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口下手な人が考えたいこと…口数が少ないを活かしたい

自分は口下手で口数が少ない、と思う人がいると思う。

そんな人は、そのことを不満に思う誰かから「無口な人だね」と不躾に言われることはあまりないと思うが、「寡黙な人だね」、「物静かな人だね」と評価されることはあるかもしれない。

コミュニケーションにおいて、口下手は不利なので、なんとか直したい…と考える人も多いのではないだろうか。だが実際は、その人たちが思うほど、口数が多いから有利である、口数が少ないから不利になる、ということはない。※「口下手な人」ゆえの思い込みが、かなりあるのだ。

たとえば、相手の話をキチンと聞けるかどうかの方が、はるかに重要なことだ。

今回は、口下手な人が考えたいこと、について書いてみたい。

目次

口下手=ダメという認識

口下手な人=ダメな人、という刷り込みがないだろうか?

その認識は誤りだ。人には、「ないものねだり」をするところがある。なので、口下手な人が流暢に話す人を目の当たりにして、「あの人はいいな、素敵だな…」と思う気持ちはよくわかる。

反面、自分のことを考え、「口下手な自分はダメだな…」と自分を卑下する気持ちもわかる。

認知の歪みが害になる

だが、「口下手な自分はダメだな…」と自分を卑下するのはNGだ。

そのような認知の歪みは、かなりの害になる。口下手であることが問題なのではなく、「口下手な自分はダメだ…」と思うことが、大きな問題なのだ。※口下手な人の問題点はそこにある。

後述するように、口下手には、口の上手い人、流暢に話す人にはないメリットがある

口下手な自分はダメだ…と思ってしまうと、そのメリットに目が向かなくなり、活かすことができなくなってしまうのだ。考えてみればもったいない話だ。「口下手=ダメ」ではないのだ。

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口下手がダメだとすれば…

たしかに、ダメな口下手というものもある。

それは、緊張のあまり、(話したいのに)話せなくなってしまったり、無理に話そうとすると、声が震えたり、顔が引きつったり、膝が震えたり、要領を得なくなってしまう…というものだ。

そういう状況が怖くて、結果的に寡黙になってしまうというものだ。ただこれは、結果的に寡黙で口下手ということにはなるが、緊張が原因だ。そのタイプの人は、以下の記事が参考になる。

緊張をほぐす効果的な方法

ひとつ言えば、姿勢を正すことだ。

話下手な人は、背中が丸まったり、うつむきがちだったり…と、「閉じた姿勢」を取っている。

自信のなさが姿勢に表れている、ということだと思うが、その状況を打開するためには、姿勢から変えることだ。背筋をピンと伸ばして胸を張っている人が、自信なさげにオドオド話す、ということはまずない。つまり、姿勢と内面はリンクしているのだ(姿勢を変えれば内面も変わる)。

集中すべきところに集中する

また、話す自分が相手からどう見られているのか、ということを気にしてはいけない。

気にするなと言われれば逆に気になるが(笑)、話す内容にしっかり集中する、と考えればいい。※声の出し方に集中する、という方法もある。より重要なことに集中すればいい。

相手からどう見られるかは、(コミュニケーションをとった)結果である。そこを自分で直接コントロールしようとしても、上手くいかない。自意識過剰は害にしかならないのだ。

口下手のメリット

実は、口下手にもメリットがある。

あなたは流暢に話す人を、どうも胡散臭い…と思ったことはないだろうか?

信用される・されない、でいえば、口下手で朴訥に話す人の方が、相手から信用されやすいのだ

その理由だが…ひとつには、口下手な人はトークのテクニックを持っていないので、能力的にトークで相手を騙すことができない、ということがある(ゆえに本能的に信用してもらえる)。

また、口下手な人は、そもそも相手をトークで煙に巻こうとか、騙そうとも思っていない(そんな邪な気持ちはない)。そういう気持ちが相手に伝わるので、相手から信用されやすいのだ。

また、相手から「口がかたい」と思われることが多い。口下手な人は、余計なことをあまり話さないので、「口がかたい」というイメージになるのだ。このことも、信用につながるだろう。

口が上手い人が嫌いな人も

口が上手い人が嫌いだ、という人は一定の割合でいる。

口が上手い人は信用できないから…という人もいるし、ズカズカ踏み込んでくるような厚かましさが嫌だ、と感じる人もいる。口の上手い人に嫉妬して、嫌いだ…という人もいるだろう。

口が上手く饒舌な人は、どうしても自分が話す時間が長くなってしまう

また、自分の話したいことを話す、という傾向がある。さらに、相手の話に横やりをいれたり、ひどい場合は、相手の話を(ろくに聞かず)自分が引き取ってしまう、ということもある。

そのため、「相手から嫌われてしまう…」ということがあるのだ。口下手な人に、このような欠点はない。したがって、饒舌な人が嫌いだ、という人と良い関係を築くことができるのだ。

口下手のメリットを活かす

口下手な人は、口下手のメリットを活かすことを考えたい。

口下手を改善しようとするよりは、「活かす」と考えた方が生産的だろう。※せっかくの口下手なので、その特長を生かした方がいい(そのためには、口下手の特長に目を向けることだ)。

先に述べたように、口下手な人は、比較的信用されやすい。

その信用を毀損しないように気をつけることだ

もともと口下手な人は、(上で述べたように)相手をトークで煙に巻こうとか、だまそう…という気持ちも能力も持っていないので、そのような行為はしない。ゆえに、その点は問題ない。

行動で信用を失わないように

だが、行動で信頼を失う、ということはある。

約束を守らなかったり、都合の悪いことにはだんまりを通す、という類の行動だ。

行動で信頼を失ってしまっては元も子もない。その点に注意すれば、自分の信用を保つことができるだろう。※言うまでもなく、人間関係において信用を維持することはとても大事なこと。

相手の話を聞くスキルを磨く

口下手な人は、どうしても相手の話を聞く時間が多くなる。

そのため、「聞く」に関する経験値&スキルは、比較的高いのだ。

だが、中には口下手でかつ相手の話を聞くのも苦手だ、という人がいる。

このタイプの人は、「口下手な自分はダメだな」と自分を卑下するタイプで、口下手を恥ずかしく思い、なんとか直したいと考えているタイプだ。※このタイプの人でも、ポテンシャルはある。

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聞くことで道が開ける

コミュニケーションにおいて、最も嫌われるのは、「人の話を聞かない」という行為だ

たとえ、自分は聞いているつもりでも、相手に「この人は話を聞いていないのではないか?」と思われてしまうとアウトだ。※そう思われないようにどうすればいいのか…と考えた方がいい。

人に好かれる会話術

したがって、自らのトークで加点できない口下手な人は特に、相手の話を聞くスキルを磨く必要があるのだ(素養はあるので磨けばいい)。※聞く力を向上させることで、道が開けるはずだ。

まとめ

今回は、口下手な人が考えたいことを書いた。

まず、「口下手=ダメ」ではなく、その頑なな(誤った)思い込みがダメなのだ

なので、そう思っている人は、考えを改めた方がいい。そして、口下手な人は、口下手の特長を理解し活かしたい。口下手な人には、相手から信用を得やすい、という大きな特長があるのだ。

※信用を得やすい、という特長は、あなたが思うよりも大きなことだ。

この特長をしっかりと生かすことだ。

また、相手の話を聞くスキルがあるはずなので、それを磨くことだ。自分には、話を聞くスキルもないよ…と思うかもしれないが、必ずある。そこを信じて、磨きをかけることが大事なのだ。

今回の記事:「口下手な人が考えたいこと…口数が少ないを活かしたい」