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声と話し方が相手に与える印象|感じのいい話し方とは

声と話し方で、相手に与える印象が変わります。

その印象の悪い方でいえば、焦っているのかな、緊張しているのかな、軽そうだな、信用できないな…という印象を受けることがあります。一方、良い方でいえば、落ち着いているな、余裕があるな、真面目そうだな、誠実そうだな、信用できそうだな…という印象を受けることがあります。

自分の声と話し方が相手にどのような印象を与えているのか、一度よく考えてみましょう。もしかすると、改善すべき点が見えてくるかもしれません。※声を録音して聞くといいと思います。

目次

早口の人の印象は…

声や話し方からある印象を受ける女性

早く話す人は、相手にどのような印象を与えるのでしょうか。

早口ですが、焦って早くなっている場合と、そうでない場合があります。

まず、焦って早くなっている場合ですが、聞いている方からすれば、「この人焦っているな」というのが、まるわかりです(笑)。突っ込まれたくないから早口で弾幕を張っているのか、何か都合の悪いことを隠しているのか…それともかなり緊張しているのか、と思われてしまいます。

いずれにしても、焦りが原因の早口は悪印象ですね。

評価は二つに分かれる

次に、焦っていないのに早い場合です。この場合の評価は二つに分かれます。

ひとつめは、自己主張が強い、頭の回転が早い、などのフラット~ポジティブな評価です。「早口+論理的」に話す人を見て、「頭の回転が早いなぁ…」と感じることがあると思います。

ふたつめは、自分が(たくさん)話をすることは好きだけれど、人の話をあまり聞かない人ではないのか?聞き手のことをあまり考えない人ではないのか?というネガティブな評価です。

 

 

 

コミュ力の高い「できる人」というのは、必ず相手(聞き手)のことを考えています。なので、自分が早く話したいと思っても、その欲望にしたがって早く話す、ということはしません。逆に「できない人」は、相手のことはお構いなしに、自分の話したいように話してしまいます。

以上のように考えると、早く話すことは避けた方がよさそうですね。

ゆっくり話す人の印象は

では、ゆっくり話す人の印象はどうでしょうか。この場合の評価も二つに分かれます。

ひとつめは、慎重な人だな、言葉を選ぶタイプの人だな、穏やかな人だな、落ち着いた人だな、信用できそうだな、などのフラット~ポジティブな評価です。ゆっくり話す人には、「懐の深さ」のようなものを感じることがありますね。

ふたつめは、マイペースだな、のんびりしているな、暗い感じだな、頭の回転が鈍いのかな…というややネガティブな評価です。早く話したい人から見れば、ゆっくり話す人はイライラするタイプの人かもしれません。※相手との相性で、評価されることになります(評価が変わります)。

早く話すよりゆっくり話す方がいい

早く話す人とゆっくり話す人を、比較してみましょう。

早く話す人、ゆっくり話す人、どちらもポジ・ネガ評価がありますが、どちらがいいかと聞かれれば、わたしは「ゆっくり話す方」だと答えます。話す目的というのは、相手に話を理解してもらうことです。早く話せば、この目的を達成できなくなる可能性があるからです。

※目的が達成できなければ、意味がありませんね。

早口でまくしたてたら、相手のリアクションが悪かったり、相手が黙り込んでしまった…という経験はありませんか?その場合は、あなたの話が早すぎて理解できなかったのか、(あなたの話し方に)悪い印象を受けて、話す気がなくなった…ということでしょう。

高い声の印象は

次に、声の印象について考えてみましょう。高い声で話す人がいますね。

高い声というのは明るいイメージです。会社などで電話に出るときは、「普段より高めの声を出せばいい」と言われます。それは、明るいイメージを演出するためでしょう。電話をかけたとき、相手が明るい感じだと、こちらも話しやすくなります。

 

 

 

コミュニケーション能力の高い人は、比較的声の高い人が多いです。

高い声の人には、明るいイメージがあるので、人が集まりやすく、コミュニケーションの機会が増え、その能力が磨かれていく…ということかもしれません。※必然なのかもしれません。

高い声は高すぎない限り、人に悪い印象を与えることはありません。耳障りになるような、高すぎる声は別ですが…会話するときに、そこまで高い声の人はあまりいないでしょう。

高めの声は、総じて好印象です。※やや高め、ぐらいがいいでしょう。

低い声の印象は

一方、低い声の印象はどうでしょうか。低い声の評価も、二つに分かれます。

ひとつめは、落ち着いた人だな、信頼できそうだな、などのポジティブな評価です。低い声で話す人には、ゆっくり話す人と同様に、「懐の深さ」のようなものを感じることがありますね。

リーダーシップを感じさせる声は「低い声」だとの見方もあります。

アメリカの大統領選挙では、1923年以降、常により低い声の候補者が勝利を収めてきた、という説もある。イギリス最初の女性首相サッチャーも、低音を磨くためにボイストレーニングを受けたことで知られている
出典:声が低いCEOは、年収が2000万円も多い

たしかに、低い声には「重み」があります。政治家には「言葉の重み」が必要ですので、低音の方がいい…というのは、なんとなくわかります。明るいだけでは足りない…ということです。

ふたつめは、暗い、怖い、愛想がない、などのネガティブな評価です。

これらのネガティブな評価を避けるためには、表情をやわらかくしたり、(低いなりの)声の高低、スピードの変化をつけることが必要です。一本調子にならないことが大事ですね。

抑揚をつけて話す

抑揚をつけて話す人がいます。※コミュニケーション能力の高い人に多い。

声に抑揚がある人は、相手に感情豊かで魅力的な人だと思われます。抑揚があるだけで、人はおもしろく感じ、注意がそちらに向きます。他人のたわいのない話に思わず聞き耳をたてた…ということはありませんか?そんな時の会話には、「抑揚」があふれています。

抑揚 ≒ 感情、なんですね。

棒読みをする役者さんを見てもおもしろく感じませんが、適切な感情を込めてセリフを言う役者さんの芝居は、おもしろく感じます。セリフにも芝居にも、適切な抑揚があるからです。話し方の印象もそれと同じことですね。魅力的な話し方をする人には、適切な抑揚があります。

そのまま真似をする必要はありませんが、自分の感情を抑揚として表現できれば、相手から魅力的な人だと思われる可能性が高くなります。※感情を上手く抑揚で表現したいですね。

抑揚を抑えて話す

対照的なのが、抑揚を抑えて話す人です。

この話し方をする人の印象ですが…暗い人、面白味のない人、冷たい人、何を考えているのかわからない人、などのネガティブな評価になります。自分に自信がないのか?または、何かを隠しているのか?と思われるかもしれません。

シャイな人で、自分の感情を抑揚として表現するのは恥ずかしい…人間味を出すよりも、機械的に話したい…という人がいますが、このタイプの人は(不必要に)損をしています。相手に(誤解され)悪印象を持たれることになりますので、改善した方がいいでしょう。

※そうすることは、相手に対し「閉じる」という態度になります。

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何を考えているかわからない…

人から、「あなたは何を考えているか、よくわからない…」と言われたら、これはちょっとまずいな…と思った方がいいでしょう。あなたの話し方に問題があるのかもしれません。

※人は、オープンでわかりやすいものに惹かれます。

人は面と向かって「暗いね」、「面白味がないね」とは言いませんが、「何を考えているのか、よくわからない」とはいいます。そう評価されたら、注意した方がいいでしょう。

※「何を考えているのかわからない=閉じているね」と言う意味です。

まとめ

今回は、声と話し方が相手に与える印象について書きました。

普通の会話では、早く話すのはNG、抑揚を抑えて話すのはNG、ということがわかりました。

話すスピードは、普通~ややゆっくり目、相手の理解度に応じて調節できればいいでしょう。「抑揚」は適度につけた方がいいですね。抑揚がなければ、あなたの印象が悪くなります。

また、相手に明るい印象を与えたいのであれば、「やや高めの声」で話すことです。会社で電話に出るとき…ぐらいのイメージです。高い声は、相手に明るく快活な印象を与えますよ。

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低めの声は信頼感を醸成する

相手に重みを感じさせたり、信頼感を与えたいのであれば、低めの声ですね。

ただし、暗い、怖い、愛想がない、などの(低い声の)ネガティブな印象を避けるために、話すときの表情をやわらかくしたり、(低いなりの)声の高低、スピードの変化をつけることが必要になります。低い声には「抑揚」をセットにしてもいいかもしれませんね。

今回の記事:「声と話し方が相手に与える印象」