不器用な生き方をやめたい

人の心理や特徴を踏まえて合理的に行動したい

文章力を上げるシンプルな方法がある

文章力を上げたい、と思うことがあると思う。

ブログを書く人もそうだが、書いて伝える機会が多い人は、そう思うだろう。

文章力を上げる方法はいろいろある。

構成の話でいくと、良いとされる基本の型を利用すればいい。たとえば、PREP法を利用すればいい。結論、根拠、具体例、まとめ、という順番で構成を決めればいいのだ。構成が良ければ、読み手は読みやすくなる。 

今回は、その種の話ではなく、別の視点からこの問題にアプローチしてみたい。文章力を上げるシンプルな方法があるのだ。※わたしも、ライティングで実践している方法になる。

目次

 

文章力を上げる方法とは

書いた文書を寝かせる

WEBライティングをする男性

そのシンプルな方法とは、「書いた文章を寝かせる」ということだ。

あなたは論文やレポート、企画書などを制作するとき、一気に書き上げ、その場でチェックし終わり…とするタイプだろうか。また、ブログではどうだろうか。書いてそのまま上げるタイプだろうか。

たしかに、そのやり方だと早く終わる。

スピードという点では申し分ない。「巧遅は拙速に如かず」にもかなうことになる。ただし、スピードを優先させると、「質」が犠牲になることがある。スピードと質はトレードオフになるのだ。

スピード優先で質が下がる

スピードを優先させた場合、アウトプットの品質はどうだろうか?

人に伝わる質の高い文章になっているだろうか、内容のバランスが崩れていないだろうか、再度読んだときに「変だな…」と思う箇所はないか、自他ともに満足できるものになっているだろうか。

時間をおいて読み返せばわかるが、必ずしもそうではないだろう。

もし、あなたがその「一気完了タイプ」であれば、やり方を改めると、もっと質のいいアウトプットを制作できるかもしれない。実は、そこそこの分量の文書アウトプットであれば、少し寝かせた方がはるかによくなるのだ。※たとえ数時間でも、寝かせた方がいいのだ。

夜書いた手紙は出すな

「夜書いた手紙は出すな」と昔からいわれているが、これはそのとおりだろう。

今では手紙をメールに置き換えて考えればいいと思うが、

夜中に書き上げた告白メールをそのまま出せば、翌朝(読み返したとき)後悔することは間違いない(笑)。なぜ、こんな恥ずかしい内容のメールを書いてしまったのか…と、頭を抱えてしまうはずだ。

おもしろい!は意外とダメ

このことは、感情が自分を支配しているときに作る文章にもあてはまる

これはおもしろい!と思いながらノリノリで書いた文章が、あとで見返すとそうでもない ⇒ ボツ、ということは普通にある(笑)。冷静な目で見返すと、これはとても使えない…と思う。

※夜書く文章も、感情が何らかの影響を与えているのだろう(夜は情緒面が優位になる)。

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出さなかった手紙とは

リンカーン大統領の「出さなかった手紙」のエピソードをご存じだろうか。

人格者で知られるリンカーンだが、自分の指示をないがしろにした将軍に対し、怒りの手紙を書いたことがある(将軍がリンカーンの指示を守らなかったため、戦争の局面が悪くなった)。

しかし、その後冷静になりよく考えた結果、その手紙を出すのをやめた。

リンカーンは一時激怒したと思うが、冷静さを取り戻し手紙を出さなかったこと、さらにその手紙を自己の今後の戒めにした…というところが、さすがだと思う。一時の感情に突き動かされるようにして、一気に書き上げたものをそのまま出してしまうと、後で後悔することが多いのだ。

寝かせると質が上がる

音楽やスポーツの世界でも、寝かせるとアウトプットの質が上がるそうだ。

休むと技術が落ちる。落ちた技術を取り戻すためには、より多くの時間がかかる、という話を聞くことがある。だが効果的に休むと、できなかったことができるようになったりするそうだ。

小説も同じ

小説の世界でも、同様のことがあるそうだ。

純文学系のある小説家から、小説の執筆について、こんな裏話を聞いたことがある。彼は、ひとつのアイデアが小説になるまでに、2度「寝かせる」というのだ。
出典:仕事の質を高めたいなら仕事を放り出せ

※2度寝かせて質を高める。

この小説家は、アイデアが閃いた時点で一度寝かせ、完成間近になってもう一度寝かせるそうだ。一度目はアイデアを客観的に評価するため、二度目は作品全体を客観的に評価するためのようだ。

こうなると、ジャンルにかかわらず、寝かせるといいことがあるようだ。

 

寝かせないと質が落ちる…

集中すると視野が狭くなる

集中すると視野が狭くなる。このことは、多くの人が実感していることだ。

集中するとまわりのことが気にならなくなる…というが、それは「視野が狭くなっている」ということでもある。たとえば、顕微鏡の倍率を拡大していくと、視認領域が狭くなる。

グーグルマップの拡大でも同じだ(笑)。集中の深さと視野の広さはトレードオフになっているため、集中してしまうと、どうしても視野が狭くなってしまうのだ。

将棋や囲碁棋士は、狭く深く読むときは、かなり集中力を高めている。一方で、局面全体をながめて広く浅く読むとき(選択手の検討といった方がいいかもしれない)は、前者と比較すると、集中力を落としている。意図してやっているというよりも、人の生理としてそうなるのだ。

文章の質が落ちてしまう…

したがって、(集中して)文書を一気に制作すると、目が行き届かずに「抜け」が発生したり、大して重要ではない部分をやけに強調していたりで、全体のバランスが悪くなる可能性がある。

※結果、わかりやすい文章にならない。

物理的な距離をとることと同じ

たとえば、風景画などを描くとき、あえて書く筆を止めて遠くから眺めてみる…ということをする。

これには、狭くなった視野を広げる意味があると思う。距離を取ることで全体を俯瞰し、バランスをみるのだ。そうすることで、(バランスのとれた)意図した絵を描くことができるのだ。

 

寝かせるといいことがある

気づきがある

書いた文章を寝かせることで、何かに気づくことがある。

わたしの場合、記事を1日で書き上げて即アップ、はない。(複数の記事を同時に書きながらだが)数日かける。その間、記事のテーマが頭にあるので、「気づき」が発生することがある。

その数日間に、「ああ、この記事にはあのエピソードがはまるな…」というアイデアが、突然頭に浮かぶことがあるのだ。これは、計算してできることではない。もちろん、なにも浮かばないこともあるが、少なくとも寝かせることで、アイデアが浮かぶ機会を得ることができる。

的を射たアイデアが浮かぶ

このとき浮かんだアイデアというのは、的を射ていることが多い。

そのテーマについて書く、というプロセスがある程度進んでいる状態で浮かんでくるアイデアなので、必然的にそうなるのだろう。実際に、記事の重要なアクセントになることが多いのだ。

剪定ができるのは数日後

自分が書いたものを数日寝かした後に確認してみると、

当初見えなかった不要な部分が浮かび上がってきたりする。「あれ、何でこんなことを書いたのだろう…」と思うことすらある。

その結果、本当に必要な部分が明確になるのだが、この現象は脳の働きから説明できる。

脳内で線引きが起こる

脳に伝えられた情報というのは、脳の中で要・不要のレッテルを貼られる。

「要」のレッテルを貼られたものは、脳の深部まで運ばれるが、「不要」のレッテルを貼られたものは、脳の浅い部分で留まり3~4日で消滅するのだ。※必要・不要な部分の線引きが起こる。

不要な情報はRAMへ…

たとえるなら、必要な情報 ⇒ HDD,不要な情報 ⇒ RAM,と自動で仕分けされるのだ。

その結果、数日(3~4日)で頭の中が整理され、その整理された脳で自分が書いたものを確認すれば、(当初は見えなかった)不要な部分がはっきり見えてくる…ということだ。そして、その不要な部分を剪定(削除)すれば、スッキリしてわかりやすい文書になる、というわけだ。

 

文章力を上げる方法 - サマリー

まとめ

今回は、文章力を上げるシンプルな方法について書いた。

論文やレポート、企画書などを短時間で一気に制作し完成とする人がいる。

この曲、この本、実は、短時間で書き上げたんですよ…という話もよく耳にする。

しかし、それではアウトプットの品質に問題が生じる可能性が高いと思う。そこそこの分量のアウトプットであれば、数日寝かせるメリットが大きいからだ。

※想像だが、「実は、短時間で書き上げたんですよ」という人は、話にインパクトを出すために盛っているか、短時間でメインの部分を書き上げたのは事実だが、(実際には)その後、何度も手直しをして最終的な完成に至っており、後者の部分を伏せて話しているだけだと思う。

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文書は寝かせればいい

集中すると視野が狭くなる。

たとえば、好きなドラマに集中すると、まわりで起こっていることに関心を向けることができなくなる。集中の深さと視野の広さはトレードオフになっているため、集中してしまうとどうしても視野が狭くなってしまうのだ。

文書を一気に書き上げるときには、かなりの集中が必要だが、そうすると、目が行き届かずに「抜け」が発生したり、大事な部分を軽視したり、さほど重要ではない部分に熱心になったりで、全体のバランスが悪くなる可能性がある。

寝かせることのメリットは、1)気づきがある、2)内容の剪定ができる、ということだ。

寝かせていれば、その間に「気づき」が生じることがある。他のことをしていても、常にそのテーマが頭にあるため、何かのはずみでアイデアが浮かんでくる可能性があるのだ。

内容の剪定ができる、というのは脳の働きと関係がある。

3~4日で、脳は情報の仕分けを行う。

情報の仕分けが終わってスッキリした状態の脳で自分が書いたものを確認すれば、ダメな点がはっきり見えてくる。そこで、不要な部分を剪定し、バランスを整えれば、わかりやすくより良いアウトプットになるのだ。

以上、ブログを書くときにも使える方法なので、ぜひ使ってみてほしい。

今回の記事:「文章力を上げるシンプルな方法がある」