不器用な生き方をやめたい

人の心理や特徴を踏まえて合理的に行動したい

相手がとる距離で心理や気持ちがわかります

相手が自分に対して取る距離で、相手の心理や気持ちが大体わかる。

自分が好意を持つ相手には少しでも近づきたい、逆に、自分が嫌いな相手からはできるだけ遠ざかりたい(距離を取りたい)。これは極めて自然な人の感情だ。この感情に逆らって行動するのはむずかしいので、相手が自分に対して取る距離で、相手の心理や気持ちが大体わかるのだ。

目次

行動でウソはつけない

距離を取るのではなく縮めようとする男女

たとえば、男女で食事をするデートのような場面がある。

自分は相手のことを気に入っているが、相手が自分のことをどう思っているかわからない。そんなときは、相手が自分に対してとる距離が、相手の感情を知るひとつの目安になる。

距離の取り方は、相手のあなたに対するボディランゲージだ、と言っていいだろう。

人は言葉ではウソをつけるが、行動でウソをつくことはできない。なので、相手の心理や気持ちを知りたければ、相手のボディランゲージを見逃さないようにすることだ。

コミュ力の高い相手でも本音が行動に出る

相手がコミュニケーション能力の高い人であれば、より細かな観察が必要だ。

コミュニケーション能力が高い人の場合は、上手に態度を加工したり、取り繕ったり…ということがあり、紛らわしいことがあるためだ。

それでも、細かく観察すると動作に本音が出ている。

相手がそのタイプの人の場合は、距離の取り方に加え、細かい動作に注目するといいだろう(瞳孔など、ごまかせない部分に注目してもいい)。人は行動でウソをつくことはできないのだ。

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人にはパーソナルスペースがある

動物に縄張りがあるように、人にはテリトリーがある。

他人に近付かれると不快に感じる空間のことで、パーソナルエリアとも呼ばれる。一般に女性よりも男性の方がこの空間は広いとされているが、社会文化や民族、個人の性格やその相手によっても差がある
出典:パーソナルスペース - Wikipedia

パーソナルスペースは、個人的な空間だ。

この空間の大きさは、性別によっても違うし、性格によっても違う。また、同じ人でも相手との関係性により大きさが変化する。相手が好きな人だと小さくなる(接近を許す)し、嫌いな人だと大きくなる(接近を拒む)、というわけだ。あなたも、嫌いな人とは接近したくないはずだ(笑)。

※女性よりも男性の方が、テリトリーを広くとるようだ。

友達であれば、45~120センチ

やや幅があるが(笑)、友達であればこれぐらいの距離になる。

※この幅は、性別のためだ。

これは、相手の表情が読み取れる距離だ。双方が手を伸ばせば届く距離が、大体120センチ。

友達だとこれぐらいが普通だ。(一般に)パーソナルスペースが広い男性同士だと120センチ寄り、狭い女性同士だと45センチ寄りになる。まだ親しくない男女が食事をするデートのような場面でも、だいたいこれぐらいの距離(120センチ寄り)だろう。

恋人であれば、0~45センチ

恋人であれば、当然距離が近くなる。

これは、ごく親しい人にのみ許される距離になる。

片方が手を伸ばせばすぐに届く距離だ。なので、知らない人やそれほど親しくない人がこの距離に入ると、入られた方は不快になる。満員電車や混雑したエレベーターなどでそのようなシチュエーションがあるが、事前に予想できることであっても、いい気持ちはしないはずだ。

とりあえず、この45センチを目安として覚えてほしい。

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相手が内向的な男性の場合

この距離は、性格により変わるものだ。

あなたが女性で相手の男性の気持ちを知りたいとする。相手の男性が内向的な場合は、彼のパーソナルスペースは広い。内向的な人は慎重で警戒心が強く(外的な刺激を好まず)、他人の接近を容易に許さないためだ。

そんな彼が、あなたを45センチ以内に入れるようであれば、脈ありだ。

これは、非常にわかりやすいサインだと思う。45センチより多少距離があっても、脈ありかもしれない。内向的な男性は、そう簡単に他人を近づけないからだ。

距離の取り方を比較してみる

もし、会うのが2回目なら、1回目と距離がどうなっているか比較してみる。

2回目の方が近づいているようだと脈ありだ。

彼は物理的な距離だけではなく、心の距離も縮めたいと考えている。距離が変わらなければなんとも言えないが、そんな時はあなたの方から近づいてみて反応を見るのもいいかもしれない。

カウンター席を選ぶかどうか

具体的な行動でわかりやすいのがこれだ。

カウンター席というのは、テーブル席よりも二人の距離が接近する。右利きと左利きだと肘が当たるような距離になるので、45センチ以内だ。お店に入ったとき、カウンター席とテーブル席が両方空いていて、内向的な男性が自らカウンター席を選ぶようであれば、脈ありだ。

あなたがカウンター席に誘ってみてOKならば、これも脈ありだ。男性が嫌そうにしたり、テーブル席がいいと主張するようであれば、(その時点では)脈はない。

好意よりも警戒心が勝っている状態だろう。広くてゆったり座れるのでテーブル席がいい、と主張する場合があるかもしれないが、その場合もその時点では脈はない、とした方がいい。

相手が外向的な男性の場合

相手の男性が外向的な場合は、内向的な男性とは違って、脈があるかどうかわかりにくい。

外向的な男性のパーソナルスペースは小さい(相手の接近を許す)からだ。なので、上述した内向的な男性の基準は使えない。

 

 

 

だが、脈があるかどうかはわからなくても、脈がない場合ははっきりわかる。この点は、内向的な男性の場合とは逆になる。もともとパーソナルスペースが小さい外向的な男性が、あなたと対峙して距離をとるようであれば、脈はない。

外向的な男性が距離を取るようでは…

外向的な男性は、向かい合う場面では、やや前のめり(そうすることで相手との距離を縮める)になって話をする傾向にあるが、背もたれにぺったり背をつけているようだと、あなたには全く関心がない、ということだ。

一方で、脈があるかどうかの判断は困難だ。普通の状態でも、相手との距離を詰めるため、積極的でやる気があるように見えるからだ。なので、以下、注意点だけ挙げておく。

あなた(女性)が内向的な場合

あなたは内向的な性格で、相手の(外向的な)男性に対して好意を抱いている(または好意を抱く前の段階)、というシチュエーションだ。

外向的な男性は、あなたを友達としか見ていない場合でも、あなたとの距離を詰めようとする。あなたはその様子を感じて、この男性は自分に好意を持っているのではないか…と思いやすい。ドキドキして恋の予感を感じるかもしれないが、その感覚が間違いであることはしばしばある。

勘違いしないようにしたい

特に、あなたが男性に対して、好意を抱くか抱かないか微妙な心持ちでいる場合、男性がスッとあなたのパーソナルスペースに入ってきたら、ドキッとする。

内向的なあなたのパーソナルスペースは大きいので、このようなシチュエーションが起こりがちだ。だが、勘違いしないようにしたい。

あなたが外交的な性格の場合は、こうした勘違いはほとんど起らない。

あなたのパーソナルスペースがもともと小さいからだ。相手の男性が多少距離を詰めたところで、ドキドキすることなく普通で自然なことだと解釈するだろう。

目の表情も合わせて観察する

本記事の主旨は、相手がとる距離に注目して相手の心理や気持ちを読み取る、ということだが、他のモノサシを合わせて使えば、読み取りの精度が上がる。たとえば、相手の目の表情だ。

目の表情については、以前の記事でこう書いたことがある。

会話中に相手の目がキラキラし、表情がイキイキしているのであれば、「脈あり」の可能性が高い。逆に、眼に光がなく、細く小さく見えたり、無表情で死んだ魚のような顔になっていれば、「脈なし」で間違いない。そんな時は、相手は早く帰りたがっているので、さっさと切り上げた方がいいだろう

出典:会話中にわかる脈ありの態度

簡単にいえば、目が生きていれば「脈あり」で、死んでいれば「脈なし」だ。

目の表情については、コミュニケーション能力が高い人でも(一部の例外を除けば)ごまかすことがむずかしい。特に瞳孔の開閉などは意志の力でできるものではないので、本音がそのまま出るのだ。なので、目が生きていれば脈ありだし、そうでなければ脈なしなのだ。

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まとめ

今回は、相手がとる距離と好意の関係について書いた。

人には、自分が好意を持つ相手には少しでも近づきたい、逆に、自分が嫌いな相手からはできるだけ遠ざかりたい…という自然な気持ちがある。この気持ちは必ず行動にあらわれる。

なので、その行動を見逃さなければ、相手の気持ちもある程度わかる、というのが本記事の主旨だ。

人は言葉ではウソをつけるが、行動でウソをつくことはできないのだ。

人には「パーソナルスペース」と呼ばれるテリトリーがあり、それは性別や性格、相手との関係性などにより変化する。一般に、相手が恋人などごく親しい人の場合は、45センチだとされる。

なので、この45センチが特別な感情がある・ないの目安になる(もちろん個人差はある)。

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相手の性格で補正する

ただし、性格により距離が変わるので、補正して考える必要がある。

内向的な男性のパーソナルスペースは大きい(相手を寄せ付けず距離をとる)。なので、内向的な男性が、あなたを45センチ以内に入れるようであれば、脈ありと考えていい。

逆に、外交的な男性のパーソナルスペースは小さい(相手を受け入れ距離を縮める)。なので、相手が45センチ以内に近づいてきたからといって、「脈あり」だとは限らない。そのドキドキは勘違いである可能性がかなりある。

外交的な男性が距離をとるようだと、脈はない。この点ははっきりしている。

相手の気持ちを正確に知るためには、「距離」とともに、「目の表情」というモノサシも同時に使いたい。二つの異なるモノサシではかった結果が同じであれば、その結果から導かれる結論は正しいだろう。※合わせて見ることで、読み取りの精度が上がるのだ。

今回の記事:「相手がとる距離で心理や気持ちがわかります」