不器用な生き方をやめたい

人の心理や特徴を踏まえて合理的に行動したい

自分を許す方法を考えた方がいい

あなたは、自分を許す、ということをしているだろうか。

自分を許せない…と思うことがある。強くそう思わなくても、自分に対してイラッとしたり、自分がとった言動を後悔したり、そこから自己嫌悪に陥ったりすることはあるだろう。

※ここでは、そういう感情も含めて、「自分を許せない」とする。

自分を許すことは、意外とむずかしいことだ。自己愛の強い人でも、「自分を許せない」と思うことは、普通にある。今回は、自分を許すことやその方法について書いてみたい。

目的

自分を許せないことがある

自分を許せないことがある。わたしが自分に対してイラッとするのは、同じ失敗をしたときだ。

1回目の失敗は容認するが、2回目の同様の失敗は、なかなか許せない。

1回目の失敗から学習していない…ということになるからだ。※同じような失敗をすると、1回目の失敗が無駄になったような気がするのだ。

このように、「自分を許せない」と感じることはあると思う。

完璧主義者は自分を許せない

完璧主義に陥ると、自分を許せなくなってしまう。

完璧に何かを行う、ということは、「ミスを潰す」ということだ。なので、「何かミスはないか」、「ミスにつながるような点はないか」、「悪い点はないか」と、ある意味マイナス思考になってしまうのだ。※加点法ではなく、減点法の思考になる(重箱の隅をつつくような思考だ)。

ベースにマイナス思考がある場合、ちょっとしたミスや「やらかし」でも、自分を許せなくなってしまうことがある(発火しやすい状態にあるのだ)。そして、「自分の能力は、人より劣るのではないか…」、「自分はダメな奴なのではないか…」と自分自身を非難する(傷つける)ような思考に入り込む。

自分自身や自分が行った行為のマイナスの部分に目が行きやすくなり、それを増幅して考えてしまうのだ。その結果、「自分はダメな奴なのではないか…」と自己承認できなくなってしまう。

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自分を許せないと…

自分を許せないと、いいことがない。

自分を許せない人は、ポジ・ネガでいうと、ネガの方だ。余裕のある・なしでいうと、なしの方だ。

つまり、自分を許せない人は、「ネガティブで余裕のない人」ということになってしまう

まわりの人からみると、「ちょっとあの人は…」ということになる。自分を許せない人は、人として魅力のない状態にあるのだ。※余裕がなく、ピリピリした感じがある。

ネガティブで器の小さい人…という感じだ。

自己承認できなくなる

自分を許せないと、自己承認できなくなる。

まったくできないわけではないが、自己承認できる機会がかなり限られてくる…ということだ。

※自分が望む結果を出した場合は、一時的に自己承認できる。

自己承認できなければ、必然的に「自分はダメだ…」、「自分の能力は低い…」、「自分には才能がない…」などというマイナスに支配された空気感の中(フラストレーションの中)で生きることになる。※生活の中で、苦しさを感じることが多くなってしまうのだ。

とにかく、生き辛くなってしまうのだ。

他人を許せなくなる

自分を許せないと、他人を許せなくなる。

自分に不寛容な人は、他人に対しても不寛容だ。自分を承認できない人は、他人を承認することもできない。自分を尊敬できない人は、他人も尊敬できない。それと同じことだ。

先に完璧主義者は自分を許せない、と書いたが、

完璧主義を貫こうと思えば、自分の仕事に厳しいのはもちろんだが、他のメンバーの仕事にも厳しくならざるを得ない。自分がチームの中心人物である、ということは、その他のメンバーは自分より未熟なケースが多い。なので、彼(女)たちの仕事の甘さが目について仕方がない。
出典:完璧主義は治した方がいい|完璧主義のデメリット5つ

(表現するかどうか別にして、心中では)他人も許せなくなってしまう。

※他責につながる思考でもある。

なので、このことは、人間関係の軋轢や崩壊につながる。

自分を許すことができると…

自分を許すことができると、いいことがある。

まず、自分を許せないことで生じるデメリットをなくすことができる。

ネガティブに振れることなく、精神的な余裕を保つことができ、自己承認ができるため、他人も承認できるようになり、他人に対し寛容になれる、ということだ。

人間関係の軋轢や崩壊を避けることができる

また、感情に支配される、ということもなくなるので、物事を客観的に見ることができたり、評価することができるようになる。その結果、正しい選択をすることができるようになるだろう。

※完璧主義と比較して、細かいミスは増えても、ここ一番のミスは減ると思う。

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自分を許す方法

まずは、「自分を許せないと、いいことがない」と知ることだ。

完璧主義者であれば、

私は完璧主義は害の方が大きいと考える。理由は以下の五点だ。
1)人間関係が悪くなる
2)余計な仕事を抱え込んでしまう
3)費用対効果に問題がある
4)肉体・メンタルに悪影響を及ぼす
5)無駄にリソースを使っている可能性がある
特に、チームワークが必要な仕事において、悪影響が大きく出る。そのため、労力をかけた割には得るものが少ない…という残念な事態になりかねない。もし、あなたがチームリーダーであれば、責任を問われることになるだろう。
出典:完璧主義は治した方がいい|完璧主義のデメリット5つ

完璧主義のデメリットを知ることだ。

完璧主義者は、合理的な一面も持っている。なので、自分の頭で「完璧主義には理がない」と理解すれば、完璧主義から抜け出すことは可能だ。※理解し納得すれば、抜け出せる。

冒頭に述べた、「同じ失敗をしたときイラッとする」については、イラッとしてもいいけれど、その後、「やってしまったものは仕方がない。この場合は自分を許すという選択しかないね…」と思うことだ。※「自分を許せない」という選択肢を、はなから消してしまうことだ。

「自分を許せない」という選択肢がなければ、それを選ぶこともないのだ。

まとめ

今回は、自分を許すことやその方法について書いた。

自分を許せない…と感じることはあっても、「自分を許さない」という選択肢を選んではいけない。いつまでも「自分のミスを許せない」、「自分の失敗を許せない」としてはいけない。

※どうしてもそうしたければ、一時的にそうすればいい(期間を区切る)。

もしそうすると、自傷や自滅につながってしまうためだ。自分の感じ方はどうあれ、取るべき選択肢としては、「自分を許す」ということしかない、とよく理解しておくことが大事になる。

ミスをしても失敗しても、自分を許すことが賢明な判断になるのだ。 

今回の記事:「自分を許す方法を考えた方がいい」