お金持ちの人は、年収いくらぐらいから…とイメージしますか?
ちなみに、ある調査によると、年収2,500万以上かせぐ人の割合は、「0.6%以下」だそうです。なので、このレベルの年収の人は、「お金持ちの人」と言っていいでしょう。
年収が二千万以上というのは、普通の会社員では想像しずらいと思います。では、お金持ちと普通の人の特徴の違いは何でしょうか。今回は、お金持ちの特徴について書いてみます。
※お金持ちの人の生き方が見えてくると思います。
目次
考え方が説明変数になる
お金持ちとされる彼(女)らと普通の人との間に、お金や成功に対する考え方の違いがあるのでしょうか。もしかすると、その違いが年収の差を生み出しているのかもしれません。
わたしは「考え方」は、年収の説明変数になり得る…と考えています。
通常は、何らかの行動をした結果、お金持ちになることができます。その行動の元になるのは「考え方」です。なので、考え方次第で行動が変わり、考え方が年収の変数になるわけです。
自ら与えてリターンを得る
信頼できる人には自分から与える
お金持ちの人は、自分から与えることができます。
以前、「情けは人のためならず」を戦略的に考える、というエントリを書きました。
お金持ちの人はこのことができています。自分から先に与えることで、人間関係の「良い流れ」を作り、その結果として、ビジネスが拡大したり…などの恩恵を受ける、ということです。もっといえば、良好な人間関係を資本にする、物事を動かすテコにする、ということです。
人への投資からリターンを得る
投資をしないとリターンを得ることはできません。
投資においては当たり前のことですが、これは人間関係にも当てはまります。
もちろん、投資先や投資するタイミングを間違えれば「損」をする可能性もありますが、正しく投資していれば、長期的には報われます。※人間関係の場合も、ある程度、長期的なスパンでみることが大事になります。
お金持ちの人は、信頼できる人には自分から与えています。
逆に、そうでない人は、「自分から与えない」というケースが多いように感じます。自分から与えることは損だ…ぐらいの気持ちがあるため、自分から与えることができないのです。
普通の人は、お金持ちの人ほど「投資をしない」ということです。
自律的に勤勉に働く
勤勉に働くことが大事だと考える
お金持ちの人は、勤勉に働くことが大事だと考えています。
このことは、きわめて当たり前のことで、誰しもそう思っている…と考えていましたが、年収により意識に差があるそうです。
年収の低い人は、それほど勤勉に働くことが大事だとは思っていません。逆に、年収が高くなればなるほど、勤勉に働くことが大事だと考えています。
わたしの仮説ですが、年収の低い人は、「働かされている」または「生活のためにやむを得ず働いている」という意識が強いのではないでしょうか?そうなる気持ちは、よくわかりますが…。
主体的に動く
逆に、年収の高い人は使命感を持って、能動的に働いていると思います。
なので、「生活のためにやむを得ず働いている」とは、あまり考えていないのではないでしょうか。ポジション(立ち位置)の違いもあると思いますが、お金持ちになるような人は、若いときから(お金持ちでないときから)ある程度「志」を持って、能動的に動いていると思います。
勤勉に働くことに価値がある、とすることは、普通の人でも真似できそうですね。
協調性を比較的重視しない
お金持ちの人は、協調性を比較的重視しません。
※このことをはじめて聞いたときは、意外な気がしました。
年収の低い人は協調性を重んじますが、年収の高い人は年収の低い人ほどは協調性を重んじません。高い年収を得ようと思えば、抜きんでる必要があるので、みんなと同じような歩みをしていたのではダメだということでしょうか。※ぬるま湯には浸からない、ということなのかも。
ぬるま湯に浸り満足すると…
そういえば、まわりの人と比較して満足していた自分は愚かだった…と後悔する人の話を聞いたことがあります。この人は、理想を追わず、ぬるま湯に浸かっていたことを後悔していました。
ただし、リーダーシップは重視するようです。年収の低い人と高い人では役職など(ポジション)に差があります。その差が協調性に対する考え方の差になっているのかもしれません。
人の助けを借りる
年収の高い人は、協調性を比較的重視しない一方、配偶者の大切さを強く認識しています。
年収の高い人は何でもかんでも自分でやろうとはしません。人の助けを借りることが上手です。人の助けをテコにして、1+1=3にしようとする意識が強いのではないかと思います。一代でお金持ちになるような人は、ひとりの力の限界(自分の限界)をよく知っていると思います。
※お金持ちの人には、普通の人より「助けを求めるスキル」があります。
誠実さを備える
誠実さを持つ
人間関係を打算で考える人は、孤立します。不誠実なビジネスをしていれば、そのうち足元をすくわれることになります。※かりそめの成功は、長続きすることがありません。
長期的に成功を維持しようと思えば、誠実さが必要になります。私生活でもビジネスでも、不誠実な人と関係を持ちたいとは思いませんよね。人はそのうち、不誠実な人から離れていきます。
当たり前のことですが、利益が目の前にぶら下がっていると、判断を誤る人も少なからずいると思います。※「誠実さ」よりも、目先の自己利益を優先する人はたくさんいます。
不誠実さは財産を毀損する
人脈が財産だとすると、不誠実さはその財産を毀損します。
この罠に落ちないようにするためには、「正邪・善悪」を意思決定の際のフィルターにすることです。
「損して得取れ」という言葉を思い出してもいいかもしれません。「正邪・善悪」をすっ飛ばして利益だけを取りにいくようでは、いつまでたってもお金持ちにはなれません。
※目先の自己利益を過剰に追うことは、やめた方がいいと思います。
お金持ちの人の生き方が見えてくる - サマリー
まとめ
今回は、お金持ちの特徴をまとめてみました。
今回の記事で書いたのは、1)信頼できる人には自分から与える、2)勤勉に働くことが大事だと考える(主体的に動く)、3)協調性を比較的重視しない、4)人の助けを借りる、5)誠実さを持つ、の5つになります。
これらの特徴から、お金持ちになる方法が見えるかもしれません。
協調性を比較的重視しないというのはやや意外でしたが、後は普通に納得できることばかりです。お金持ちとそうでない人の差は、その普通に納得できることが「できるか・できないか」にあるのではないでしょうか。普通の人の場合、「わかっていてもできない」は、ありがちなことです。
※わかっていてもできないことは、わたしにもよくあります。
とりあえず、2)勤勉に働くことが大事だと考える、からはじめてみてはいかがでしょうか。
自分の目先の損得に敏感な人は、1)信頼できる人には自分から与える、5)誠実さを持つ、ということは、むずかしいかもしれません。※損得の評価の仕方を、変える必要があります。
行動メモ:
自分が信頼できると思う人には、自分から与える。
信頼できるかどうかわからない場合でも、「与える」寄りの姿勢を取る。こちらから与えると、誠実に返してくれる人は意外と多い(与えることで、相手が信頼できるかどうかもわかる)。
勤勉に働くことが大事だと考える。そのためには、仕事に対し主体的に取り組む必要がある。人の助けを躊躇せず借りる。普段から人に与えておけば、容易にそうできるようになるだろう。
誠実さは必要である。不誠実さは財産を毀損する。「正邪・善悪」を意思決定の際のフィルターにする。目先の自己利益を過剰に追ってはいけない。損して得取れ、という言葉を意識する。
今回の記事:「お金持ちの特徴|普通の人との違いがある」
参考文献:『普通の人がこうして億万長者になった- 一代で冨を築いた人々の人生の知恵』