不器用な生き方をやめたい

人の心理や特徴を踏まえて合理的に行動したい

なりたい自分になれない…なりたい自分に近づく方法4つ

「なりたい自分」という理想を、なんとなくでも持っている人は多いと思う。

少なくとも、自分のここを改善してこうなりたい、ということは誰しもあるだろう。

だが、その自分は理想であるために、実現することはむずかしい。

理想を求めて努力しても時間ばかり経過し、「なりたい自分になれない…」、「理想の自分になれない」、「理想と現実のギャップを埋めることができない…」と思うことも、よくあることだ。

なりたい自分は、自分の欠点を改善し長所を伸ばした理想形なので、現実とのギャップがある。理想形(いいとこどり)は、トレードオフを無視した考え方から成り立つものだから、ギャップがあるのは当然だ。

でも、ギャップを埋める努力はすればいいと思う。埋めることのできるギャップもあるからだ。

今回は、「なりたい自分に近づく方法」について書いてみたい。

目次

なりたい自分になれない…と悩む

不器用な人は、理想と現実のギャップに悩む人でもある。

たとえば、内向的な人であれば、内向的で消極的な自分の現実を残念に思う一方で、外向的で積極的な人にあこがれ、その人が理想だとすることがある(自分にないものを求め理想とする)。

※自分にもう少し積極性があれば、上手くいくこともたくさんあったのに…などと思う。

レッテルを貼り変えたい…

自分に「内向的」、「消極的」というネガティブなレッテルを貼りながら、「外向的」、「積極的」というポジティブなレッテルに貼り換えたいと願うのである。しかし、そう簡単にはいかない。内向的な人から見れば、外向的な人は対極の存在であるかのように見えるからだ。

 

負のレッテル効果を及ぼさない

負の自己イメージを持たない

レッテル効果というものがある。これは、強力な心理的な効果だ。

人を泥棒と呼べば、彼は盗むだろう、という外国の格言があるが、外部からレッテルを貼られてしまうと、そのレッテルを自己イメージとして(素直に)取り込んでしまうことがあるのだ。

たとえば、おもちゃを独り占めする子どもに対して、「あなたはやさしい子だから、おもちゃをみんなで一緒に使えるよね?」と言えば、独り占めをやめることがある。これもその一例だ。

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負のレッテルは強力に作用する

このように、外部から貼られるレッテルも強力だが、

自分が自分に対して貼るレッテルはより強力だ

たとえば、まわりから「勉強のできる良い子だ」と思われていても、自分で「実は違うんだ、僕はみんなをだましているだけだ…」と思っていれば、簡単に覆ってしまうからである。

※自分はなりたい自分になれない、と思い込むこともよくない。

自分に負のレッテルを貼らない

なので、まずは、自分の欠点や粗(あら)を探してあげつらってはいけない

今より「外向的」、「積極的」になりたいのであれば、自分に対して「内向的」、「消極的」というレッテルを貼らないことだ。すでに貼ってあれば、それらを一度ビリッとはがすことだ。

※マイナスの自己イメージを持つと損をする、と考えた方がいいだろう。

自分の欠点を欠点と捉えない

先に「内向的」、「消極的」はネガティブなレッテルだと書いたが、

自分の中で、それらは負のレッテルではない、としてしまえば、レッテルを貼るもはがすもなくなる。

たしかにそれらは、(上で仮に設定した理想である)「外向的」、「積極的」というイメージとは対極に位置するイメージではある。だが、外向的な人にも内向的な面はあるし、積極的な人にも消極的な面はある、と考えれば、別に「内向的」や「消極的」は、負のレッテルではないのだ。

※内向的なことは、悪いことではない。内向的だから、なりたい自分になれない、はない。

生得的な気質に良し悪しはない

そもそも、人が持って生まれた気質に、良いも悪いもないだろう。

また、人には両面あって、単にどちらの面がより強く表に出ているかだけの問題だ、バランスの問題であって、良いも悪いもない…と考えれば、マイナスの自己イメージを持つことはない。

内向的な人と外向的な人は相互補完の関係にあり、どちらも社会に必要であり、それぞれの役割がある、としてもいい。単に「マイナスの自己イメージを持ってはいけない」とするよりも、こちらの考え方を採用した方がいいだろう。合理的に考えれば、自分で納得&実践しやすくなる。

 

言葉の使い方に注意する

言葉の使い方に注意を払う

なりたい自分に近づくために、普段の言葉の使い方に注意を払いたい。

たとえば、楽しくもなんともないときであっても、無理に笑顔を作ると楽しくなることがある。

気持ちが落ちているときに無理にでも笑顔を作ると、落ち込みが緩和されたり、少し気持ちが上向きになる…これは事実だと思います。このことは個人レベルでかんたんに実証できますので、今度ためしてみてください
出典:笑顔の効果はたいしたもの

笑顔というアウトプットをきっかけにして、内面に変化が起きるのである。

アウトプットが内面に影響を及ぼす

この現象で注目したいのは、以下の二点だ。

1)アウトプットが内面に影響を及ぼす
2)無理やり作ったアウトプットにも効果がある

人が発する言葉もアウトプットだ。そう考えれば、言葉にも同様の効果が期待できる。なので、普段発する言葉が重要な意味を持つようになる。言葉の使い方に注意を払う方がいいのだ。

否定的な言葉を使わない

人は肯定的な言葉よりも、否定的な言葉に強く反応する。

ツイッターなどでもそうだが、自分の発言に対する他人の肯定的な言葉よりも、否定的な言葉が頭に残る。5つ肯定的な反応があっても、1つ否定的な反応があれば、そちらが頭に残るのだ。

なので、まずは自ら否定的なアウトプットをしないようにしたい。

たとえば、「疲れた」、「疲れた」と口にしていると、気持ちが沈んで実際に疲れている以上に疲れてくる(笑)。「疲れた…」が口癖になっている人は、普段から疲れているように見える。

自らによる負のアウトプットというのは、自分を悪く変えてしまうぐらい強力なのだ。

※当然、自分はなりたい自分になれない、などと言ってはいけない

自己暗示が効くかどうかは微妙

ただし、プラスの自己暗示が効くかどうかは微妙だ。

わたしはただ「自分は外向的だ」、「自分は積極的だ」と口にしても、あまり効果はないと思っている。しないよりは、(もしかすると)した方がいいかもしれないね…その程度の認識だ。

なぜなら、心の中で「自分はウソをついている…」と感じるからだ。

先の笑顔の場合は、無理に笑顔を作っても、自分はウソをついている…とは考えないが、自分のコンプレックスに関わる話になると事情が変わる。その種の問題は、それだけ根が深いのだ。

自分は道半ばで進歩している

なので、もし自己暗示の言葉を口にするなら、「自分は以前より外向的になりつつある」、「自分は積極的になる過程にいる」とした方がいいのかもしれない(そう表現すると、ウソにならないため)。ただ、これらの言葉がどの程度効果を発揮するのか、わたしにはわからない。

 

理想の人から学べばいい

理想の人から幼児のように学ぶ

なりたい自分に近づくため、自分が理想だと思う人から、幼児のように学べばいい。

幼児が人から学ぶプロセスを想像してほしい。観察 ⇒ 模倣 ⇒ 失敗(成功)、の繰り返しだ。

最初は上手くいかなくて酷いものだが、何度もこのサイクルを回すうちに、徐々に様(さま)になってくる。そして、気がついたらいつの間にかモノにしている。これをやればいいのだ。

幼児にできて、大人にできないはずはない(幼児のように素直になればできるはずだ)。

なりたい自分に近い人の観察を

積極的になりたいのであれば、積極的な人をよく観察する。

その人の表情や話し方、話すタイミングなど、行動を分解して観察・整理してもいいだろう。

そして、自分でできそうな部分については模倣してみる。やってみて上手く行かなくても、何らかの手ごたえがあれば、そこを実践で磨いていけばいい(最初は上手くいかなくて当たり前)。

このように上記のサイクル(観察 ⇒ 模倣 ⇒ 失敗(成功))を回して、積み重ねて行くことだ。そうすれば、最初は稚拙な模倣にすぎなかったものが、いつの間にか自分のモノになるだろう。

それはまさに、理想(なりたい自分)に近づく、ということである。

 

なりたい自分に近づく方法 - サマリー

まとめ

今回は、なりたい自分に近づく方法について書いた。

今回の記事で書いたのは、1)マイナスの自己イメージを持たない、2)自分の欠点を欠点と捉えない、3)言葉の使い方に注意を払う、4)理想の人から幼児のように学ぶ、の4つだ。

最初に、「レッテル効果があるので、マイナスの自己イメージを持ってはいけない」としたが、自分の欠点は欠点ではない、と合理的に自分を納得させた方がいいかもしれない。※仮に欠点だとしても、その欠点が美点を支えている場合もある。

そうすれば、「マイナスの自己イメージ」を持つことはないだろう。

次に、言葉の使い方に注意を払いたい。笑顔の例からわかるように、アウトプットから内面が変化すること(内面がアウトプットに合わせるという現象)があり、言葉は重要なアウトプットだからだ。なので、 まずは自らネガティブな言葉を口にしないようにしたい。

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なりたい自分を体現している人から素直に学ぶ

最後に、理想の人から幼児のように学びたい。観察 ⇒ 模倣 ⇒ 失敗(成功)、の繰り返しだ。

幼児というのは、失敗しても人の目を気にしないし、失敗して恥ずかしいという気持ちはない(あっても薄い)。なので、失敗を重ねてもどんどんこのサイクルを回し続けることができる。

このメンタルの強さ(?)を見習いたい。

理想の人の言動を観察して、部分的でもいいから真似ることだ。

観察、模倣、失敗の幼児の学習サイクルを何度も回せば、そのうちなんとなく様(さま)になり、気がついたらモノになっている。それが、なりたい自分に近づく、というプロセスなのだ。

※常に、自己ベストを更新することに集中すればいい。

今回の記事:「なりたい自分に近づく方法4つ」