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クリエイティブな人になるには…独創的なアイデアを出したい

クリエイティブな人といえば、誰を想像するだろうか。

わたしは、デビット・E・ケリーだ。

海外ドラマになるが、「アリーマイラブ(Ally McBeal)」や「ザ・プラクティス」、「ボストンリーガル」の制作者だ。彼の手にかかると、ドラマがいい感じで輝く。付加価値をつけるのが上手いため、そう感じるのだろう。こういう人を「クリエイティブな人」というのだろうと思う。

※こちらの期待を上回る「独創的な価値」を付加することができるのだ。

今回は、このタイプの人になるコツについて書いてみたい。 

目次

 

クリエイティブは「量」から入る

量を出す

アイデアをたくさん出すクリエイティブな人

独創的なアイデア出そうと思えば、「量」が必要になる。

ここでいう「量」には、二つの意味がある。

ひとつは、(あなたが持つ)知識や情報の量だ。アイデアは既存の組み合わせから生じるものだ。したがって、組み合わせの元になる知識や情報が多ければ、それだけ組み合わせの数が多くなる

次に、組み合わせたアイデアの量だ。

手持ちの知識や情報の量が多いだけでは、独創的なアイデアを出す準備が整っている、という状態にすぎない。実際にそれらを組み合わせて、アイデアをどんどん出してこそ意味がある。

その量が一定量閾値)を超えると、独創的なアイデアが生まれるのだ

個人でブレストをやる

ひとりでも、ブレーンストーミングをやればいい。

ブレーンストーミングは本来、グループで行うものだが、個人のブレストでアイデアをどんどん出してみる。どんなにつまらなくてくだらない馬鹿げたアイデアでもいいのだ。

個人でブレストをやるメリットは、「人の目を気にする必要が全くない」ということだ。したがって、無制限でアイデアを出せるはずだ。このメリットを最大限活かせばいい。

具体的なアイデアの出し方

イデアの出し方で、大変興味深いTEDの動画があったので、ご紹介したい。

高橋晋平さんという玩具の開発者のプレゼン動画だ。

彼がここで紹介しているのは、「しりとり」を使ってアイデアを出すという手法だ。

しりとりにより、ランダムに言葉を抽出 ⇒ 自分が考えたいもの(玩具)に<無理やり結びつけて>アイデアを出す、というものだ。このプレゼンで印象に残った彼の言葉がある。

狙わずに量を出す

イデアを出せば出すほど、いいアイデアも必ず出てきます

狙うところがわかっていても、目をつぶってダーツを投げるように、自由にアイデアを考えるのです。そうすると(1個ぐらいは)必ず真ん中に近いところに当たります。それを選ぶのです

量に関する考え方は、わたしの考え方と同じだ。

良質なモノを生み出そうと思えば、「量」が必要なのだ。ピラミッドの頂点を良質なモノとすれば、それを頂点たらしめるその他大勢の石が必要なのだ(捨て石が必要)。

さらに彼は、「狙ってはいけない」ということも述べている。組み合わせに使う知識や情報を、恣意的に選択してはいけない、ということだ。この点も重要な示唆だと思う。

 

環境を見直す

ポジティブな気分になる環境を作る

クリエイティブな人になるために、環境に気を遣いたい。

心配や不安を抱えた状態で、「独創的なアイデアを出せるか?」といえば、無理な話だ。「心配や不安をどう解消すればいいのか?」というところに、リソースが配分されてしまうからだ。

たとえば、付き合っている恋人に(望まない)別れを切り出された状態で、仕事をバリバリこなせるかというと、そんなことはないだろう。仕事中でも、何かのはずみに、ついそちらの方に気が向いてしまうはずだ(集中力が保てない状態になる)。

幸せを感じる

このことは、研究でも実証されているそうだ。

幸せを感じていると、創造的なアイデアを思いつく可能性が高くなるそうだ。また、創造性が高まると幸せを感じる、というポジティブなスパイラルもあるそうだ(有能感が刺激されるのかもしれない)。

このスパイラルに乗って先に進むと、「ゾーン」があるのかなという気がする。

クリエイティブな人は実践している

当然、社員の創造性を重視している企業は、この話を理解している。

たとえば、ピクサーであればこんな具合だ。

スタジオ内・外にはスタッフがリフレッシュするための場が多々存在する。スタジオ内には、カフェテリアや14種類あるシリアルバー始め、ビリヤードやシアター、スタジオ内でしか買うことのできないグッズが販売されているショップがある。
出典:ピクサー・スタジオに潜入! ユニークなアイディアが生まれる理由

リラックス&リフレッシュするための、サッカー場温水プールもあるそうだ。

個人レベルでも、取り組んでいる人は多い。

外資系の会社に行けば、社員が作業スペースのまわりに、パートナーや子どもの写真などを飾ってある光景をよく見かける。実はあの行為は、非常に理に適っているのだ。

個人レベルでやってみる

仕事の合間に、子どもの写真やお気に入りの写真を見ることで、ポジティブな気分になれる。それが、モチベーションや創造性の向上に繋がることは、想像に難くない

日本の会社ではまだ、このような試みを実践しているところは少ないと思うが、(会社レベルでやっていなくても)個人レベルでやってみたらどうかと思う。

それが許されないような会社であれば、将来性に問題があるような気がする(笑)。これから起業しようと考えている人は、このような試みをどんどんやればいい。

既存の会社と差別化できる要素になるだろう。

 

インプットを工夫する

独創的な人はインプットを工夫する

本を読むクリエイティブな人

クリエイティブな人は、インプットを工夫している。

たとえば…

インプットの有力な手段として読書があるが、読書をしたときは、読んだ本を記録するのだ。「読んだ日付」、「書名」、「著者名」、「カテゴリー」、「自己評価による点数」をエクセルなどに一行で記録し、ストックしていく。こうしておけば、それぞれの項目でソートできる。

評価の高かったものを読み返す

その目的は二つある。ひとつは、評価の高かったものを読み返すことだ。

読書をしていると、たまに「これはすごい本だな」というものがある。だが、残念なことに、読書を終えてしまうと、内容を時間とともに忘れてしまうのだ。内容を忘れてしまうと、せっかく素晴らしい本に出会ったのに、その出会いがなかった状態と大差がなくなってしまう。

この無駄を防ぐために、読み返すのだ(勉強同様、復習が大事なのだ)。

読み返す本は、20対80の法則に従い、点数の高い「上位20%」に限る。残りの80%は、バッサリ捨てていい。これが、インプットの質&効率を上げるコツだ。

自分にとって「旬」の本を読む

「旬の本」というのは、今評判になっているとか、売れている本という意味ではない。

自分にとって「旬」という意味だ。本からのインプットを最大にしようと思えば、自分が渇望している内容であり、かつ、自分の身の丈に合った本でなければいけない

たとえば、20代の頃に、部課長が読むような、マネージメントの定番書を背伸びして読んでも、おそらくほとんど身にならないだろう。ところが、30代になり、部下持ちになって本を読むと、実体験との相乗効果で、「目から鱗」みたいなことがあるのだ。

すなわち、どんなに素晴らしい本でも、時を待たなければいけない場合があるのだ

このタイプの本は、リストに記録する際に、たとえば「点数無し」にしておく。そして、自分にとって「旬の本」になったと思えば、読めばいいのだ(タイミングが重要だ)。

 

クリエイティブな人になるには - サマリー

まとめ

今回は、クリエイティブな人になるコツについて書いてみた。

今回の記事で書いたのは、1)(狙わずに)量を出す、2)ポジティブな気分になる環境を作る、3)インプットを工夫する、の3つだ。

創造的なアイデアを生み出すクリエイティブな人は、とても才能がある人なので、自分がそうなることはできない…と思うかもしれない。わたしも以前、そう考えていた時期がある。

だが、光り輝く「すごい人」と比べるのではなく、自分比で考えればいいのだろうと思う。

以前よりアイデアを出せるようになった、価値を付加できるようになった、でいいのだ。そうやって、地道に前進していれば、いつの間にか「クリエイティブな人」になるのだろうと思う。

今回の記事:「クリエイティブな人になるには…独創的なアイデアを出したい」