不器用な生き方をやめたい

人の心理や特徴を踏まえて合理的に行動したい

会社で伸びる人の特徴!共通点があります

会社には、「伸びる人」と「伸びない人」がいる。

入社した当時の能力を元金だとすると、「伸びる人」は数%の複利でそれを増やすことができる。だが、「伸びない人」はそれ以下の単利でしか元金を増やせない…というイメージだ。なので、年月を重ねるほど、両者の差が開くことになる。そして、差は開く一方になる。

今回は、「会社で伸びる人の特徴」を書いてみたい。

目次

伸びる方が出世する

たとえば、ここに新卒のAくんとBさんがいるとしよう。

現時点での能力は、「Aくん>Bさん」だ。ただし、同じカテゴリー内での採用なので、能力の差はさほど大きいものではない。

この場合は、当初の能力差にかかわらず、伸びる方が有利だ。伸びる方が、将来出世もするし、会社で自分の能力を発揮することができるだろう。

伸びる能力が「Bさん>Aくん」であれば、会社でより成功するのはBさんだ。会社で働く年数の長さと複利効果を考えると、当初の(Aくんの)アドバンテージなどは、無いに等しいのだ

余談だが、人を採用するときは、今現在の能力よりも、この「伸びる能力」を考慮した方がいい(トータルでみれば、その方が会社にとって有利になる)。

 

素直である

素直な人が伸びる

素直かどうか…これは最も重要な変数のひとつだ。

昔からよく、「素直な人が伸びる」ということは耳にしていた。

だが、わたしが20代の頃は、そのことを真に受けようとはしなかった。逆に、「30代、40代の管理職のおっさんが、若手に話を聞かせたいがための、ポジショントークだろ(笑)」とすら思っていた。素直ではない考え方だ(笑)。

だが、当時の私の考えは間違いで、「素直な人が伸びる」ということは事実だ。もし、以前のわたしのように考えている人がいれば、今日から考えを改めてほしい。

なぜ素直であれば伸びるのか?だが、これについてはいろいろ言われる。素直であれば、スポンジのように吸収できるから…というのが、代表的な理由だ。ここでは、わたし流で説明してみたい。

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人の話をインプットにできる

まずは、「人の話をインプットにできる」ということだ。

会社勤めをしていると、どうしてもインプットが足りなくなる。

特に若手の頃はコキ使われるので(?)、時間や体力のほとんどを仕事に費やすことになり、たとえば、「本を読む」という時間を、なかなか作ることができない。

つまり、インプットをしなければいけない時代に、インプットができない…という状態になるのだ。そうであれば、インプットを別の形で自分から求めなければいけない。

それが、「人の話を聞く」ということだ。年長者の話であれば、(それは)彼らの経験に基づく良質なインプットである可能性がある。これを逃す手はないのだ。

素直であれば聞くことができる

このとき問題になるのが「素直さ」だ。

もし、素直な人であれば、人の話を聞くことができるだろう。

だが、もしそうでなければ、人の話を聞くことができない。反発したり、スルーするのだ。つまり、良質なインプットを自ら逃してしまうのだ。

素直な人は、人の話をインプットとして(自分に)取り込むことができる。

人の話を自身の成長の糧にすることができる、と言ってもいいだろう(そうすれば、非常に効率がいいのだ)。これが素直な人が伸びる理由のひとつだ。

リスペクトするのでリスペクトされる

素直に人の話を聞く、ということは、相手または、相手の話に敬意を払っている、ということになる。

敬意を払われて、嫌な気分になる人はいない。(人間関係の作用・反作用の法則から)敬意を払われたら、相手にも敬意を与えよう、と思うのが自然だ。なので、素直に人の話を聞けば、こちらの話にも耳を傾けてくれる可能性が高くなる。

他人と敬意を交換する関係ができれば、人間関係は上手くいく

自分から誰かに対して敬意を表現する、ということは(普段は)あいさつ程度しかないが、人の話を素直に聞くことでそれができるのであれば、そうした方がいいに決まっているのだ。

良質なインプットが集まるようになる

その結果、素直な人のもとには、良質なインプットが集まるようになる。

これは当然のことだ。人は素直に自分の話を聞く人に対しては、気付いたことなどをアドバイスをしようと考える。他方、素直に自分の話を聞かない人に対しては、気になることがあっても、何もアドバイスをしようとしない

話をしたところで、聞く耳を持たないし、時間の無駄だ。さらに、相手に「うるさい奴だ」と、疎まれる可能性まであるためだ。※他者からのフィードバックを受けることは、誰にとってもとても大事なことだが、素直でなければ、それを受けることができなくなるのだ

このように、「素直かどうか」で、インプットに大きな差ができてしまうのだ。

※同時に、人間関係の差も生じてしまう。

 

興味を持つ

興味を持つ人が伸びる

人や人の話、仕事や物事に対し、「興味を持っているのか?」ということだ。

たとえば、子どもは一度算数を「つまらないものだ」と思ってしまうと、算数に対する興味を失くし、自ら勉強しなくなってしまう。勉強を強いられたところで、費用対効果は悪く、グッと伸びることはない。

これは、大人でも同じだ。自分の仕事が「つまらないものだ」と思えば、仕事に対する興味を失くし、自ら積極的に取り組もうとは思わなくなる。生活のために嫌々仕事に取り組む、ということになるのだ。これでは、くすんでも、伸びるはずはない。

体にも影響が及ぶ

また、自分の仕事に興味を持たないと、体にも悪影響が出る。

仕事を生活のためにやむなく行っている、と考えていると、ストレスを受けやすくなる。

多少負荷がかかれば、すぐに(嫌な)ストレスとして受け止めてしまうし、割り込みやイレギュラーな仕事があったときも同様だ(耐性が低くなるのだ)。

このタイプの人は、ストレスホルモンにより、海馬や前頭前野にダメージをうけやすい。意欲や脳の働き(記憶力、判断力など)が落ちやすいのだ。

興味を持てなければくすむ

したがって、自分の仕事に興味を持てず、仕方なく仕事をしている人は、

伸びないのはもちろんのこと、もともと持っている能力を十分発揮できず、くすんでしまう。会社をキャリアダウン覚悟でやめる人の中には、このタイプの人が結構いると思う。

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人に興味を持つことも必要になる

人や人の話にも興味を持たない人がいる。

職場は仕事をする場だから、仕事以外の話で同僚とコミュニケーションを取る必要はない…と考える人がいるだろう。一見合理的に見えるが、ある意味、もったいない考え方だと思う。

会社で伸びようと思えば、どうしても社内人脈が必要だ。

たとえば、社内では、他部署の人に仕事を依頼しても、なかなかやってもらえない、ということがある。そのとき、社内の人脈があれば、それを使ってプッシュすることができる。また、すでに通じている人に仕事を依頼すれば、スムーズに運ぶということがある。

さらに、人脈が豊富であれば、入ってくる情報の質や量も変わってくるだろう(先手を打てる可能性がある)。会社という組織で仕事をする以上、人と人のつながりはどうしても必要なのだ。社内人脈を構築するためには、人や人の話に興味を持つことが必要なのだ

 

会社で伸びる人の特徴 - サマリー

まとめ

今回は、会社で伸びる人の特徴について書いてみた。

簡単にいえば、素直さがあり、誰の話であっても聞く耳を持ち、人や物事に対して興味を持つ人が伸びる…ということになる

もし、あなたが上の人から「素直さが大事だよ」、「あまり人の話を聞かないね…」、「人の話をちゃんと聞くように」、と言われることがあれば、あなたは伸びない人のカテゴリーに入っているとしていいだろう。※その種のフィードバックは、警鐘だと重く考えた方がいいだろう。

そんなときは、そのことにいち早く気づき、態度を改めることだ。

今回の記事:「会社で伸びる人の特徴」