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目的がないと動けない…目標は大切だが目的が大事

目標と目的という言葉がある。

目標であれば、「目標を立てる」という言い方が一般的だ。

目的であれば、「目的を持つ」という言い方が一般的だろう。だが、目標の場合も、「目標を持つ」という言い方をするので、目標と目的は混同しやすい。また、目標も目的も、「達成する」という同じ言い方をする。なので、今こうして書いていても、間違えて書きそうになる(笑)。

今回は、目標は大切だが目的が大事、というテーマで書いてみたい。

目次

まずは目的が大事

目的と目標が大切…というイメージ

目標を立てることが大事なことは、誰しも理解しているだろう。

目標を立てて、その目標を達成するために努力する…というのが、成長するための普通のパターンだ。

努力 ⇒ 目標達成(失敗)⇒ 努力 ⇒ 目標達成(失敗)…この繰り返しで(時には一進一退しながら)階段を上がっていく。

何に基づいているのか

だが、その目標は何に基づいて立てられたものだろうか?

おおもとの部分を意識して、目標と向かい合っているのだろうか?それらの点をよく考えないと、長い目で見た場合の成功はないだろう。つまり、目標の背後にある目的が大事なのだ

目標と目的は違う

目標と目的は別物だが、混同しやすい。

どちらにしても「目指すもの」だからだ。いきなり両者の違いについて質問されると、あなたは即答できるだろうか…戸惑うのではないだろうか?だが、目標と目的は明らかに違うのだ。

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目的は向かう先

目的は行先である。マラソンにたとえれば、ゴール地点だ。

陸上競技の素人がマラソンを完走する…という目的を持った場合、どういうアプローチをするだろうか?最初は1キロぐらいのジョギングから始めて、3キロ、5キロ、10キロ…と距離を伸ばしていくのではないか。

この3キロ、5キロ、10キロ…にあたるのが目標である。

適切に立てた目標を次々にクリアしていけば、目的を達成することができる…目標と目的はこういう関係だ

したがって、時間軸で考えると、(複数の)目標のクリアが先で、目的の達成が後になる。本来は、努力 ⇒ 目標達成(失敗)⇒ 努力 ⇒ 目標達成(失敗)… ⇒「目的」達成、となるのだ。

目標はその時々のレベルに応じて都度変わるが、目的は変わらない。

目的は抽象的|目標は具体的

人は時間的に遠いところにあるものは、理想的に考え、時間的に近いところにあるものは、現実的に考える。手持ちの「時間」というリソースの大小により、考えが変わってくる。

たとえば、1、2年先の海外旅行のことを考えると、あそこに行きたい、あれをしたい・これをしたい…など、大まかで楽しいことしか考えないが、旅行の1週間前になると、現地での細かな移動スケジュールや、持っていく荷物をどうする、おみやげをどうする…など、現実的なことを具体的に考える。

目的と目標の関係も似たところがある。時間的に遠いところにある目的は、理想的・抽象的になり、時間的に近いところにある目標は、現実的・具体的になるのだ。

したがって、(大雑把にいうと)目的は定性的になり、目標は定量的になる。目的を数値で表現することは難しいが、目標は数値で表現することができる(場合がよくある)、ということだ。

その目標の背後に目的があるのか?

目標を立てる人は多い。

たとえば、ブログを書くことでいえば、月間のPVを3万にする、10万、30万にする…というものだ。ブログを書くことでは、PVを目標にしている人は多いと思う。

しかし問題は、その目標の背後に適切な目的があるのか?ということだ。言い換えれば、まずしっかりした目的があって、その目的を達成する手段として目標を設定しているのか?ということだ。

目的があれば失速しない

○○をしたいから、□□学校に入りたい、という子どもと、単にいい学校とされる□□学校に入りたい、という(現時点では)同等の能力を持つ子どもが二人いるとしよう。

二人は能力と□□学校に入りたいという目標は同じだが、伸びるのは前者の子どもだ。それは目標の背後に、○○をしたいという目的があるからだ。

 

 

 

これは、ゴールテープを超えた後にゴールがあると思って走っている子どもと、ゴールテープがゴールだと思って走っている子どもの違いかもしれない。

ゴールテープがゴールだと思っていると、その手前で(意図せずとも)スピードがゆるみ、ゴールテープを切った後は急に失速するのだ。

このように、能力や目標が同じでも、目的の有無で結果が変わってくるのだ。

目的だけでは人は動かない

目的だけでは人は動かない。具体性や現実味に欠けるからだ。

目的を持たずに(または曖昧にして)目標を立てる人は多いが、目的を持っているが目標を立てないという人もいる。これも問題だ。立派な目的を持っていても、具体的な目標がないと人は動けないからだ。口先だけで動けない…という人は、このタイプの人だ。

先に述べたように、目的とは抽象的なものだ。

たとえば、「お金持ちになりたい」、「社会で影響力を持つ人になりたい」、「メダリストになりたい」という目的を持っていても、それだけではどうしていいのかわからない。その目的を達成するために、その時々のレベルに応じた(具体的な)目標を設定する、という作業が必ず必要になるのだ。だから、目標が大切になる。

※目的と目標がなければ動けない(どちらか一方だけで動いても上手くいかない)。

目標を達成するために粘りたい

立てた目標を達成できないことがある。

挑戦的な目標であれば、達成できないことはよくあることだ。

※今月のブログのPVをいくら、と目標を立てても、達成できないことの方が多い(笑)。

何か欠けているものがあるから達成できなかった…ということであれば、その欠点を明らかにして補う方法を考える。その際は、自分だけで考えるのではなく、(必要に応じて)いろいろな人の知恵を借りればいい。書物が助けになることもある。※アンテナを立てておくことが必要になる。

目標は適宜変える

目標が高すぎて達成できないこともある。

目標が高すぎると気持ちが萎えてしまい、逆にパフォーマンスが落ちてしまうことがあるのだ。この場合は目標を下げることだ。

自分比で+5~10%でいいとすればいい(期間をどうするかという問題はあるが…)。※現在持っている能力から5~10%ぐらい上の目標を適正とする専門家の意見がある。

※それが他者が立てた目標の場合は、当該人物とよく話し合うことだ。

あきらめたらそこで終了する

当然のことだが、あきらめたらそこで終了してしまう。

目標を達成できずにあきらめることは、楽で簡単なことだ。だが、あきらめたらそこで終了だ。あきらめて違うことをやり始めても、また同じようにあきらめることになるかもしれない。

このような「あきらめ」の繰り返しは不毛だ。何とかしようと粘っているうちに、力はついてくる。そう信じて、苦しくても努力を続けることが大事だ。必ず、粘りが必要になるのだ。

※考えながら動き続け、粘り、もがくことが必要になる。

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目的がないと動けない - サマリー

まとめ

今回は、目標は大切だが目的が大事、というテーマで書いてみた。

目標も目的もどちらも大切だ。どちらも、おろそかにすることはできない。ただし、目的の方が上位に位置する概念なので、目的の方が大事だ。目的を間違うと、目標の意味がなくなってしまうためだ。

※目的がないと動けない、としたが、それなしで動いても上手く行かない。

目標と目的は混同しやすいが違うものだ。「目的」は行先であって、「目標」はその過程にあるマイルストーン(一里塚)だ。なので、両者は、適切に立てた目標を次々にクリアしていけば、目的を達成することができる…という関係でなければいけない。

目標を立てる人は多いが、問題は、その目標の背後に目的があるのか?ということだ。

言い換えれば、まずしっかりした目的があって、その目的を達成する手段として目標を設定しているのか?ということだ。

能力や目標が同じでも、目的の有無で結果が変わってくるので、この点には注意が必要だ。

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目的を達成するために目標が大切になる

ただし、目的だけでは人は動かない。具体的な目標がないと人は動けないからだ。

なので、その目的を達成するために、その時々のレベルに応じた目標を設定する、という作業が必要になる。

立てた目標を達成できない…という場合には、知的なチャレンジだと思って、原因を探り対策を立てる(わからなくても、考え続けること・試行錯誤し続けることが必要になる)。

目標が高すぎて達成できなかった場合は、目標を(今の自分に合った)適切なレベルに引き下げる。

目標を達成できないから嫌になってやめる…というのは安易で楽な道だ。

よく考えることなくその道を選べば、別のことをやり始めたとしても、また同じ道を選びかねない。そのような愚をさけるためには、「粘り」が必要だ。 何とかしようと粘っているうちに、力はついてくる。そして、道が開けてくる。見えにくいが、そういうものなのだ。

今回の記事:「目的がないと動けない…目標は大切だが目的が大事」