でいいから、懐を深くするように心がける。

格闘技では懐の深い相手は強い。こちらの攻撃が容易には届かず、嫌になる(笑)。

心の懐を深くする、ということは、たとえば事前に想定しておく、ということだ。問題が生じて当たり前だと考えておく、起こり得るトラブルをある程度具体的に想定しておく。また、物事は、80点以上の「優」であれば十分である、としておけばいい。

※変化を嘆くのではなく、変化には対応するしかない、と腹をくくりたい。

懐が狭いと、常にイライラし不安定になりがちだ。

問題を整理する

問題は、自分なりに整理した方がいい。

問題を抱えてイライラしているときは、問題の整理ができていない。

こういう問題がある、ああいう問題がある、結局、たくさん問題がある、程度の曖昧な認識であり、<たくさん問題がある>、<問題を解決できるかどうかわからない>という認識自体がストレスになり自分を苦しめる。そして、知らず知らずのうちにその苦悩が外面にあらわれてしまう。

このような状態は、自分がくすむし、まわりに対して良い影響を与えないのでまずい。

アウトプットする

整理といっても、脳内で考えるだけでは難しい。

ゆえに、もやもやをアウトプットして整理したい。

わたしの場合は、書いて整理する。書けば、問題の数や内容がわかり重要度もわかる。

とりあえず、今抱えている問題の数や内容、重要度がわかれば、自分は問題をマネージメントしている、という主体的な感覚が生じ、比較的心が落ち着く。「たくさん問題があって、何が何だかよくわからん」という取っ散らかった状態から脱することができる。

問題が解決できる・できないにかかわらず、まずは、問題を整理することが大事なのだ。

たくさん考える

自分を悩ます問題について、たくさん考えてみる。

おすすめは、<ウォーキング>と組み合わせることだ。

※散歩と思考は相性がいい。散歩中にアイデアが浮かぶ、ということはよくあることだ。

通勤途中の歩きと組み合わせてもいい。たくさん考える、ということは、デッサンの際に描く下書きの線をたくさん描く、ということだ。中には、大きくはみ出す線もあったりするが、たくさん描くと、自分なりの正解の線というものが見えてくる。

つまり、たくさん考えることで、正解らしい問題の対処が見えてくるのだ。

※そのプロセスにおいて、大きくはみ出す線も必要だ。

 

 

 

まとめ

メンタルが不安定な時は、どうすればいいのだろうか。

まずは、自分比でいいから懐を深くするよう心がけたい。

事前に問題が生じることを想定しておく。常に問題は抱えるもの、向き合うものである、とし、起こり得るトラブルをある程度具体的に想定しておく。やっかいな問題を複数抱え、それらの問題に向き合うという作業は、一生続くものであり、それが人生である、というある種の達観が必要になる。

次に、問題をアウトプットすることで整理する。

乱雑な部屋にいると、思考も乱雑になる、ということがある。整理整頓は、頭の中についても必要だ。問題を把握して、マネージメントしている、という主体的な感覚を得ることが大事になる。

最後に、問題についてたくさん考えたい。

わたしは、通勤時における徒歩の時間が長いので、歩きながら結構考える。考えながら歩くと長い距離でも苦にならなくなるので、そういう意味でも、安全に留意しつつたくさん考えればいい。

考えることは、デッサンの際に描く下書きの線をたくさん引くことと同じだ。

たくさん線を引くと、そのうち正解の線が浮かび上がってくるものだ。

今回の記事:「メンタルが不安定な時どうすればいいのか?」