はてなブログを始めると、気になるのが読者数だ。
読者数が増えると、「読んでもらえている」という実感がわく。
また、自分が書く文章に価値を感じてもらえている…と思い、うれしくなる。逆に、読者数が低迷したまま増えないと、読んでもらえない、価値を感じてもらえない…と感じへこんでしまう。
読者数を増やす有力な方法のひとつは、「読者をイメージする」ということだ。ブログの読者をイメージして書けば、その数が増える可能性がある。今回はこのテーマについて考えてみたい。
更新日:2018年9月21日
目次
- 目次
- ターゲットを明確にする
- 小売りは顧客をイメージする
- コンサルも顧客をイメージする
- 作家は読者を意識する
- ブログの場合も読者を意識する
- 読者を意識して書くことは大事
- まだ読者をイメージしていない
- ブログの読者数を増やす - サマリー
ターゲットを明確にする
ビジネスでは、「ターゲットを明確にしろ!」とよくいわれる。
ボーっと考えると、ターゲットを明確にして絞り込んだら、パイ((潜在)顧客の総数)が減るよね…だったら、広く大きく考えてターゲットを絞り込む必要はないんじゃないの?
絞り込んで顧客を逃したらダメでしょ…と思ってしまう。だが、これは間違いだ。ビジネスにおいては、(リソースが限られているため)ターゲットを絞ることが必要になるのだ。
ブログの読者をイメージする
ブログではまず、読者をイメージする、ということになる。
自分のブログを読んでいる人は、どんな人だろう、自分の記事に興味を示す人はどんな属性を持つ人だろう…と考えてみることだ。読者になってくれた人のブログやプロフィールを見れば、なんとなく想像できるだろう。そして、彼らをターゲットにすればいいのだ。
小売りは顧客をイメージする
まず、身近な小売りの場合で考えてみよう。
幅広い顧客のニーズを満たそうと思えば、商品の品揃えが大変になる。
たとえば、子ども~老人までをターゲットにするというのは、1店では事実上不可能だ(できても品揃えが薄くならざるを得ない)。ターゲットがあいまいで広いと、ハード面でもソフト面でも多大な費用がかかるのだ。
さらに、お店のコンセプトもあいまいになり(内装も外装も誰に合わせればいいのかわからなくなり)、顧客からみて何のお店なのか分かりづらくなる。つまり、ターゲットを絞らないという戦略は、費用がかかるわりには、顧客に対する訴求力が弱くなり、あまりいいことはないのだ。
なので、ターゲットを絞りイメージすることは必須になる。
コンサルも顧客をイメージする
コンサルの場合はどうだろうか。
コンサルティングの場合は、誰が顧客なのかによって、満たすべきアウトプット(知的成果物)の品質が変わってくる(顧客が求めているものが異なるためだ)。
ターゲットがあいまいだと、大して価値のない一般論主体のアウトプットになってしまう可能性が高い。ターゲットを絞り、その人(キーパーソン)が何に対して価値を感じるのか、どこまでの品質を求めているのか…その点を明確にしてアウトプットを作らないと、いいものができない。
なので、ターゲットを絞りイメージすることは必須になる。
作家は読者を意識する
かっこいいセリフを主人公が言う場面でどう書くか…
どういう状況でどういうことを言わせたら読者がかっこいいと思うセリフになるかに頭を悩ませて、「これならかっこいいと思うに違いない」と思えたら文章にします。
出典:意識で変わる小説~その二~読者意識を持つ
読者を意識して書く作家は、自分がカッコいいと思うセリフではなく、読者がカッコいいと思うであろうセリフを想像して書くそうだ。
その裏には、「読者のニーズを満たしたい」という気持ちがあるのだろう。自分の読者にそっぽを向かれては、ビジネスとして成立しないからだ。
したがって、自分がどう思うかよりも、読者のニーズを優先させることになる。自分が書きたい表現もあるのだろうが、読者のニーズに適わないと思えば、プロに徹して譲るのだろう。
ブログの場合も読者を意識する
さて、問題はブログだ。
この問題に関するブロガーさんの見解を調べてみると、読者を意識することの弊害を指摘するケースが結構ある。そうすると、「らしさ」を失い、エッジが立たない…ということだろう。
とどのつまり、「誰が見ても共感できるような内容」を書こうとしているのです。
「自分の考え」「自分はこう言いたい」
ということをストレートにぶつける気概に満ちあふれていないのです。
出典:読者を意識しすぎて「らしさ」を見失ったブロガーが目指すもの。
ターゲットというが、どこがターゲットなのかわからない、どんな属性の人が読んでいるのかわからないので、そんなことを考えること自体、意味があることではない…という意見もある。
※上で述べたように、読者の属性はある程度わかる。
読者を意識して書くことは大事
さて、ここからはわたしの考えだが…
ブログの読者を意識して書くことは大事なことだ。
テクニカルなことで言えば、見出しをつけてわかりやすい構成にする、必要に応じて箇条書き、ナンバリングを使う、改行を適宜入れる、難しいことは平易に書く、難しい漢字・言葉や聞きなれないカタカナ語を使わない…などだ。できているかどうかは別にして、心がけてはいる。
また、以下の記事で書いたように、
どうやれば、読者が少しでも満足する「価値」を出せるのか…「読んでよかった」と思ってもらえるのか…ということを意識して記事を書くようにしている。読者の心にいい意味で爪痕を残すような記事を書ければいいと思う(読者に自発の「気づき」のようなものがあれば最高だ)。
まだ読者をイメージしていない
だが、読者を「具体的に」イメージしているか?と問われれば…現時点ではしていない。
ブログの読者の属性についても、分析するようなことはしていない。ただ、読者の具体的なイメージは持たず、書きたいテーマで書きたいように書いている…という段階だ。
たしかに、「ブログを書くこと=ビジネス」だと考えれば、読者を具体的にイメージして、彼(女)たちのニーズに適う内容を書いていけばいいのかもしれない。ただ、今後どうなるかはわからないが、(広告は出していても)そこまでビジネスを意識した感覚はまだ持っていない。
※ブロガーさんが指摘しているような弊害をどうクリアするか…という問題もある。
ただ、ターゲットを絞って読者を具体的にイメージする、というテーマについては、そこそこ関心がある。これができたらおもしろいと思う。そうすることにより、どう自分のブログの内容が変質していくのか…についても興味がある(自分の持ち味がでなくなるのだろうか…?)。
ブログの読者数を増やす - サマリー
まとめ
今回は、ブログの読者をイメージすることについて書いてみた。
このことは、自分のブログの読者数を増やすための有力な手段になり得る。
ビジネスにおいては、ターゲットを絞ることが必要だ。このことは、普通に理解できるだろう。「利益を出す」というビジネスの目標を満たすために有効な手段になるからだ。
集客(顧客満足)⇒ 利益
シンプルに書けばこういうことになるだろう。ターゲットを絞って顧客を具体的にイメージすることで、「集客」にも「顧客満足」にも良い影響が出る。それが利益につながるのだ。
ブログでも役に立つ
では、「ブログを書く場合はどうなんだろう?」ということだが…
ブログを書く人の目的はさまざまだ。中には、備忘録や自己アウトプットとして書いているだけで、他人が読む・読まないはどうでもいい…とする人もいるだろう。
そのタイプの人たちは別にして、「ブログの読者数を増やしたい」、「ひとりでも多くの人に読んでもらいたい」と思っている人の場合、このビジネスの考え方が役に立つかもしれない。
いや、役に立つだろう。
行動メモ:
おそらく、ブログの読者をイメージして書いた方がいい。
たとえばこのブログであれば、人間関係に悩んでいる、仕事が上手くいかず悩んでいる、コミュニケーションを上手くとることができず悩んでいる、という読者をイメージすればいい。
少なくとも、仕事で疲れて集中力が落ちた人が読んでいる…とイメージして(笑)、わかりやすく書く。記事の構成を見やすく、わかりやすくする。シンプルな表現にする。主語と述語の関係をはっきりさせる。主語は前に置く。受動態の使用を避ける。形容詞と名詞を離さないなど。
今回の記事:「はてなブログの読者数を増やすには…読者をイメージすればいい」